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日本で子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)なるものが行われているそうな。ご存知でした? 狙いとか概要が分かりやすいのはこちらの中心仮説。
http://www.env.go.jp/chemi/ceh/about/index.html

介護保険制度、ついに軽度者の完全切り捨てへ?
http://blogs.yahoo.co.jp/e999jp/61815719.html

フォローアップ受診時の子どもたちの笑顔を写真に撮って、現在NICU入院中の子どもの親たちの不安に少しでも希望を、との試みがある。:これ、いいなぁ。私も以前、母子入園の親たちに、現在すでにベテランになった障害児の親たちとの出会いを作ることを提案して、数人で順番に母子プログラムに出掛けたことがあった。評判とても良かったんだけど、担当者が代わってそれきりになった。専門家はすぐに「知識」を与えて「教育」しようとするけど、違うんだよ。一番不安な時って、ちゃんと生き延びて笑顔で暮らしている人の姿ほど、希望と力を与えるものはないと思う。「専門家でないとできないこと」ばかりじゃないんだけど、「専門家以外にできること」があると専門家が知ってくれないと、それは実現できないの。そこが難しい。
http://blogs.yahoo.co.jp/nicu_sp25/9448650.html

スイス、チューリッヒ郡でこの週末、自殺ツーリズムへの規制を巡って住民投票。関連の報道が多々出てきている。下側のBBCのリンクにあるビデオに、Dignitasがチューリッヒ湖に投棄したとされる骨壷が引き上げられる映像が含まれている。
http://worldradio.ch/wrs/news/switzerland/ethical-debate-rages-ahead-of-assisted-suicide-vot.shtml?24606
http://worldradio.ch/wrs/news/switzerland/ethical-debate-rages-ahead-of-assisted-suicide-vot.shtml?24606

英国でCompassion in Dyingが、自殺希望者にホットラインを解説。自殺の方法を教えることはしません。ただ、死にたい人に法的な情報を提供したり、その人の権利について相談に乗るだけです、と。
http://www.lifesitenews.com/news/euthanasia-group-to-launch-assisted-suicide-info-hotline/

米オレゴン州で自殺キットを売っている91歳のSharlotte Hydornさん、法的に禁じようとの州議会の動きにもちっとも悪びれず、去年自殺した29歳のNicholas Klonoskiさんは「確かにあたしのキットを買ったわさ。死にたい理由なんて聞いてない」「あたしが売っているのは自殺キットじゃない。Exit キットよ」と。
http://www.reuters.com/article/2011/05/12/us-suicide-kits-idUSTRE74B7OX20110512

NYTのコラムニスト Nicholas Kristofが「女性性器切除は中国の纏足と同じ運命をたどるべき」と。:Good for you!  読んだか、容認に転じようと小児科学会で画策するDouglas Diekema? Kristofによると、アフリカだけで年間3000人の女児に行われているという。子どもに与える苦痛、感染、排尿困難のほか、成人後に出産リスクを高めて死亡率が上がるという問題があるという。それなら途上国のマターナル・ヘルスで妊産婦の死亡率が心配だと言っているBill Gatesは、なぜ女性器切除をやめろと言わないのか。なぜDiekemaに米国小児科学会で逆方向への運動をさせるのか……。そういえばKristofはソマリアについて主に書いているけど、ソマリアって無政府状態なのにワクチンの接種率は高いんだとビル・ゲイツは自慢していたな。やっぱりDiekemaが言っていた「多少は受け入れてやらないと、米国の医師とそういう文化の母親たちとの信頼関係ができない」という辺りがホンネか? 現地の母親たちの西側先進国の医師らへの信頼関係を損なわないため? 新薬の治験とかワクチン接種をスムーズに進めるために?
http://www.nytimes.com/2011/05/12/opinion/12kristof.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=tha212

NYTの社説で高等教育に参入している企業は「教育のことなんて考えていない」と規制強化を、と。:昨夜のNHKクローズアップ現代で、美術館や博物館の閉館が相次いで文化財が守れなくなっている現状を取り上げていたけど、それってコイズミ改革が指定管理者制度を導入した時に「そんなことをしたらこうなる」って多くの人が予測していたことが全くその通りに起きているだけじゃないか。でも、NHKはそこのところは言わず「入館料だけの独立採算では立ちゆかなくて」と言うにとどめる。こういうこと、実は「歴史や文化なんてゼニにならないものは教えなくてもいい。大事なのはカネに繋がる経済と科学」というところに傾き始めている教育施策とも繋がっているんだろうと思う。指定管理者制度で「事業者の自己責任」を負わされ切り捨てられたのは美術館や博物館だけじゃない。「そんなことをしたらこうなる」と当事懸念されたことは、そこでも起きている。
Education is the Last Thing on Their Minds: Lawsuits brought by whistle-blowers make a strong case for why more regulation of higher-education companies is needed.

な~んか象徴的な記事がNYTに。「誰のこと、グランマって?」。米国のベビーブーマーたちは孫が出来ても「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばれるのは年寄臭くてイヤだからと、ニックネームで呼んでもらってるらしい。
Who Are You Calling Grandma?:Reluctant to be called anything that makes them sound old, baby-boomer grandparents are naming themselves or accepting toddlers’ nicknames for them.

