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自殺幇助関連

オーストラリアのDr. Deathこと Dr. Nitschkeが3月19日にアイルランドで初めてのワークショップを行うことに。
http://www.irishtimes.com/newspaper/ireland/2010/0301/1224265372224.html

ジャーナリスト Zoe FitzGerald Carterが乳がんとなり自殺幇助を希望した母親の死について書いた本“Imperfect Endings: A Daughter’s Tale of Life and Death“が出版された。それについての記事。著者は合法化を支持する立場。
http://www.salon.com/books/feature/story/?story=/books/feature/2010/02/28/imperfect_endings_zoe_fitzgerald_carter_interview_ext2010

Final Exit NetworkのプロモDVDで、前身Hemlock Societyの創設者Derek Humphryが最初の妻が乳がんになって自殺した際に幇助したことを語っているのだけど、「理解のある医師から致死薬を手に入れた」と言っている。妻がいよいよそのつもりになる時まで、夫である自分が保管していた、最後に妻が時間を決めて家族と集め、お別れをした後で気持ちを変えなかったので、自分がコーヒーに混ぜて手渡した。妻はそれを一気に飲んで死んだ、と。それが事実だとすると、違法行為を行った医師がいるということなんだけれど、どうして捜査が入らないんだろう、と不思議でならない。
http://www.youtube.com/watch?v=wCqmj69XyGk&NR=1


その他

安易な「無益な治療」論に傾かない、Abingdon病院(米)緩和ケアチームの努力を丁寧に取材した記事。
http://www.philly.com/inquirer/front_page/20100228_A_look_at_the_new_field_of_palliative_care.html?viewAll=y

ターミナルな患者に在宅で終末期を過ごしてもらおうと英政府は言うけど、看護師不足と医師の個別計画策定能力不足で、そんなことは不可能だ、と癌患者の支援チャリティの調査。
http://www.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/health/article7044550.ece


リビアとスイスの間で紛争が起こっているらしい。というよりもガダフィ氏が個人的にスイスを目の敵にしているだけのようでも。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/africa/article7042017.ece

いまだに米国の親の4人に1人は自閉症はワクチンが原因だと思っているのだとか。10人に9人は、それでもやっぱり病気予防にワクチンを打つ方が大事だというそうだけど。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/02/28/AR2010022804411.html

中絶が違法でないのなら、中絶以外の方法で女性がおなかの胎児を殺そうとすることも違法ではないのか。去年、17歳が通りすがりの男性にお金を払って流産目的でおなかをぼこぼこに蹴ってもらった事件で、判事が無罪としたことを受け、ユタ州議会に提出された法案(違法に妊娠中絶を起こそうとする行為を明確に違法と規定する)を巡る論争。:この論争、そのまま医師による自殺幇助にも適用できそうなのだけど、そうすると、英国の今回のガイドラインはやっぱり論理が転倒しているという気がしてくるところが興味深い。
http://www.nytimes.com/2010/03/01/us/01abortion.html?th&emc=th

グアンタナモの拷問の調査報告書で、関与した米国政府の弁護士が判断ミスを犯したとされた一方で、拷問に加担した医師や心理学者の過失は問われなかった。CIAやペンタゴンの医師や心理学者が効果的な拷問方法を編み出すプロセスに関わっているのは周知の事実なのに。という記事のタイトルは「モラルなき医師たち」。
http://www.nytimes.com/2010/03/01/opinion/01xenakis.html?th&emc=th
2010.03.01 / Top↑
英国DPPの最終ガイドラインの発表を受け、
Guardian紙のデータ・ブログに、
Dignitasで自殺した人、また登録会員の国別一覧が。

