米国ケンタッキー州在住のPhilip Seatonさんは2007年10月9日
陰茎の包皮切除術という、なんてことない手術を受けるために病院へ行った。
そして麻酔から覚めたら、ペニスそのものがなくなっていた。
医師は、術中にガンが見つかったので、
ペニスを切り取ったのは必要な措置だった、と主張。
しかし service, love and affection の喪失に対して損害賠償を求めて
訴訟を起こしたSeaton夫妻の弁護士は
事態は緊急を要するものではなかったし、
一家にはセカンドオピニオンを受ける機会が与えられるべきだった、と主張。
医師は2008年のプレスリリースで
「彼が癌になったことは気の毒だが、
その病状に適切かつ必要な治療を提供したことで
医師が責められるのは不当であり不合理である」。
面白いのは、包皮切除の手術となると、やっぱり、この人、
Diekema医師がコメントを求められたらしくて、
医師にこうした外科手術を行う権利があるかどうかは「難しい問題だ」。
「本当に命の危機が差し迫っている事態だったら、
医師は行動することができるし、また行動すべきです」
しかし
「患者を起こして、状況を患者と相談する時間があるなら、
一般にはそれが望ましいですね。とくに、ガンみたいな病気が分かって
臓器や四肢の切除が必要だということになる場合には」
Man goes in for circumcision, wakes up without penis: What happened?
Health Pop, August 19, 2011
この事件、すごくいろんな問題をはらんでいて、
考えていると芋づる式にあれこれ頭がいろんな方向に飛んでいくのだけど、
まず頭に浮かんだのは、
こういう場合に、日本だと、
患者は麻酔で眠らせたまま医師から家族に説明があって
「このまま切除するのがいいと思いますが?」
「じゃぁ、お願いします。おとーさんの命には代えられません」
家族は患者本人の自己決定権なんて、あまり考えずに、
むしろ患者と家族は一心同体みたいな感覚で
平気で代理決定してしまいそうな気がするんだけど、違うかな。
で、目が覚めて、患者は医師ではなくて家族を責める――。
患者が意思決定能力を失っているのは麻酔による一時的な状態であり、
患者が侵襲に同意したのも包皮切除術の範囲でしかないのだから、
これは家族が代理決定できることではない、と考えるのが
たぶん理屈で言えば正しいんだろうな、と思う。
もちろん、差し迫って命にかかわる緊急事態とかでは
また話は別なんだろうけど。
そういえば、この人の手術の時、奥さんは病院にいなかったんだろうか。
いたけど奥さんに代理決定権はないと思った医師が説明しなかったのか……。
ここには、患者本人が了承していない医療的侵襲は
患者の知らないガンヘの治療だった場合にも暴行に当たるのかどうかという一般的な問いと、
それが、たまたま別の外科手術の最中だったという状況ではどうか、という問いと、
無断で切除されてしまったのがペニスという
セクシュアリティとかアイデンティティと繋がった臓器だったことの問題と、
いくつか別種の問題が絡まり合っているような気がする。
最後の点では、
ペニスの切除というのは一般的な臓器の摘出というよりも、
むしろDiekema医師が触れている四肢の切断のほうに近いような……。
でもって、そういうことを考えていると、
「重症障害者には子宮なんか、どうせ用がないのだから」という理由で
QOL維持向上のために、または介護者の便宜のために摘出しても構わない……という論理に
いかにセンシティビティが欠けているか……ということを、また考えるし、
そして、もしかしたら、この事件、どこかで
Seatonさんが思いがけない形で突然にペニスを失ったことの意味とか衝撃の大きさに対して、
「ガンになった臓器なら切除するのが当たり前」としか受け止めない外科医の
センシティビティの欠落した対応が、実は裁判にまでなった要因の1つだったとか、
医療過誤の裁判って、一旦裁判になってしまえば
セカンドオピニオンを取りたかったとか、
その権利を侵害されたとか、自己決定権だとか、
論理で正当性を主張する以外になくなるけど、
案外、本当の問題は結果ではなく、
その結果を巡っての対応のプロセスで「誠意のない対応、心ない言動に傷つけられた」という
論理では主張しきれない、患者の痛みや傷つきの問題だったりするんじゃないのかなぁ……とか、
