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日本語情報。射水の呼吸器取り外し事件で、外科医、不起訴へ。:新聞の見出しが、いつのまにか「呼吸器外し」から「延命中止」に変わっている。最近、こういう微妙な言葉の言いかえが、あっちでもこっちでも頻繁に目に付く。すごく気になる。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091112-OYT1T00033.htm

女性の方が男性よりも長生きではあるものの、生涯を通じて女性は男性ほど良質な医療を受けることが出来ていない、とWHOの報告書。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/170398.php

国連総会が7月18日を「ネルソン・マンデラの日」に。彼の戦いを世界平和と国連の理想の象徴として。南アフリカの代表からの動議が決議されたもの。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/8353853.stm

これは当ブログが追いかけてきた問題の1つ(文末に関連エントリ―をリンク)。英国で一旦逮捕されて無罪となった人のDNAデータが保管されている件で、無実の人のDNAデータの保管は上限6年まで、ということに。:無実なのに、すぐ破棄では何故いけないのだろう。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/8353824.stm

見た目に美しい性器になるように、と外陰部の切除手術を受ける女性が増えていて、女性研究者からリスクの指摘と、女性にそうした必要を感じさせる社会的要因への疑問が提示されている。形成外科医らは、身体について意識が高まり、身体を変えることが当たり前になった時代に、なにを大げさに……と反発。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8352711.stm

米で心臓麻痺で入院したメディケア患者の4分の1が、1月以内に病院に舞い戻っている。退院時の予防指導をメディケアが給付しないため、と研究者。:十分な治療を尽くさず、早く退院させすぎるというのは……? だって、1年以内ではなく1ヶ月以内ですよ。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/170606.php

米国の保健医療制度改革で、公的保険については州ごとにオプト・アウトが可能になる? ただし、無保険者への支援のための増税にはオプトアウトはなし。
http://www.nytimes.com/2009/11/11/health/policy/11optout.html?_r=1&th&emc=th

医療改革案の下院通過で、Palinさんがまたもや活気付いている。中絶のプロ・チョイス派は子どもの治療を引き上げるし、高齢者からも治療を引き上げる、と「死の委員会」非難で再燃。:「食べられなくなったら死」でも同じことを感じるのだけど、言葉だけは同じでも、背景にあるものは、ぐるっと一回りして別のところを指している、ということはあると思う。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/170569.php
http://www.medicalnewstoday.com/articles/170550.php

下院民主党議員は、医療保険制度改革案を通すための取引として生殖における女性の選択権を捨てた、とNYTのOp-Ed。
http://www.nytimes.com/2009/11/12/opinion/12michelman.html?_r=1&th&emc=th

歩くスピードが遅い高齢者は、さっさと歩く高齢者に比べて心臓血管障害を引き起こす確率が3倍も高いんだそうな。:こういうデータ、例の「ロコモ症候群」の喧伝に引っ張り出されるんだろうな。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/170536.php

英国のBaby P事件で自治体の証拠文書隠蔽が発覚。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/article6911104.ece?&EMC-Bltn=G9IC61F

移民労働者は労働力不足の分野で一時的に穴埋めしてもらうだけに、と英ブラウン首相。
http://www.guardian.co.uk/uk/2009/nov/11/gordon-brown-immigration-migrant-workers

ドアの郵便受けに花火を投げ込むのは、どうやら英国の若者ギャングの定番の嫌がらせらしいのだけど、それで火事になって先週59歳の女性が焼死。過失致死で捕まったのは18歳と17歳の少年。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/cornwall/8356076.stm

看護師のステータス向上めざし、全員が4年以内に学士号を取ることを義務付ける新ルール。(英)
http://www.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/health/article6913368.ece?&EMC-Bltn=CBQF61F

ガーナ西部の違法民間金属鉱で崩落事故。18人の鉱夫が死亡。そのうち14人が女性。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/8356343.stm

ナイジェリアの人権団体が、これまでのアフリカの伝統的な支配者たちは、奴隷貿易に加担したことについて謝罪すべきだ、と。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/8356357.stm



2009.11.12 / Top↑
久しぶりに、ニュースタイトルを見て、にんまりした――。

オーストラリアのDr. Death こと Dr. Philip Nitschkeについて
当ブログでも、その動向をかなり追いかけてきていますが、

そのDr. N の主催するExit International の事務所に
警察が家宅捜査に入った、とのこと。

今年6月20日ブリスベーンでヘリウム自殺をした男性 Frank Ward(76)の件に関連して
事務所から書類を押収。

もっとも、Dr. N 本人は安楽死のワークショップのため、まだサンフランシスコにいて、
そのサンフランシスコからコメント。

確かにWard氏からは病気を苦に自殺を考えているとしてコンタクトがあったが
自分もExit International の者も、直接手を貸すような違法行為はしていない、と。

