http://californiawatch.org/dailyreport/it-ethical-stunt-growth-severely-disabled-kids-7484
米国で、生後24時間以内の違法な新生児殺害の件数が、これまで考えられていた5倍に達していることが判明。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/211148.php
今日のエントリーで DPPの不起訴が既に20件にも及んでいることを聞き出していた、Falconer卿率いる「自殺幇助委員会」(委員の多数は最初から合法化論者で、資金の一部が合法化論者の作家から出ている)は、同時にWiltshire在住のロックトイン症候群の男性の苦悩を看護師である妻の口から赤裸々に語らせている。
http://www.retfordtoday.co.uk/news/man_reveals_daily_agony_to_assisted_suicide_hearing_1_2856779
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-wiltshire-11989830
BBCの記事で写真を見て思い出した。Nicklinsonさん。この人のことは7月に以下のエントリーに書いているけど、“ロックトイン”じゃないと思う。
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/61159960.html
同委員会は、合法化に向けてエビデンス作りにまい進しているようだ。Debby Purdyさんからも聴取。DPPのガイドラインが出たおかげで、いざとなったら夫に付き添われてスイスにいけると思うことができて、死ぬのは先に延ばそうと思えるようになった、と。
http://www.midhurstandpetworth.co.uk/news/purdy_lords_ruling_on_suicide_gave_me_new_life_1_1982320
アラバマ州で母親を抱え込んだ男Thomas Princeが母親を殺すと喚きながら、警官に弾の入っていない銃を向け、射殺された12月の事件を、「警察による自殺幇助」事件だと断定。
http://blog.al.com/breaking/2010/12/police_shooting_of_man_who_too.html
「警察による自殺幇助」については、去年8月の以下のエントリーに。
[http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/54884051.html
UKPAから「介護者の半数は介護によって健康を損ねている」と。:こうなってくると、介護者の負担も、「だから介護者支援の充実を」という方向に向かうのではなく、「だから自殺幇助合法化を」の後押し材料になるのかしら?
http://www.google.com/hostednews/ukpress/article/ALeqM5hfo87dUQEJ2qF5Q3TwqDRdV8lMjw?docId=N0140701292330468104A
米国にthe Affordable Care Actができれば、ブーマーズがどれほどの恩恵を被るかという試算。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/211334.php
現在の米国人は10年前に比べて、老後に病気をして過ごす期間が長い。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/211323.php
コソボで、首相が主導して、セルビア人の囚人を殺して腎臓を摘出する闇の腎臓売買のカラクリが明らかに。ロシアやポーランドからも患者が腎臓を買いに来ていたとか。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/dec/14/kosovo-prime-minister-llike-mafia-boss?CMP=EMCGT_151210&
http://www.guardian.co.uk/world/2010/dec/14/illegal-organ-removals-charges-kosovo?CMP=EMCGT_151210&
英NHS経費削減策で、簡単な整形手術の有料化、神経手術器具の消毒再利用など医師らから提言。
http://www.guardian.co.uk/society/2010/dec/14/doctors-ideas-save-nhs-cash?CMP=EMCGT_151210&
Yahooが人員の4%、600人を解雇。
http://www.nytimes.com/2010/12/15/technology/15yahoo.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=a26
米国のティーンの間でマリファナとエクスタシーの使用が増加している。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/211465.php
昨日までに英国公訴局長DPPのStarmer氏が語ったところによると、
今年3月までの昨年度に送検された自殺幇助事件は19件。
そのうち17件が不起訴となり、1件は現在検討中。
1件は警察が取り下げた。
今年度これまでに送検されたのは14件で、
そのうち3件はすでに起訴が見送られ、
残り11件を現在、検討中。
不起訴になった20件だけについてパターンを云々できないとしながらも、
