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【自殺幇助関連】

Connecticut州で2人の医師とCompassion & Choiceが、医師による自殺幇助を縫合的な治療とみなすように求めている訴訟の公判が開始され、州側はその判断をするのは法廷ではなく議会であると主張。
http://www.theday.com/article/20100309/NWS12/303099910/1019&town=

こちらもコネチカットの自殺幇助訴訟のニュース:記事の本文を途中で分断する形で、見るからに恐ろしげな黒人男性2人の顔写真が挿入されているので、訴えを起こした医師の写真なのかと一瞬、錯覚しそうになって頭が混乱したのだけど、なんと指名手配犯の写真だった。人騒がせなところに差し込まないでよ。もう。
http://www.nbcconnecticut.com/news/local-beat/Courts-Take-on-What-Assisted-Suicide-Means--86834622.html

英国のthe Medical Protection Societyから、ガイドラインが出たことで、医師の自殺幇助は前より起訴のリスクが高くなったから要注意、と。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/181522.php


【その他】

米国で、乳がんで乳房切除する際に、癌になった方はもちろん健康な方の乳房まで全摘してほしいと要望する患者が2006年の倍に急増している。「自分の精神安定のため」「心配したくなかったから」「できることはすべてやりたかったから」:これも「予防に勝る良薬なし」の“予防医療”文化の一端か。米国の「科学とテクノの簡単解決文化」は思いもかけない新たな様相を次々に繰り出してくるので、そのたびに「あちゃ、そういうのもありかぁ」とびっくりさせられるのだけど、この話には「そりゃ、本人さえ納得ずくなら確かに一定の合理性はあるかも」と思ってしまった私は、もうかなり毒されてきたのかもしれない。だって、それを先に進めたら、「取れるもの」「要らないもの」は安心のために、いっそ、とっちゃいましょう、という「病気の可能性=臓器」をマイナスしていく“予防医療”思考サイクルにはまり込んでしまう。そういえばAshley療法の論理って「Ashleyには子宮も大きな乳房も不要である」からスタートしていたんだった。「不要なものは取ったってかまわない」んじゃなくて、「どうしても止むをえないから取るだけ」だったはずなのに、そこが転倒してしまいつつあるような……。
http://well.blogs.nytimes.com/2010/03/08/after-cancer-women-remove-healthy-breast/?th&emc=th

ワールドカップに向けて大量の観光客と周辺国からの売春婦の入国が見込まれる南アフリカが英国にコンドームの提供を求め、英国から42万個のコンドームが送られた。なお、南アフリカのHIV感染者は成人の5人に1人という高率。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/mar/09/condoms-south-africa-world-cup

赤十字と国連による、アフリカのポリオ撲滅キャンペーン。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/8553206.stm
2010.03.09 / Top↑
3月5日にワクチン施策への提言論文を読んだ際に、
去年12月の補遺に拾ったままエントリーにしていない情報が
結構、重要なのではないかと思い出したので、以下に。

2002年から2009年まで米国疾病予防管理センターCDCを率い、
Obamba大統領の就任に際して職を辞したDr. Julie Gerberdingは、
今年の1月25日付で、Merck社のワクチン部門(50億ドル規模)の責任者に就任しています。

Merck社とは、HPVワクチン、Gardasilの製造販売元ですが、
去年9月期決算ではGardasilの売り上げは22%もダウン。

ライバルGlaxoSmithKline社のHPVワクチン、Cervarixの方が
米国の推奨ワクチンとなり、好調なため。

(去年、たしか英国でも、安価だとしてCervarixが使われているという
記事を読んだ記憶があります)

また、GlaxoSmithKline社は途上国でもマーケッティングを行っている。



おそらくMerck社の起死回生策なのでしょうけれど、

CDCの官僚がビッグファーマとこんなにも仲良しの関係であって
果たして、いいものなのか――?


それに、このロイターの記事、
どうやらビジネス関連として扱われているらしくて、
記事の上下にも右のコラムにも、「株式」情報や株式情報関連ボタンが並んでいる。

他にも、
The Wall Street JournalのBusiness欄 (December 21, 2009)
http://online.wsj.com/article/BT-CO-20091221-709821.html

それから、やはりビジネス関連中心のthe Bloomberg News (Philadelphia Business Today)
http://www.philly.com/philly/business/79879282.html

あ、これらは別に私が作為的にそういう記事だけを拾ってきたわけではなく、
もともと、この情報を知ったのが、いつも覗いているMedical News Todayで
そのMNTの記事が拾ってリンクしていたのが上記の記事だったということですから、
念のため。


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ついでに、昨日、たまたま見つけたのだけど、
3月10日に Bill Gates氏が米国上院で話をするらしい。

テーマは Building on Success: New Directions in Global Health


もちろん「グローバル・ヘルスの新たな方向」の1つは
間違いなく「ワクチンによる予防医療」でしょう。

CDCの高級官僚がこんなにもワクチン・ビッグ・ファーマと仲良しで、
ワクチン・ビッグ・ファーマも 米国政府も WHO も、Gates財団とは仲良し。
で、ここに保健施策としても経済施策としても意見(利益?)が合致した三角形ができあがっている。

日本だけが、その三角形の外に、その三角形とは無縁に存在している……なんてことがあるでしょうか?
2010.03.09 / Top↑