ノーベル賞経済学者Robert W. Fogelらが近く出版する本”The Changing Body”で、テクノロジーと栄養状態の改善で人間の身体が短期間に大きくなり長生きになっているが、それは果たして本当に「発展」なのか、いったいどこがリミットなのか、と疑問を提起しているらしい。で、それを受けて6人の学者のディベイトをNYTが組んでいる。:この本、読めよ、トンデモヒューマニストたち。
http://www.nytimes.com/roomfordebate/2011/05/12/do-we-want-to-be-supersize-humans?nl=todaysheadlines&emc=thab1

一方、「地球温暖化で地球上から消えゆく前に訪れておくべき場所100選」写真集も出版された。:買いたいな、とちょっと思うくらい写真がきれい。12ポンド。そう高くはない。
http://www.guardian.co.uk/environment/2011/may/12/100-places-under-threat-global-warming?CMP=EMCGT_130511&

ドイツの裁判所、91歳のウクライナ人にホロコーストの共犯者として有罪判決。懲役5年。
http://www.guardian.co.uk/world/2011/may/12/john-demjanjuk-guilty-nazi-war-crimes?CMP=EMCGT_130511&

子どもの運動不足は9歳にして心臓病リスクに繋がる。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/225058.php

それなのに子どもの3分の1は学校以外で全く運動をしていない。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/225097.php
2011.05.13 / Top↑
オーストラリアで
脳卒中で「脳死」と診断された女性が2週間の意識不明状態から
車いすで病院内を動き回れるほどに回復を遂げている。

その間、夫はずっと医師らから呼吸器取り外しへの同意を求められたが
信仰心の篤いカトリックである夫は抵抗を続けた。

結局、病院は気管切開に妥協。
気管を切開した上で呼吸器が外された3日後、妻の意識が回復したという。


Gloria Cruzさんは3月7日、就寝中に脳卒中の発作を起こし
Royal Darwin Hospitalに救急搬送された。

CTスキャンを撮り医師は脳腫瘍があったのだろうといい、
脳の手術が行われたが夫には詳細な説明はなかった。

ICUで対面した妻は顔がはれ、髪がなく、口にも頭にも管が挿入されて
死んだように横になっていた。27年間愛してきた妻の姿ではなかった。

医師らは「望みはない」といい、48時間以内に死ぬだろうと告げた。

医師らは人工呼吸器をとめて死なせてあげようと勧めたが
夫は「まだ奇跡が起こる可能性はある。私がどんなに妻を愛しているか
髪はご存じだから、と医師に言ったんです。妻を苦しめたくはないけれど、
でもまだ死んでほしくないんだ、と」

48時間の猶予を頼んだが、
医師とソーシャル・ワーカーと患者アドボケイトが電話をかけて来て
呼吸器取り外しに同意するよう求めた。

夫の抵抗に、病院側もついに呼吸器を外す前に気管切開をすることに同意。

2週間後、妻の喉に呼吸するためのチューブが挿入され、
人工呼吸器のスイッチが切られた。

その3日後、妻の意識が戻った時には病院スタッフは唖然としたという。
医師は驚いて「奇跡だ」と言い、夫を振り向いていった。
「私の診断が間違っていて良かった(I’m happy my prognoses was wrong)」。

Stroke victim’s miracles survival
The NT News, May 11, 2011


記事に掲載されている写真をぜひ見てください。
現在の意識状態については何も書かれていませんが、
Gloriaさんの表情がすべてを物語っています。

この記事に寄せられたコメントの一つが
「よかったなぁ。臓器提供チームが大急ぎで手術に入っていたら、
あんた、今日こうやって体験談なんか語っていられなかったぜ。
臓器提供はいいことだけど、それはドナーが死んでいる時だけだ。
でも、死んでるかどうかなんて、分かりようがないだろ?」



これまでの類似のケースとして当ブログが把握しているものを
以下に取りまとめてみました。

【米国:リリーさん】
植物状態から回復した女性(2007年の事件)

【米国:ダンラップさん】
脳死判定後に臓器摘出準備段階で意識を回復した米人男性のニュース(再掲)(2009/7/30)

【ベルギー:ホウベン?Houbenさん】
23年間“植物状態”とされた男性が「叫んでいたのに」(ベルギー)(2009/11/24)
「なぜロックトイン症候群が植物状態と誤診されてしまうのか」を語るリハ医(2009/11/25)

【日本:加藤さん】
「植物状態にもなれない」から生還した医師の症例は報告されるか?(2011/1/19)

【米国:ゴッシオウ? Gossiauxさん】
事故で視力を失った聴覚障害者が「指示に反応しない」からリハビリの対象外……というアセスメントの不思議(2011/2/6)

【その他、関連エントリー】
「植物状態」5例に2例は誤診?(2008/9/15)
「脳死」概念は医学的には誤りだとNorman Fost(2009/6/8)
2011.05.13 / Top↑