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Kevorkian医師、腎臓病が悪化して病院へ運ばれ、そのまま入院。肺炎も。
http://www.lifenews.com/2011/05/19/assisted-suicide-crusader-jack-kevorkian-hospitalized/
http://www.freep.com/article/20110519/NEWS03/110519029/Kevorkian-hospitalized-kidney-ailment-pneumonia?odyssey=tab|topnews|text|FRONTPAGE

VT州の自殺幇助合法化ロビーのサイト。:現在、ビデオがあって、つい先日、合法化法案が否決されたのを受けて、今後に向けて合法化を実現すると決意を語る知事のビデオがある。
http://vtdigger.org/

一回どこかで勉強しておきたいと思っていた英キャメロン首相の「大きな社会」構想について、NYTのコラムニスト。:でもまだ読んでいない。
http://www.nytimes.com/2011/05/20/opinion/20brooks.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=tha212

カナダオンタリオ州(だけなのかどうかは?)の「直接処遇職員の日」:基本はナーシングホームらしいのだけど。この季節って、「○○の日」とか「○○週間」が多いのかしら。
http://www.marketwire.com/press-release/oltca-celebrates-psws-on-their-second-annual-day-of-recognition-1516641.htm

オクラホマ州のナーシング・ホームのオンブズマンを長くやってきた人が、「ホームの高齢者にも権利はある」と。:米国ではボランティアのオンブズマンが入所者の知人・友人を装って、ふらっと訪ねて行くらしい。でも、あんまりケアのお粗末を指摘しすぎると、施設長らから嫌われて、ついには知事に辞めさせられたり予算を削られたりということも起こり始めている。そのニュース、今日読んだのだけどブクマし忘れて見失ってしまった。
http://www.news-star.com/opinions/letters/x1357380850/Long-term-care-residents-have-rights

サンフランシスコが包皮切除術を禁止。宗教上の自由を侵すとの批判も。:この論争、またDiekemaが出てくるぞ。包皮切除については数年前までは「利益もリスクもいまだ不透明」と言っていたし、2006年に法廷であれだけ慎重を強調していたくせに、今ではすっかり「包皮切除には利益がある」と宗旨替え。途上国のエイズ予防策として提唱している人が背後でトラの皮をかぶっているからではないか、この人はやっぱり2007年当たりから徐々に倫理学者としての魂をそのトラさんに売ったのではないか……と私は推測しているのだけど。
http://www.huffingtonpost.com/2011/05/19/circumcision-ban_n_864241.html

……と思ったら、投票前にやっぱりABCに出てきていた。「推奨している学会はありません。もしも科学的なエビデンスが繰り返されているなら、どこかが推奨すると思いますけどね」と疑問を投げかける医師に続いて、Diekema医師が感染リスク軽減の効果があると主張。また「包皮切除で深刻な合併症が起こることは滅多にありません。よくある合併症は処置の跡の表皮からの少量の出血ですが、圧迫すれば収まります。あとは表皮の感染で抗生剤のクリームを塗るくらいですね」。あなた、包皮切除が失敗したケースで裁判に呼ばれたんじゃなかったっけ? そこで「外科手術のリスクは痛み、死と合併症の可能性」と証言したんじゃなかったっけ? よくそこまで鉄面皮にコロコロ言うことを変えられるわね。んとに。
http://abcnews.go.com/Health/san-francisco-vote-circumcision-ban/story?id=13638220

ProPublicaの指摘を受けて、スタンフォードなどいくつかの大学が製薬会社との金銭関係で利益の相反に関する方針を改訂。
http://www.propublica.org/article/medical-schools-plug-holes-in-conflict-of-interest-policies

「あなたの寿命は何歳まで」というお告げをもたらしてくれる血液検査ができたのか、できるのか、だそうな。専門家の中には、そんな検査の情報は役に立たん、という声も。NYT。
A Blood Test Offers Clues to Longevity: Some experts say that blood tests that seek to tell people their biological age do not provide useful information.

妊娠中の女性の喫煙は胎児のDNAに影響する。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/225918.php

アルツハイマー病の治療薬アリセプトの大量投与にはリスク。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/225939.php
2011.05.21 / Top↑

遺伝子からお子サマに最適のスポーツを診断!

遺伝子に資質が組み込まれていないスポーツでお尻を叩いても、
それは親御サマにとってもお子サマにとっても不幸というもの。

お子サマの遺伝子に応じた種目、練習の方法が見極められるよう、
さらには、練習中に心臓病や脳しんとうなどで命を落とさぬよう、
ぜひとも、お子サマの遺伝子をお調べくださいませー。



……てな宣伝モンクで
米国で最近「スポーツ遺伝子検査」を売り出した会社が2つあるそうだ。

American International Biotechnology Services
当該商品のページはこちら。200ドルで、ACTN3他6つの遺伝子をチェックするらしい。

もう1つはAtlas Sports Genetics。
こちらは169ドルで、オーストラリアの研究所のテストで ACTN3をチェックする。

どちらのサイトもACTN3について、もっともらしいことが説明されているけど、
この記事の専門家の説明によると、その遺伝子は運動のカギを握る筋肉のプロテインをコントロールする、
ACTN3プロテインは瞬発力のある筋を作る、というんだけど、