Dr. N が最後に警察の聴取を受けたのは
2002年に 痛みを伴う腸の病気(a painful bowel condition)のある女性
Nancy Crickさん(70)が21人の支持者の前で致死量の Nembutalを飲んで以来のこと。

この時には捜査が延々と行われたものの、起訴はなかった。

警察は今回の手入れについてノーコメント。

Dr. N については、当ブログでは今年の5月以降のニュースしか拾っていないのですが、

この記事によると、豪連邦警察は去年、
Dr. N と一緒にメキシコへ行って Nembutalを持ち帰ったとして
ヴィクトリア在住のターミナルな患者2人の家を家宅捜査している、とのこと。

Dr. N は、95年にノーザン・テリトリーで自発的安楽死が合法化された際、
世界で初めて致死薬を注射した人物。

その法律が廃止され、全オーストラリアで自殺幇助が違法となるまでに
4人の自殺を幇助した。




2009.11.12 / Top↑
以下の文章を書いたのは3年近く前のことです。

限られたスペースでは書ききれませんでしたが、
インターネットには被害を受けた女性たちの詳細な体験談がたくさんあり,
着任した日に雇い主にレイプされた人や、何年も休みなしで働かされている人など
読んでいると心の底から憤りを感じました。

その後、取材に行った先で聞いた
アジアの介護職への虐待をテーマにしておられる研究者の講演で
フィリピン以外の国から海外に出て行く介護者についても、
同様のケースがたくさん報告されていました。

現在、事態は改善されているとも思えず、さらに悪化しているのではないでしょうか。



★ フィリピン・カナダ          
 輸出入される介護労働            
 “現代の奴隷制”とも           

日本政府は9月にフィリピンとの間で経済連携協定(JPEPA)を結んだ。当初の2年間でフィリピン人の看護師・介護福祉士1000人を受け入れるとのこと。そこで“労働力輸出大国”フィリピンの介護職輸出事情について、インターネットで調べてみた。

まず、Technical Education and Skills Development Authority の介護職に関する労働市場情報レポート№15(2月3日)。それによると、労働力輸出の主要市場であるアメリカとカナダに、ヨーロッパ、韓国、そして日本が加わり、今後4年間は需要が伸び続けると予測する一方で、急増する養成機関の監査にTESDAも苦慮している様子だ。

少し古いが、林立する養成機関の中にはIT専門校が俄かに介護に鞍替えしたり、詐欺同然のケースもあるとの報道は気にかかる(inq7.net02年9月16日)。

就労先で一番目立っているのはカナダ。住み込み介護者プログラムLCP(Live-in Caregivers Program)があり、永住権や市民権に結びつくことが魅力のようだ。LCP(前身プログラムを含む)を通じてカナダに渡ったフィリピン人は既に9万人以上。LCPで就労している人の95%がフィリピン女性である。

しかしその一方で、病気になったら即座に解雇や、雇用主にレイプされた例もあり、身分保障もなく様々な搾取・差別にさらされる人も少なくない。4月にはフィリピンの下院議員6人が、時給2セントで1日17時間労働という例を挙げて、カナダにおけるフィリピン人介護者に対する虐待について調査を求めた(Asian Pacific Post 4月7日)。

また、入国後3年以内に一定の被雇用実績を作らなければ強制送還となる規定からも不幸なケースが多数生じており、各種人権擁護団体からLCPは人種差別・女性差別、“現代の奴隷制”だと抗議の声が上がっている(Bulatla 05年1月2~8日号、The Manila Times9月14日他)。

ネット上には海外での介護・看護・子守・家事労働を巡る求人・求職サイトが数多く見られるが、総じて若年層が多く失業率の高い途上国が、裕福な先進国に労働力を提供する構図が顕著だ。

そんな中、フィリピンのメディアも「JPEPAへの不信」を報道している。日本から有害廃棄物が持ち込まれるのではとの疑念が根強く、透明性を保証するためにも、政府は協定内容を隠さずに早く議会に提出すべきだと上院議員らが提言(Sun Star Manila 11月3日)。

一方、ニュース誌Bulatlat(10月8~14日)は、専門職を単なる“輸出品”扱いにしているJPEPAは自国の経済発展を放棄する所業だと強く非難。専門技能を持った国民を安く輸出するよりも、国内に働く機会を作るべきだと主張している。


「世界の介護と医療の情報を読む」児玉真美
「介護保険情報」2006年12月号 P.88
2009.11.12 / Top↑