いろんなことが次々に脈絡もなく頭に浮かんでくる事件。
はたして、どういう議論になっていくのか。
裁判は月曜日から。
陰茎の包皮切除術という、なんてことない手術を受けるために病院へ行った。
そして麻酔から覚めたら、ペニスそのものがなくなっていた。
医師は、術中にガンが見つかったので、
ペニスを切り取ったのは必要な措置だった、と主張。
しかし service, love and affection の喪失に対して損害賠償を求めて
訴訟を起こしたSeaton夫妻の弁護士は
事態は緊急を要するものではなかったし、
一家にはセカンドオピニオンを受ける機会が与えられるべきだった、と主張。
医師は2008年のプレスリリースで
「彼が癌になったことは気の毒だが、
その病状に適切かつ必要な治療を提供したことで
医師が責められるのは不当であり不合理である」。
面白いのは、包皮切除の手術となると、やっぱり、この人、
Diekema医師がコメントを求められたらしくて、
医師にこうした外科手術を行う権利があるかどうかは「難しい問題だ」。
「本当に命の危機が差し迫っている事態だったら、
医師は行動することができるし、また行動すべきです」
しかし
「患者を起こして、状況を患者と相談する時間があるなら、
一般にはそれが望ましいですね。とくに、ガンみたいな病気が分かって
臓器や四肢の切除が必要だということになる場合には」
Man goes in for circumcision, wakes up without penis: What happened?
Health Pop, August 19, 2011
この事件、すごくいろんな問題をはらんでいて、
考えていると芋づる式にあれこれ頭がいろんな方向に飛んでいくのだけど、
まず頭に浮かんだのは、
こういう場合に、日本だと、
患者は麻酔で眠らせたまま医師から家族に説明があって
「このまま切除するのがいいと思いますが?」
「じゃぁ、お願いします。おとーさんの命には代えられません」
家族は患者本人の自己決定権なんて、あまり考えずに、
むしろ患者と家族は一心同体みたいな感覚で
平気で代理決定してしまいそうな気がするんだけど、違うかな。
で、目が覚めて、患者は医師ではなくて家族を責める――。
患者が意思決定能力を失っているのは麻酔による一時的な状態であり、
患者が侵襲に同意したのも包皮切除術の範囲でしかないのだから、
これは家族が代理決定できることではない、と考えるのが
たぶん理屈で言えば正しいんだろうな、と思う。
もちろん、差し迫って命にかかわる緊急事態とかでは
また話は別なんだろうけど。
そういえば、この人の手術の時、奥さんは病院にいなかったんだろうか。
いたけど奥さんに代理決定権はないと思った医師が説明しなかったのか……。
ここには、患者本人が了承していない医療的侵襲は
患者の知らないガンヘの治療だった場合にも暴行に当たるのかどうかという一般的な問いと、
それが、たまたま別の外科手術の最中だったという状況ではどうか、という問いと、
無断で切除されてしまったのがペニスという
セクシュアリティとかアイデンティティと繋がった臓器だったことの問題と、
いくつか別種の問題が絡まり合っているような気がする。
最後の点では、
ペニスの切除というのは一般的な臓器の摘出というよりも、
むしろDiekema医師が触れている四肢の切断のほうに近いような……。
でもって、そういうことを考えていると、
「重症障害者には子宮なんか、どうせ用がないのだから」という理由で
QOL維持向上のために、または介護者の便宜のために摘出しても構わない……という論理に
いかにセンシティビティが欠けているか……ということを、また考えるし、
そして、もしかしたら、この事件、どこかで
Seatonさんが思いがけない形で突然にペニスを失ったことの意味とか衝撃の大きさに対して、
「ガンになった臓器なら切除するのが当たり前」としか受け止めない外科医の
センシティビティの欠落した対応が、実は裁判にまでなった要因の1つだったとか、
医療過誤の裁判って、一旦裁判になってしまえば
セカンドオピニオンを取りたかったとか、
その権利を侵害されたとか、自己決定権だとか、
論理で正当性を主張する以外になくなるけど、
案外、本当の問題は結果ではなく、
その結果を巡っての対応のプロセスで「誠意のない対応、心ない言動に傷つけられた」という
論理では主張しきれない、患者の痛みや傷つきの問題だったりするんじゃないのかなぁ……とか、
