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英国の公訴局長(DPP)の自殺幇助ガイドラインについて、高齢者や病人、障害者を脅かすとの批判が出ていることについて、Community Careというサイトのインタビューに答えてDPP自身が反論している。
http://www.communitycare.co.uk/Articles/2009/11/20/113212/dpp-assisted-suicide-policy-no-threat-to-disabled-people.htm

英国で、ローマカトリックのビショップから、自殺幇助合法化について「文明社会でそんなことは許されない」との批判。
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/religion/6616160/Assisted-suicide-proposals-unacceptable-in-a-civilised-society---Roman-Catholic-bishops.html

遺伝子組み換え作物の安全性を巡って、オーストラリアで論争が起きている。国民の3分の1が安全性に不安を感じている。
http://www.canberratimes.com.au/news/local/news/general/genetically-altered-crops-divide-nation/1682871.aspx?src=enews

(ここまでの3本は実は21日の補遺のアップ忘れ)

現在議会に自殺幇助合法化法案が提出されているスコットランドで、スコットランド教会のミニスターがDignitasは人のためになる行いをしている、と賞賛、他国に頼ってごまかしている英国の偽善を批判。:宗教の側から賛成論が出てくるというのは珍しい。
http://news.scotsman.com/scotland/Suicide-clinics-give-patients-39muchneeded.5850321.jp

国際エミー賞の主演女優賞が、Dignitasでの自殺幇助をテーマにしたBBCのテレビドラマに贈られた。
http://www.google.com/hostednews/ukpress/article/ALeqM5jKgnb6RIHHDmuzWATeQRuKU6Z_ow

妊娠中の女性の尿中の化学物質(プラスチックを柔らかくするために使われているもの)の濃度が高いと、生まれた男児の遊び方が女の子っぽくなる。:このところ環境歩廊門関連の話題が目に付いている。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/11/20/AR2009112003698.html

男女間の給与差別をなくすべく政府は行動を起こせ、と豪で。
http://www.canberratimes.com.au/news/national/national/general/call-for-action-on-gender-pay-gap/1685744.aspx?src=enews
2009.11.24 / Top↑
英国の国民DNAデータベースを巡っては、
世界で最大だと英国政府が胸を張る一方で、
逮捕された後に無実とされた人のサンプルまで保存されていることの違法性が
欧州裁判所から指摘されているにもかかわらず廃棄が進んでいないなど、
当ブログでも関連ニュースを追いかけていますが(詳細は文末にリンク)、

今回のこのニュースも、聞き捨てならない内容。

警察官が今ではDNAサンプル採取を目的とした逮捕を
ルーティーンで行うようになっている、というのです。

英国政府のヒト遺伝子コミッションの報告書によると、
イングランドとウェールズの国民DNAデータベースは世界でも最大規模で、現在500万人分。
続々と増えており、国民のうち18歳から35歳までの黒人では4分の3のサンプルが採られている。

しかし法的な根拠や独立した監視体制については不透明なまま。
まともに議会で審議されたことすらなく、

実際に警察で容疑者を特定することを通じて検挙数の向上につながっているかどうかも
確認されていない。

また無実となった人のサンプルはこれまでに考えられたよりも多く、ほぼ100万人分。

去年のヨーロッパ裁判所の判断を受け、先週、内務相から
無実の人のサンプルの保存期間を6年とする法案が提出されたばかり。

コミッションのチェアマン Jonathan Mnotgomery教授は
いまや警察官はどんな些細なことでもすぐに逮捕するようだが、
逮捕さえすればDNAのサンプルを採れるからという認識でそういう逮捕が広まっているのだとしたら、
由々しい事態だ、と。



【関連エントリー】


2009.11.24 / Top↑
ベルギーで1983年に交通事故に遭い脳に損傷を負った
Rom Houbenさんは現在、46歳。

3年前まで23年間ずっと永続的植物状態にあるとされてきた。

当初、医師は
世界中で患者の意識状態を判定する基準とされるグラスゴー・スケールを使い、
Houbenさんの意識は「消滅している」と判断した。

ところが、3年前に神経学の世界的権威 Dr. Steven Laureysが
彼の脳をハイテクでスキャンしたところ、
Houbenさんの脳機能はまったく正常であることが判明。

Houbenさんは病院で暮らしながらパソコンを操ってコミュニケートできるようになった。

事故直後に植物状態と診断された時のことについてHoubenさんは
「叫んだのに、声にならなかった」
「夢を見ることで逃避した」

23年間「ずっともっといい生活を夢に見つづけていた。
フラストレーションという言葉では私が感じたものを表現するには足りない」

やっと意識が清明であることを分かってもらえた時のことは
「まるで第二の誕生のよう」だと語り、
これからはPCを使って周りの人とコミュニケーションをとりながら
楽しく生きて生きたい、と。

Laureys医師は、
やっとテクノロジーが彼に追いついたのだといい、
世界中で同様に間違って診断されているケースがあるはずだ、と。



Laureys医師はテクノロジーが追いついたのだと言っていますが、
テクノロジーが発達したから間違った診断が判明したのでしょうか。

このブログでAshley事件の当初から主張してきているように、
本当に科学的な思考をするならば、
意思や感情の表出能力が限られている人の場合には
「分かっていると証明できない」ことは
「分かっていないと証明された」こととイクオールではなく、
「分かっていない可能性も分かっている可能性もある」ということに過ぎないのに、

「分かっていることが証明できなければ、分かっていないのだ」という
非科学的・非論理的な結論が当たり前のように導き出されることが
そもそも最初から不当なだけじゃないのでしょうか。

ちなみに、この記事によると、
20年前にニューヨークの86歳の女性 Carrie Coonsさんが、
1年間の昏睡から覚めて食べ物を口にし、会話をしたのだけれど、
その数日前に栄養チューブを抜くよう求める家族の希望を裁判所が認めていたのだとか。


ベルギーといえば、自殺幇助が合法化されている国の1つ。

Houbenさんが、PCを通じてコミュニケーションをとりながら、
これからも前向きに生きて生きたいと喜びを語っていることが
彼のような状態を「QOLが低い」ので「生きるに値しない」と
捉え始めている最近の「死の自己決定権」議論にも、一石を投じてくれれば。

関連ニュースでこちらの続編エントリーも書きました。


【12月1日追記】
25日に日本語報道(CNN)もあったようです。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911250006.html





【関連エントリー・A事件でのコミュニケーションの問題】
Ashleyの眼差し
Ashleyのカメラ目線
Anne McDonaldさんの記事
Singerへの、ある母親の反論
2009.11.24 / Top↑