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前から補遺では何度も追いかけているように(エントリーにまとめられるほどの詳細までは把握していませんが)、70年代からアイルランドのカトリックの聖職者らによる児童虐待が教会幹部や警察までがグルになって隠ぺいされてきたことが明らかになり、大問題になっていますが、Sean Brady枢機卿が1975年にBrendan Smyth師の性的虐待の被害者となった2人の子どもたちが他言しないとの誓約書を書かされた際に同席したことを証言。:大人の政治的事情によって、子どもたちが犠牲になっていく。私に言わせれば、オーストラリアのAngelaだって、大人の政治的事情の犠牲者だ。自分の思いつきを広めたかったり、ついやってしまったズルの隠ぺいのために、または権力者に取り入るために、成長抑制や子宮摘出の第2例目、第3例目を必要としている大人がどこかにいるために、身体を侵襲されていく子どもたちがいる。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/ireland/article7061540.ece

Aberdeen大学の研究で、避妊薬のピルを長期に飲んでいる女性はがんや心臓病で死ぬ確率が低いという結果が出たそうな。でも、よく読んでみると、「たばこをやめて、血圧をチェックして、検診をちゃんと受けていれば」という話であって、「短期的にはリスクは上がります。でも、長期に飲んでいれば、そのリスクはなくなります」。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/scotland/north_east/8563606.stm

子宮がんのたいていのタイプの原因となるHPV感染を家庭で簡単にチェックできる検査がオランダの研究者によって可能となり、現在英国で臨床実験中。:ってことは、こちらの検査が普及すれば、HPVワクチンは不要に? 
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8562727.stm

発達障害の代替え療法として「行動オプトメトリック」なるものが出てきたらしい。:いろいろ出てくる。というか、たぶん新規に認定されることになった資格にとって、その「専門性」をアピール(でっちあげ?)するために、とりあえず利用しやすい対象なのかもしれない。あ、米国の話です。日本のオプトメトリストさんへの批判ではなく、以下に続く日本語情報も、「オプトメトリックってなんぞや」を知りたい人のためのリンクですから、念のため。
http://www.nytimes.com/2010/03/14/magazine/14vision-t.html?th&emc=th
それぞれ、日本語で、オプトメトリストのページ
日本オプトメトリック協会

糖尿病の薬物予防療法(2種類)の治験で、2種類とも効果がないことが判明し、「ハイリスクの人は運動と食事に気をつけるのが一番。“簡単解決”なんか、ありません」と研究者。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8564197.stm

「戦場における兵士にも守られるべき人権がある」という、今は亡き兵士の母親の訴え。:確か、前に英国でも、十分な兵器や装備を持たずに戦場に送ることは兵士の人権侵害だという話があったような気がする。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/article7061805.ece

Obama大統領が月へのミッション削減の決定をしたのに対して、アポロの元乗組員が「そんなことをしたら米国の宇宙開発には壊滅的だ」と批判。:これは、本当に素朴にずっと疑問なのだけど、地球上にいる人間がまともに暮らしていけない事態になっているのに、なぜ宇宙開発に巨費を投じることに疑問の声が出ないのだろう。私に考えられる解は、宇宙開発技術は実はそのまま軍事技術の開発でもあるから、ここの国際競争で負けると国家間ではなく、もうちょっと広い陣営間での脅威のアンバランスが起こるから。または、本当に地球はもうもたないから、いずれ本気で月にでも人類大移動を起こす可能性が人類規模のプロジェクトとして探られている。後者は、この前見た映画(加齢のため、名前が出てこない。ほら、あれです、あれ……)の影響かもしれない。あの映画では「箱舟」に乗れる人は遺伝子で選別されてたっけ。あと、超富裕層。ある医師が「金ならあるんだ」とポケットに手を突っ込んで、「アンタに払えるような額じゃない」と言われた時に、続くセリフが確か「ビル・ゲイツとか、そういう人にしか払えないような金額なんだよ」だった。そう。いわゆる世界人口の1%のスーパーリッチだけが、いつか地球を捨てて行く……そのための宇宙開発であり、科学研究であり、人類改造NBIC計画か? 本当は?
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/8565243.stm
2010.03.15 / Top↑
9日の夜、Sydneyの駅にいた車いす使用のカナダ人男性(35)が
10代の男の子2人に襲われた。

2人は、男性に近づいて、最初は言葉で脅していたが、
男性が彼らから逃れようとエレベーターに乗ると、追いかけてきて顔面を殴り、
男性がその勢いで後ろに倒れて車いすから転がり落ちると、足蹴に。

また金属パイプで頭や体を殴った。
車いすから取り外した金属パイプまで使って。

所持品と車いすを奪おうとも。

男性は頭がい骨陥没の重傷を負い、病院に運ばれた。

Teens stomp on man in wheelchair: police
The Canberra Times, March 10, 2010


2人とも捕まったと読める個所もあるのだけど、
1人はまだ逃亡中のようでもあり、そのあたり、よく分からない。

しっかし、イヤなニュースだ。

見失って、探す気力がイマイチ湧かないのだけど、
米国のどこかの町で静かに一人暮らしをしていた、
知的障害のある温厚な男性(中年だったか、けっこう高齢だったか)が
何年も町の子どもたちの嫌がらせのターゲットにされて、
そのあげくに心臓まひを起こしてなくなったというニュースも先週末にあった。