でも、それって、それだけのことでしょ……? と思ったら、

Atlasの方の幹部が「誤解している人が多いですが、
ACTN3で未来のマイケル・ジョーダンになれるということじゃないですよ。
検査で分かるのは、そのプロテインがあるかどうか、です。
それで、瞬発力の生きるスプリントに向いているか、それとも
耐久力の生きる競技に向いているかが分かる、ということなんです」

(それなら、ただそれだけのことだと正直に言えば?
「誤解している」んじゃなくて「誤解してもらって」ショーバイが成り立ってるんじゃん)

オリンピック級のアスリートの場合には
確かにACTN3遺伝子が短距離走の選手のパフォーマンスに関係しているらしいのだけど、
その分野の専門家は「99%の人では関係ないですよ」。

American Internationalが検査するACTN3以外の5つの遺伝子は
同社の主張するところでは、パワー、エネルギー、耐久力に関連しているそうな。

さらにそのうち3つは、脳しんとうを起こしやすい人を特定できるんだそうな。

そういう遺伝子変異がある人は、頭に何かがぶつかった場合には
脳損傷のリスクを避けるために、他の人よりも長く休んだ方がいい。

「主なターゲットの1つは子ども。
そういう変異のある子どもが闇雲にスポーツをやっていて、
いきなり心臓病や脳しんとうで倒れないようにしてあげたい。
子どもがトレーニング中にいきなり倒れることはないと親も安心できるでしょ」と同社幹部。

(スミマセン、脳しんとうは、その遺伝子の変異がなくても
トレーニング中であれ何してる時であれ、物がぶつかってくれば起こると思います。
ぶつかり方が激しければ、いきなり倒れることだってあると思いますが?

「脳しんとうで命を落とさないためにも」って宣伝文句、実はこれだけのことだったの……?
それって「誇大」というより、いっそ「ウソ」なんでは?)

脳しんとうに関係すると同社が主張しているのはApoEという遺伝子。
これを「スポーツ遺伝子」として検査に含めることに専門家から異議がある。

というのは、ApoEはアルツハイマー病の関連遺伝子。
子どもがサッカーをやりたいというから、じゃぁ……と、
軽い気持ちで、この会社のサイトを開き、
子どもの口の中を撫でた綿球を送ってみたら、
サッカーで脳しんとうを起こすリスクどころか、
将来この子はアルツハイマー病になる確率が高いことが分かってしまった……
ということにもなりかねない、という批判。

そもそもインターネット上で繁盛している消費者直結(DTC)遺伝子検査は
信ぴょう性も怪しければ、遺伝子情報が正しく理解・解説されるかどうか分からない。
それでも一旦出てくれば、就職や保険での差別にもつながるリスクがある。

こういう会社が出てきたのを機に、遺伝子診断そのものを
ちゃんと規制すべきだ、と専門家。

FDAはこれまでも、このテの検査にはシワい対応をしており、
これまでも閉鎖に追い込まれた計画もあったらしいのですが、
今回は5月11日にAmerican Internationalに対して、なかなかオツな書面を送っています。

「この検査を販売するに当たってFDAの認可は無用であると
御社がお考えなのであれば、そう断定された根拠をご提示ください」

“Ashley療法”論争でFostに動員されたと思しき
シアトルこども病院のオトモダチFriedman Rossが
ここではなかなかいいコメントをしている。

「これは本当に懸念されますね。
スポーツや身体を動かすアクティビティは子どもにとって遊びでなければ。

遺伝子がこれならオマエは必ずや世界の一流選手だ、とか
こんな遺伝子じゃ見込みはないからやめておけ、とか、そういう話じゃないでしょ」

Genetic testing for sports genes courts controversy
WP, May 18, 2011


ここまでくると、もうほとんど“霊感商法”の域。

2社の関係者が言っていることを読めば読むほど、
「ゼニになるならゴマ粒だって黒ダイヤモンドだと言いくるめますも~ん」と聞こえて
シラケるばかりか、こんなショーバイがまかり通る時代なのかと悲しくなってしまう。


ちなみに、この記事の冒頭で、
「ヘリコプター・ペアレント」という表現を、初めて見た。

Wikipediaによると、
我が子の行動や教育問題に過剰に入れこんで、子どもに付きまとう親のこと。
ヘリコプターがホバリングをするように、子どもに付きまとうイメージから。

つまりは、こういうこと? ↓
幼児化する親、幼児化していく社会(2010/8/27)

そして、こういう未成熟なヘリコプター・ペアレントこそが
「必要を作り出すプロセスがショーバイのキモ」時代のカモなのでしょう。

親が”DNA霊感商法”の餌食にされて
200ドルをぼったくられるのは勝手かもしれないけど、

それに振り回される子どもは、
ゼニさえ儲かるなら鼻糞だってトリュフに仕立てる無責任な大人と
子どもに付きまとってコントロールという名の依存をやめられない未成熟な親との、二重の被害者――。
2011.05.21 / Top↑