いろんなことが次々に脈絡もなく頭に浮かんでくる事件。
はたして、どういう議論になっていくのか。
裁判は月曜日から。
2011.08.20 / Top↑
パキスタンのポリオ撲滅で
ゲイツ財団と提携した円借款が検討されているとのニュースは
7月12日の補遺で拾っており、
これは、その続報――。
JICAの緒方貞子理事長とゲイツ財団の共同代表のビル・ゲイツ氏が
ポリオ撲滅で「戦略的パートナーシップ」を発表。
その手始めとして、
JICAはパキスタン政府に対して49億の円借款を行う。
ポリオ撲滅活動資金として、2013年まで。
ポリオは世界的には過去20年間で99%も減少しているが、
未だ感染が止められていない国が4カ国あり、パキスタンはその1つ。
今年1月、the National Emergency Action Plan 2011 for Polio Eradicationが開始され、
パキスタン政府あげてポリオ撲滅に取り組むことが約束されている。
(記事に、ゲイツ財団によって約束させられたという匂いが漂っていないでもない)
日本からのODAを資金に、世界銀行やユニセフ、WHOも一緒になって、取り組む。
成功裏にプロジェクトが実施された暁には
ゲイツ財団が償還を肩代わりするという革新的なシステムが採用された。
The Japan International Cooperation Agency(JICA) and the Bill & Melinda Gates Foundation Announce Partnership on Polio Eradication
PR Newswire, August 17
この記事を読んで思ったこととして、
① 特に注目したいのは、
この円借款が、“革新的な”「肩代わり」制度によるものだということ。
今回の「借金肩代わり制度」とは、
JICAの円借款をパキスタン政府に替わって返す、
つまりゲイツ財団が借金返済を肩代わりするもの。
もちろん、そこには条件がくっついていて、
if the project is successfully implemented
この successfully implemented って、
具体的には何を求められているんだろう?
目標通りのポリオ撲滅の実効が数値で示されること?
ポリオ撲滅には成功しなくとも、プロジェクトが予定通りに実施されること?
どこまでの実施で「予定通りに」とか「成功裏に」とみなされるのか?
その successfully が実際には「ビルを満足させるように」を意味することはないのか?
そうして
子どもに銃を突きつけワクチン接種に見られるような
Bill Chill 現象は広がっていく……なんてことは?
②4月にこちらのエントリーで紹介した記事で
誰かが、ゲイツ財団による途上国でのワクチン推進はビッグ・ファーマを儲けさせ、
「慈善の名目で途上国政府が自己負担分を体よく吐き出させられているだけ」と
批判していたけれど、
これ、その自己負担分すら吐き出せない国に
その自己負担分や活動費用の部分を他国のODAで補わせるための”革新的なシステム”では?
実際、以下の2つのエントリーで眺めたように
6月13日のワクチンカンファで世界中から400億ドルが集まり、
「ワクチンの10年」の資金は既にめでたく揃っている。
日本も13日のカンファでGAVIに8億3000万円を約束(2011/6/17)
各国政府がワクチンだけで財布を閉じるなど「許されてはならない」……とGuardianがゲイツ財団の代弁(2011/6/17)
後者のGuardianの記事を書いた人などは、
「ワクチンの10年」資金はめでたく確保されたにしても、という前提で
「次にエイズがあるのだから財布を閉じるのはまだ早いぞ」と各国に警告を発しているくらいだ。
そうすると、パキスタンのポリオ撲滅のためのワクチン資金そのものは
既に確保されているわけだから、
それなら、ゲイツ財団による肩代わりを前提にしてまで円借款の必要が出てくるというのも、
なにやら不思議な話で、
今回の記事を雑駁に読むと、
つい「ワクチンへの国際援助」というだけでひとくくりして理解してしまうけど、
本当は私たちがつい思いこんでしまうワクチン費用ではなく、
パキスタンの自己負担分や推進活動資金を日本が肩代わりし、
それをさらにゲイツ財団が肩代わりして日本に償還する、ということなのでは?
