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自殺幇助合法化ロビーが英国でまた意識調査。

4分の3の人が
ターミナルな状態の人には医師による自殺幇助の権利が認められるべきだ、とする一方で、

障害のある人に同じ権利が認められるべきだと考える人は
3分の1にとどまった、と。

調査を依頼した Dignity in Dying の幹部は
この違いを尊重しつつ法改正を行うべきだと主張。

The Care Not Killing Alliance からは
「合法化ロビーの調査は
『ターミナル』についても『障害がある人』についても、
これまで一度として、きっちり定義したことがない」との批判。

Assisted dying poll shows support for change in lawa
The Guardian, August 2, 2011


だいたい、6月にBBCが華々しい前宣伝と共に
有名なホテル王のDignitas死に同行取材した番組を作り、
死の場面まで放送して論議を巻き起こしたばかり。

6月にホテル王のDignitas死場面をBBCが放送(2011/7/30)


英国では、BBCを含めた合法化ロビーがこうして
大きな話題づくりを行うたびに、必ずその直後に
世論調査が行われてきた。ミエミエ。

英国の自殺幇助合法化議論を追いかけていると、
世論というものは政治的に作られていくものなんだということがよく分かる。
2011.08.03 / Top↑
撲滅のためのワクチン開発にゲイツ財団が
10憶ドルの資金をつぎ込んでいるマラリアに関して、

アフリカの角と呼ばれる地域のエリトリアでは、
過去10年間にマラリアによる死亡率を80%も減じた実績がある。

これはマラリア死予防では
人類史上、最も大きなブレークスルーだといってもよい偉業。

エリトリアの保健省が行ったのは、まず、
マラリア発生地帯の全世帯に殺虫剤を塗布した蚊帳を無料配布し、
さらに3カ月毎に再塗布するプログラムを実施。

次に、コミュニティごとに診療所を設けて
住民が無料で血液検査を受けられる仕組みを整えた。
これによりマラリア感染の有無、感染者のマラリア・タイプが
容易に掴めるようになった。

3つ目として、
くぼみを埋めたり、殺虫剤を塗布するなど蚊の発生しやすい場所に手当を行った。

こんなふうに、
エリトリアでのマラリア死撲滅は
昔ながらの、ごく当たり前の公衆衛生施策によって達成された。

しかし、この偉業は先進諸国で一切報道されることがない。

ビル・ゲイツがマラリア撲滅に向けたワクチン開発にカネを投じるというニュースは
トップニュースとして世界中を駆け巡るのに、

実際に8割も死亡率を下げたエリトリアの歴史的偉業は
なぜどこにも知らされることがないのか?

それは、エリトリアの保健施策では
ビッグ・ファーマに巨額の儲けが転がりこまないからではないのか?

マラリアの原因となる寄生虫は
薬物への耐性を素早く身につけることで知られ、
これまでの30年間に誰もワクチン研究に成功していないし、
仮に今後ビッグ・ファーマが何らかのワクチンを作ることが出来たとしても、
マラリアの方はまたすぐに耐性を身につけていく。

アフリカの貧しい国々は、そうして何年かごとに
新たに開発された“マラリア・ワクチン”を買わされるハメになるのか。

ビル・ゲイツの”善意の拠出金”は
アフリカだけでも次々に開発されるワクチン販売を通じて何百万ドルというカネを生み、
ビッグ・ファーマの株主であるビル・ゲイツの懐には
アフリカ人の血を吸ったカネが絶え間なく流れ込んでいく。

つまり、ビル・ゲイツの「慈善事業」とは
結局、アフリカの人々をマラリア薬の中毒にしていくプログラム。

ゲイツがマラリア・ワクチンの開発に投じてきたカネの一部でも、
エリトリア方式の保健施策の普及に回されれば、
これまでにもどれだけ多くの人命が救われたか分からない。

ビル・ゲイツは別に善人をやって大富豪になったわけじゃない。
ゲイツや彼のような人間は、アフリカで何百万もの人が死んでいようと意に介することなく、
慈善を装った自分たちの投資が膨らんで戻ってくるのを、ふんぞり返って待っている。