最近、こういうニュースが増えている。
大人たちが弱い者に対して力任せの言動でかさにかかっていく空気を
子どもたちが敏感にかぎ取っているのでは、という気がする。


2010.03.15 / Top↑
アップしたつもりで、アップしていなかったことに気付いたので、遅ればせながら。

一番最初の、英国の前保健相Hewitt氏の発言に、
自殺幇助だけでなく慈悲殺まで含まれていることが気になる。

【自殺幇助関連】

英国の前保健相のHewitt氏が、自殺幇助と慈悲殺に関する法律の見直しに、特別に委員会を設置するよう発言。:この人は、前も合法化を支持する発言をしていたけど、今回は「慈悲殺」も含めた。どういうつもりだ? 前保健相ですよ。もう、どの国も本音は国民にさっさと死んでほしいって? じゃぁ、アンチ・エイジングとか予防医療の施策は、その本音とはどういう関係?
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/politics/lawandorder/7414688/Patricia-Hewitt-Royal-Commission-needed-to-look-at-assisted-suicide-and-mercy-killing-law.html

1998年に夫の「慈悲殺」で有罪判決を受けたViki Woodさん(67)が3月5日、Dignitasにて自殺。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/devon/8561918.stm


【Ashley事件関連】

ワシントン大学IHMEのGlobal Burden of Disease プロジェクトが、電話調査を行っている。いろんな病気や障害が人々の健康に及ぼす影響を調べるというのだけど、どうも、電話で、いろんな病気や障害名を挙げて、それに対してどう思うかを問うという調査みたい。「ああ、その病気にだけはなりたくないですねぇ」とか「そういう状態になるくらいなら死んだ方がマシ」とかいう発言を拾うのかなぁ。こういう調査の意図とか、結果がどういう使われ方をするか、ものすごく気になる。だって、IHMEですよ。DALY提唱者のMurrayが所長で。実質的にはGates財団の施設WHOだと科学者たちに言われているIHME。本物のWHOだって、DALYを採用するGates財団のオトモダチだ。
http://www.healthmetricsandevaluation.org/surveys/gbd_phone_2010.html


【その他】

米国の慢性期病院で高齢患者の死亡が多発していることから、上院の財務委員会が監査強化を決定。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/181773.php

オーストラリアの看護協会などが、高齢者ケアを選挙の争点にしようと頑張っている。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/181810.php

糖尿病の患者とアルツハイマー病の患者2人のゲノムが完全解析された。これらの病気の原因になった遺伝子を特定するため。現在は1人「たった5万ドル」で可能。でも、今後数年のうちには、もっと安価に提供できて、もっと確実に医療に生かせる情報提供が可能になる、と研究者。:なんか、発症していなくても、特定の遺伝子があったら、もうその病気になったかのように扱われそうだ。遺伝子決定論ともともと還元主義的な医療とは、やっぱり、とっても親和的なんだろうなぁ……。
http://www.nytimes.com/2010/03/11/health/research/11gene.html?th&emc=th

群馬大学の研究者らの論文で、子どもを甘やかしていると、子どもの脳の発達が遅れて、精神障害のリスクが高まりますよ、と。ちゃんと読んでいないけど、昔、発達障害が親の育て方のせいにされていたことと、こういうのとは、どこか違うんだろうか。
http://www.canberratimes.com.au/news/local/news/general/pamper-the-child-slow-the-brain/1773335.aspx?src=enews
2010.03.15 / Top↑
3月12日のエントリー
「どんなに重い障害のある子どもでも、一定の年齢になったら親元から独立して、
それぞれにふさわしい支援を受けながら、それぞれの形で自立して暮らしていける社会」と、

「そのような社会に向けて、
子どもも親もステップを踏んで自然に親離れ、子離れができるような支援」について
書かせてもらいました。

こういう言葉で書いたのは初めてですが、
これまでいくつものエントリーで書いてきたことを、ここでまとめた、という面もあるので、
私自身の総括メモとしても、これを機にこれまでの関連エントリーを
一度、整理しておこうと思います。

なぜ親が一番の敵にならざるを得ないのか、
親が一番の敵にならなくてもすむ社会と、そのための支援のあり方について
自分なりにぐるぐるしてみた過程のようなエントリーたちです。


【Ashley事件との関連で介護について考えたこと】



【障害のある子どもの親のナラティブ(語り)として書いたこと】



【私が考えさせられた他の親・介護者のナラティブについて書いたこと】



【障害のある子どもの子育てや介護一般について考えたこと】



【こうあってほしいという支援の在り方について考えてみたこと】



【英国の介護者支援について書いたエントリー】



【その他の国の介護者支援について】

2010.03.15 / Top↑