せっかくゲイツ財団がワクチン代は世界中からかき集めてやったのに
自己負担分も担えず、推進活動費も出せない国は
いくらお尻を叩いてもワクチンに積極的にならないから
そこを他の国に補わせて、なにがなんでもワクチン推進に向かわせるためのシステム……?
③ 武田製薬にゲイツ財団から医療支援分野トップが送り込まれてきたのは5月。
それ以降、みるみる日本とゲイツ財団の関係が親密になっていくような気がするんだけど?
④ 6月18日の補遺から以下にコピペ。
ビル・ゲイツ氏がパキスタンの首相に電話をして、ワクチンによるポリオ絶滅について相談した。:ビン・ラディンの殺害を巡って米国とパキスタンの関係がこじれている時でも、“慈善家”ビル・ゲイツはこういうことが易々とできる。ということは、ビル・ゲイツは外交の上でも各国間に多大な影響力を持つというこ と。
http://www.thenews.com.pk/TodaysPrintDetail.aspx?ID=6824&Cat=13&dt=6/18/2011
http://app.com.pk/en_/index.php?option=com_content&task=view&id=142576&Itemid=2
【追記】
以下に続報があり、ゲイツ財団が肩代わり償還する条件は
「13年までにパキスタンのポリオが撲滅されること」。
http://www.thenews.com.pk/TodaysPrintDetail.aspx?ID=63652&Cat=4
【最近、続々と出ているゲイツ財団の慈善資本主義への批判を巡るエントリー】
ゲイツ財団のメディア・コントロール(2010/10/21)
ゲイツ財団がコークとマックに投資することの怪、そこから見えてくるもの(2011/3/9)
ゲイツ財団がインドで目論んでいるのはワクチン普及だけでなくGM農業改革も(2011/4/16)
やっと出た、ワクチンのため世界中からかき集められる資金に疑問の声(2011/6/16)
ゲイツ財団肝いり“HIV感染予防ゼリー”は「新たなタスキギ実験」?(2011/6/24)
「ゲイツ財団(の連携機関)が途上国の子どもに銃を突きつけワクチン接種」(2011/7/29)
公衆衛生でマラリア死8割減のエリトリアから「製薬会社株主ビル・ゲイツのワクチン開発」批判(2011/8/2)
ゲイツ財団と提携した円借款が検討されているとのニュースは
7月12日の補遺で拾っており、
これは、その続報――。
JICAの緒方貞子理事長とゲイツ財団の共同代表のビル・ゲイツ氏が
ポリオ撲滅で「戦略的パートナーシップ」を発表。
その手始めとして、
JICAはパキスタン政府に対して49億の円借款を行う。
ポリオ撲滅活動資金として、2013年まで。
ポリオは世界的には過去20年間で99%も減少しているが、
未だ感染が止められていない国が4カ国あり、パキスタンはその1つ。
今年1月、the National Emergency Action Plan 2011 for Polio Eradicationが開始され、
パキスタン政府あげてポリオ撲滅に取り組むことが約束されている。
(記事に、ゲイツ財団によって約束させられたという匂いが漂っていないでもない)
日本からのODAを資金に、世界銀行やユニセフ、WHOも一緒になって、取り組む。
成功裏にプロジェクトが実施された暁には
ゲイツ財団が償還を肩代わりするという革新的なシステムが採用された。
The Japan International Cooperation Agency(JICA) and the Bill & Melinda Gates Foundation Announce Partnership on Polio Eradication
PR Newswire, August 17
この記事を読んで思ったこととして、
① 特に注目したいのは、
この円借款が、“革新的な”「肩代わり」制度によるものだということ。
今回の「借金肩代わり制度」とは、
JICAの円借款をパキスタン政府に替わって返す、
つまりゲイツ財団が借金返済を肩代わりするもの。
もちろん、そこには条件がくっついていて、
if the project is successfully implemented
この successfully implemented って、
具体的には何を求められているんだろう?
目標通りのポリオ撲滅の実効が数値で示されること?
ポリオ撲滅には成功しなくとも、プロジェクトが予定通りに実施されること?
どこまでの実施で「予定通りに」とか「成功裏に」とみなされるのか?
