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まず、今年3月のWPに、ちょっと気になる記事がありました。

オンラインで個人の健康・医療に関するデータを管理して、
ネット上で医師に相談ができたり、その他情報を集めたり、
病院を選んで診療予約を取る、薬の管理も出来る、個人情報を医療職と共有できる……

という個人向けオンライン医療データ管理システムが
Microsoftから去年10月に、Googleから今年2月に相次いでデビューした。
いずれもまだ完成してはいないものの、独自なサービスをアピールして
既に熾烈な競争が始まっているというニュース。

Microsoft Health vs. Google Health
The Washington Post, March 11, 2008



言われてみれば、
そういうオンラインサービスが登場するのも当たり前だよね……とは思いつつ、
なんとなく嫌なニュースだな……とも感じていたのですが、
その後、6月に関連ニュースが出てきました。

Microsoftは件のオンライン医療データ管理ソフト Health Vaultに関して
米国最大の医療資本Kaiser Permanenteと手を結んで
その拡大を狙うのだとか。



3月に前者の記事を読んだ時には知らなかったけれど、その後、
ゲイツ財団とワシントン大学・HIME、Lancet誌との繋がりについて知り、
ゲイツ財団がHIMEとLancetを通じて世界の医学研究を私物化するだけでなく
世界の医療施策にまで直接的に影響力を行使しようとしていることを踏まえて
6月の後者の記事を読むと、

これは、ひょっとして、
かなり恐ろしいことが進行しているんじゃないか、という気がしてしまう。

そういえば上記3月の記事でWPのAmy Thomson記者は
両社のソフトの目的を整理した箇所で次のように書いていました。

Oh, and with Microsoft and Google, there’s always that other goal: to dominate the world.

ああ、MicrosoftとGoogleといえば、常にもう1つの目的もあるわけです。
世界を支配するという目的がね。

Health Vault について詳しく書いてくださっている記事があったので、
TBさせていただきました。
2008.07.27 / Top↑