情報源はDignitas。

去年9月の暫定ガイドラインの発表時にも
BBCからグラフが出てきたことがありましたが、
今回はさらに詳細です。

ダントツはやっぱりドイツで563人。

それから英国の134人。
次いで自国スイスの112人。
次がフランスで93人。

その後、ぐっと減って、

オーストリア22人、
イタリア15人、
イスラエルとスペインとアメリカがそれぞれ13人。
スウェーデンが11人。
カナダとオーストラリアが9人。

ちょっと興味深いところでは
自殺幇助が合法化されているオランダ8人、ベルギー 2人。
これはDignitasがターミナルでない人も受け入れているからでしょう。

スイス自国民では、ここ数年、減少傾向が見られることも興味深い現象ではあります。

傾向としては、やっぱり欧米を中心に、南米にもパラパラという感じ。

アジアは少なくて、
2004年に香港、2006年にタイから、それぞれ1人ずつのみ。

日本人は自殺者、登録者ともに今のところゼロです。

2010.03.01 / Top↑
まず、2月25日に公表されたDPPの最終ガイドラインの現物はこちら

(私はまだ読めていません。なるべく数日中には読みたいと思っていますが)


【最終ガイドライン公表に関する報道】




UK publishes new rules for assisted suicide
The Associated Press(WP), February 25, 2010




【ガイドラインに対する反応】

Killing, with kindness / Saimo Chahal
Legal News, February 26, 2010/03/01

Debbie Purdyさんの弁護士がガイドラインを歓迎する、と。


Dignitasに妻を連れていったという男性が、
ガイドラインは自殺幇助合法化の議論そのものを回避している、と批判。
(上記、G紙の記事でDPPは合法化そのものは議会の仕事だとの見解を示しています)


癌患者でGPでもあり、合法化支持の発言を続けているAnn McPhersonさんが、
専門職の関与を明確に認めていない点でガイドラインは不十分だ、と。

Terry Pratchett welcomes assisted suicide guidelines
Lovereading.co.uk, February 26, 2010/03/01



英国MS協会はガイダンスの明確化は歓迎しつつも、
MS患者の終末期ケアと支援を確保する責任が、社会ではなく個人に負わされたままだ」と懸念。

MDU concerned about assisted suicide prosecution for GPs
healthcarerepublic.com, March 1, 2010

Medical Defense Union(医師のための最大の保険業者)から
医師は自殺幇助希望の患者の病状の証明を求められる立場にいるにもかかわらず、
医師、看護師その他医療職に対して起訴となるファクターがこの度追加されたことに
懸念を表明。患者から相談や要望を受けた会員には、とりあえずMDUに相談するように、と。

Law on assisted suicide is a worry
The Daily Mirror, February 28, 2010

これまでの議論でも既に高齢者にはプレッシャーがかかっており、
「家族の負担になりたくない」という高齢患者が増えてきている、という医師の証言。


お馴染み、カナダの安楽死防止連合(EPC)からの批判。

Clair Lewis: Disabled people need assistance to live, not die
The Independent, February 26, 2010/03/01

米国の障害者運動アクティビストからの批判。


上記記事を紹介するNDY
2010.03.01 / Top↑


これは「面白いもの」なのだか「ヘンなもの」なのだか単なる「文化の違い」なのだか、
私自身、ちょっと困惑気味なのですが、

好きなものをプリントしてオリジナルなTシャツを作ろうというコンセプトの
ネット販売サイト Cafe Pressに、

「Ashley療法は児童虐待」
「すべての子供に成長する権利がある」
「障害のある子供たちを守れ。Ashley療法に反対を」
「障害のある子供たちに成長抑制実験をやめよ」
などのサンプルが登場。

よだれかけにプリントした場合、
色は白、ピンク、ブルーから選べて10ドル。

他に、もちろん Tシャツ、バッジ、バッグ、カップ、犬用の衣服など
いろいろなものにプリント可。



最初に目にしたのがTシャツだったら、また違っていたのかなぁ。

最初に見たのが、よだれかけだったから余計そうなのかもしれないけど……
なんとなく、ざらっとした違和感がある。

こういうものが出てくることによって
ああ、もう、ここまで一般化しちゃったのかぁ……と思い知らされたショックもあるけど、

もっと、それとも違う何かが引っかかっている。
ただ、それが何なのか、どういう違和感なのか、うまく掴みきれない。
2010.03.01 / Top↑