その successfully が実際には「ビルを満足させるように」を意味することはないのか?
そうして
子どもに銃を突きつけワクチン接種に見られるような
Bill Chill 現象は広がっていく……なんてことは?
②4月にこちらのエントリーで紹介した記事で
誰かが、ゲイツ財団による途上国でのワクチン推進はビッグ・ファーマを儲けさせ、
「慈善の名目で途上国政府が自己負担分を体よく吐き出させられているだけ」と
批判していたけれど、
これ、その自己負担分すら吐き出せない国に
その自己負担分や活動費用の部分を他国のODAで補わせるための”革新的なシステム”では?
実際、以下の2つのエントリーで眺めたように
6月13日のワクチンカンファで世界中から400億ドルが集まり、
「ワクチンの10年」の資金は既にめでたく揃っている。
日本も13日のカンファでGAVIに8億3000万円を約束(2011/6/17)
各国政府がワクチンだけで財布を閉じるなど「許されてはならない」……とGuardianがゲイツ財団の代弁(2011/6/17)
後者のGuardianの記事を書いた人などは、
「ワクチンの10年」資金はめでたく確保されたにしても、という前提で
「次にエイズがあるのだから財布を閉じるのはまだ早いぞ」と各国に警告を発しているくらいだ。
そうすると、パキスタンのポリオ撲滅のためのワクチン資金そのものは
既に確保されているわけだから、
それなら、ゲイツ財団による肩代わりを前提にしてまで円借款の必要が出てくるというのも、
なにやら不思議な話で、
今回の記事を雑駁に読むと、
つい「ワクチンへの国際援助」というだけでひとくくりして理解してしまうけど、
本当は私たちがつい思いこんでしまうワクチン費用ではなく、
パキスタンの自己負担分や推進活動資金を日本が肩代わりし、
それをさらにゲイツ財団が肩代わりして日本に償還する、ということなのでは?
せっかくゲイツ財団がワクチン代は世界中からかき集めてやったのに
自己負担分も担えず、推進活動費も出せない国は
いくらお尻を叩いてもワクチンに積極的にならないから
そこを他の国に補わせて、なにがなんでもワクチン推進に向かわせるためのシステム……?
③ 武田製薬にゲイツ財団から医療支援分野トップが送り込まれてきたのは5月。
それ以降、みるみる日本とゲイツ財団の関係が親密になっていくような気がするんだけど?
④ 6月18日の補遺から以下にコピペ。
ビル・ゲイツ氏がパキスタンの首相に電話をして、ワクチンによるポリオ絶滅について相談した。:ビン・ラディンの殺害を巡って米国とパキスタンの関係がこじれている時でも、“慈善家”ビル・ゲイツはこういうことが易々とできる。ということは、ビル・ゲイツは外交の上でも各国間に多大な影響力を持つというこ と。
http://www.thenews.com.pk/TodaysPrintDetail.aspx?ID=6824&Cat=13&dt=6/18/2011
http://app.com.pk/en_/index.php?option=com_content&task=view&id=142576&Itemid=2
【追記】
以下に続報があり、ゲイツ財団が肩代わり償還する条件は
「13年までにパキスタンのポリオが撲滅されること」。
http://www.thenews.com.pk/TodaysPrintDetail.aspx?ID=63652&Cat=4
【最近、続々と出ているゲイツ財団の慈善資本主義への批判を巡るエントリー】
ゲイツ財団のメディア・コントロール(2010/10/21)
ゲイツ財団がコークとマックに投資することの怪、そこから見えてくるもの(2011/3/9)
ゲイツ財団がインドで目論んでいるのはワクチン普及だけでなくGM農業改革も(2011/4/16)
やっと出た、ワクチンのため世界中からかき集められる資金に疑問の声(2011/6/16)
ゲイツ財団肝いり“HIV感染予防ゼリー”は「新たなタスキギ実験」?(2011/6/24)
「ゲイツ財団(の連携機関)が途上国の子どもに銃を突きつけワクチン接種」(2011/7/29)
公衆衛生でマラリア死8割減のエリトリアから「製薬会社株主ビル・ゲイツのワクチン開発」批判(2011/8/2)
2011.08.20 / Top↑
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