Starmer氏は、概ね「家族内または家庭内での行為で、
亡くなった人と長く一緒に暮らし、多くの場合、強い愛情関係にあった人による
思いやりの行為だった」と。
自殺幇助に反対するthe Care Not Killing Allianceでは
Starmer氏の情報公開を「許しがたい」とし、スポークスマンは
「あらゆる実際的な目的での自殺幇助を合法化し、法を愚弄している」と同氏を非難。
No charges in 20 assisted-suicide cases aspublic prosecution is accused of re-writing law
The Daily Mail, December 15, 2010
ちなみに、DPPは今年2月末に
自殺幇助事件での起訴判断に関するガイドラインを出しています。
【DPPガイドライン関連エントリー】
DPPの自殺幇助に関する起訴判断のガイドラインを読む 1(2010/3/8)
DPPの自殺幇助に関する起訴判断のガイドラインを読む 2 (2010/3/8)
そこに至るまでの09年の英国の自殺幇助合法化議論のまとめはこちら。
ガイドラインの後に、当ブログが拾った不起訴案件のニュースは以下。
英国の自殺幇助ガイドライン後、初の判断は不起訴(2010/3/26)
英国で、介護者による自殺幇助を事実上合法化する不起訴判断(2010/5/25)
自殺幇助の元GPに英国公訴局長「証拠はそろっているけど、公益にならないから不起訴」(2010/6/26)
英国DPP、自殺幇助の逮捕者をまた不起訴(2010/8/17)
ドイツ映画「ヒトラー最後の12日間」の一場面に勝手な字幕をかぶせたもの。
11月16日に重症児の父親から成長抑制批判と「親を指針とした医療職によるアセスメント」で紹介した
Segev君の父親Erikさんが YouTubeからブログに引っ張ってきている ↓
Hitler reacts to the Hastings report on growth attenuation.wmv
I am a broken man/You don’t break me, December 10, 2010
地図を指差して、非常に緊張した面持ちの部下が
「ここに安楽死ホスピスを作りました。
一応、念のために成長抑制センターのすぐそばです。
批判的なブロガ―たちが騒いでいましたが、誰もそんなブログは読まないので、
現在はこのあたりまで前線を下げています」と戦況を説明すると、
ヒトラーがムッと不機嫌になり、
「で、障害児を殺すのか、成長抑制するのか、一体どっちなんだ?」
それに対して、部下が非常に言いにくそうに
「それが……HCRに成長抑制を倫理的だとする判断が掲載されました」と報告。
それを聞いたヒトラーが怒りを爆発させる、というシーンになっています。
内容の一部や順番に誤りがあったり抜けていたりもするかもしれませんが、
概ね、こんな感じ ↓
(なお、文中の「グローニンゲン・プロトコル」とは
2005年にオランダで発表された障害新生児安楽死のガイドラインのこと)
障害児は社会のお荷物だから殺すんじゃなかったのか。
それを、成長抑制の倫理性が認められただとぉ?
重症障害児にはアプリオリに意識があると思うヤツは今すぐこの部屋を出て行ってくれ。
(ぞろぞろと多くの人が出て行く。重苦しい沈黙の後でヒットラーはブチ切れて)
そもそもグローニンゲン・プロトコルとは何事だ!
障害児殺しを考えたのは、この俺だぞ。
どうして「アドルフ・プロトコル」と呼ばない!
グローニンゲンなんて、誰も発音できんだろーが!
すぐにピーター・シンガーに電話をしろ!
ったく、オリジナル考案者の顔を立てることもしないなんて!
いいか。無条件の愛なんてものは、ないんだ。
誰が生きて誰が死ぬべきかを決められるのは医療機関だけなんだよ。
だいたいお前らが、成長抑制をやってもいいと口約束さえしてくれれば
生まれてすぐに殺すことから目をそらせると言うから乗っただけなんだぞ。
それが、どうして、こんなことになるんだ!
部下が「倫理委員会が殺す話を霞ませてしまっているもので……」
じゃぁ、成長抑制なら野蛮じゃないから禁止しなくてもいいというのか!
そんなことを言うなら、いっそIQ25以上の障害児も含めたらどうなんだ!
シアトル・グループが「他の決定と同じ、利益とリスクの比較考量」だとぉ?
「重症障害児について親が決めたことに反対する人が出るのは他の医療でも同じ」だとぉ?
(カギ括弧内は成長抑制WGの論文からの引用)
そんな「妥協点」なんて、うじゃらうじゃらしたことを抜かしておったら
まともな人間は頭が混乱するだろーが!
障害児がいたら社会が困るというのが、そいつらには分からんのか!
障害児本人だって死にたいに決まっているじゃないか。
(さんざん喚き散らした後で、しばし黙ってうずくまったヒットラーは
やがて顔を上げると、静かな、敗北感に満ちた口調で)
もしかしたら、あのエセ倫理学者・ブロガ―たちこそが
皆がトチ狂っている混乱の中で正気を保っているのか……。
そう、これは、生命の……勝利だ。
たぶん我々は、命をありのままに受け入れるべきなのだ……。
命はいろいろなのだから……。
いや~、おっかしかったぁ!
特に「すぐにピーター・シンガーに電話しろ!」には、ぶははっと吹いてしまった。
Norman Fostらがここまで執拗に成長抑制の一般化にこだわるのは他に狙いがあるのではないか、
それは障害のある新生児への「無益な治療」論の一般化ではないのか、
つまり重症児の安楽死に向けた地ならしとして成長抑制による線引きと
司法からの切り離しが画策されているのではないか、と、ここしばらく考えていたのですが、
笑いながら、改めて、そのことを考えました。