この世の中では、そうした悪しき行いは罰せられることなく通って行くのだ。
国連がまたエリトリアに制裁を行い、エリトリアの民を傷つけようとしているように。


Bill Gates and His $10 Billion Vaccine Scam
Sri Lanka Guardian, August 1, 2011


Sri Lanka Guardianという新聞があるんですね。知りませんでした。

記事の著者は、the Horn of Afria 地域で唯一の西側フリー・ジャーナリストで
Eritrea在住の Thomas C. Mountain氏。

この人が言っていることは、
ゲイツ財団が世界中に経済施策としてしかけている「ワクチンの10年」に関して
当ブログが推論し、懸念し、指摘し続けていることと、まったく同じ。

そして、恐らくは、Ashley事件や介護ロボットなど
「科学とテクノで簡単解決バンザイ文化」の背景にある利権構造とも同じ。

そうして、廻り回ったカネで肥え太ったビル・ゲイツは
今ではアメリカ国家以上の金持ちに――。

「ワクチンの10年」に群がる各国の経済施策が吐き出すカネを回し吸収して、
ゲイツ氏個人の資産もゲイツ財団も、日々刻々と、
さらに急激に膨らみつつあるのだろうと想像すると、
私は、ものすごく恐ろしい。

なぜ誰もこれを恐ろしいと感じないのだろう、と不思議でならず、
その事態がまた、なおのこと恐ろしい。

それだけではない。

ウォーレン・バフェットら世界中のスーパー・リッチが
Giving Pledgeキャンペーンなど相変わらず「慈善」の表看板で
富をゲイツ財団に結集している。

それは恐らく、彼らにすれば、
どんな国家も国際組織も太刀打ちできないほどの、
世界中に怖いものなし、やりたい放題のグローバル支配に向けた
スーパー・リッチたちの「投資」ではないのか――?

これらの動きを表だって警告するものはどこにもいない。
世界中のメディアが既に彼らのコントロール下にあるからなのだろう。

だから、エリトリアから
こうして声を上げるのもフリーのジャーナリスト。

そういえば日本の原発事故でも、
早くから声を上げ本当のことを言ったのは
フリーのジャーナリストたちだった。



【関連エントリー(それぞれの文末にも、さらにリンクあります)】
ゲイツ財団がコークとマックに投資することの怪、そこから見えてくるもの(2011/3/9)
ゲイツ財団はやっぱりビッグ・ファーマの株主さん(2011/3/28)
やっと出た、ワクチンのため世界中からかき集められる資金に疑問の声(2011/6/16)
「ゲイツ財団(の連携機関)が途上国の子どもに銃を突きつけワクチン接種」(2011/7/29)
2011.08.03 / Top↑
カナダで111人のメンバーからなるFarewell Foundation For the Right to Dieが、「死ぬ権利」求め、法廷闘争に乗り出した。
http://www.winnipegfreepress.com/canada/breakingnews/126503253.html

去年2月に「遺伝子に特許やるな」という米国の訴訟のエントリーで拾った問題で、3月30日に地方裁判所が特許を認めない判決を出していて、10月にも「法定の友」から「遺伝子は自然の一部。特許の対象にすべきではない」との見解も出ていたのだけど、連邦上訴裁判所は逆転判決だったらしい。:な~んか、日本でも、こういうケースが続いている気がするんだけどなぁ。上にいくほど、国家権力に近い……? 空気を読む能力に優れているから出世した人が集まっている、裁判所も所詮はお役人サマの世界……?
http://www.nytimes.com/2011/07/30/business/gene-patent-in-cancer-test-upheld-by-appeals-panel.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=tha25

上記の「裁判所も空気を」コメントを書いた時に頭にあったのは橋本大阪府知事の懲戒請求発言問題での最高裁判決だったのだけど、女性の人権に関しても妙な判決が続いている。こちらは京都教育大学性の集団暴行事件。コンパの際に泥酔させた女子学生を別室に連れ込み、見はりまで立てて集団暴行した事件で、学生たちは結局、不起訴。大学が無期停学処分としたことを不服として学生の一部が訴えていた件でも、大学の処分を無効にし、大学に対し学生へ慰謝料を支払うよう命じた。「女の子をちょっとみんなで回したくらいのことで無期停学にするなんて、それは大学が大げさ。たかがレイプくらいのことで俺たちの人生を台無しにされてたまるか」と訴訟を起こすような反省のない、人権感覚に乏しい学生が、将来は教師になって学校現場に出ていく。その低劣な人権感覚を京都地裁も同じくしている。
http://wan.or.jp/information/index.php/event_show?id=1043

千葉の暴行事件でも。:見ず知らずの女性を自分の勝手な性的欲求のターゲットとし、暴行を働こうとする行為そのものは、うまく相手の抵抗さえ封じれば、まるで合法な行為ででもあるかのように。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110725-00000113-mai-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110726-00000120-san-soci

ビル・ゲイツ氏の総資産、ついに米国の国庫を超える。:米国の国庫は家庭で考えてみればいわば「生活費」でその中から軍事や経済政策や社会保障や、もろもろ賄わなければならないのに対して、ゲイツ氏の個人資産はいわば「お父さんのお小遣い」なのだから、金額が同じ程度なら、それはゲイツの方が可処分率も自由に使える金額もはるかに大きいことになるのでは……? それに、それは、もしもゲイツ氏がその気になれば、米軍をはるかにしのぐ私兵を持つことも可能だということでもある? あー、でも、それ、きっと、もう持ってるんじゃないのかな。軍隊という形ではなく、IT技術で他国や他国民を侵害し、諜報活動を行い、コントロールする技術を持った軍団という形で。
http://www.bizjournals.com/sanjose/news/2011/07/30/now-bill-gates-has-more-cash-than-us.html

で、そのゲイツ氏、自分のマイクロソフト株をせっせとゲイツ財団に移している。:名前の異なる2つの財布。一人の人の。
http://socialbarrel.com/bill-gates-sells-5mn-microsoft-stocks/12256/

ホスピスを死にゆくサポートをするところだと考えている人が多いのは誤解。ホスピスはcomfort, dignity, peaceの内に「生きる」ことのサポートをするところ。:以前は、一般人がそういう誤解をしていたと思うけれど、むしろ最近の終末期医療の周辺での医療職の議論では、「ホスピスや緩和ケアに切り替える」という表現が「余計な治療はせず、カネも手間もかけずにさっさと死んでもらう方針への転換」の意味で使われ始めているのも事実。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/232009.php

英国医師会がGP向けに、「vulnerableな成人患者を守るためのガイドライン」を出した。主に虐待発見と防止。:機械的な治療停止とか沈静とか、向精神薬の過剰投与とか、「医療による虐待」についてはガイドラインがどのように扱っているのか気になる。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/231904.php

介護場面でのゴム手袋使用については、ずっと以前から議論が続いているけど、介護・看護のサイトに、寝たきり全介助の男性が、思考停止で機械的な手袋使用が行われ、それが「患者のペットには平気で素手で触るのに、患者には素手で触れられない」介護を生み出している、との指摘。:これは現在、娘の施設で釈然としない事態が続いているので、個人的にタイムリーな話題だった。例えば、「特に女性の陰部をきちんと洗ってあげるための手袋着用」とか「若い女性看護師に素手で男性入所者の陰部を洗えというのは酷だから」などは、入浴介助時の手袋着用を正当化する、まっとうな理由と言えるのか???? 
http://www.nursingtimes.net/nursing-practice/clinical-specialisms/infection-control/carers-would-pet-my-dog-but-they-wouldnt-touch-me-without-gloves/5024019.article
http://www.nursingtimes.net/nursing-practice/clinical-specialisms/infection-control/some-carers-dont-really-know-why-they-wear-gloves-they-just-do/5033249.article
2011.08.03 / Top↑