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英国で09年5月に多量のモルヒネを注射して患者の死を早めたとして、GPのWilliam Lloyd Bassett医師をGeneral Medical Councilの懲罰委員会に報告。前半をざっと読んだところでは、どうやら訪問診療で家族と相談の上でやったことみたい。訪問で家族と語らってこういうことをやられると、恐ろしくて在宅療養なんかしていられない……。
http://www.independent.co.uk/news/uk/crime/gp-injected-man-to-hasten-death-2331132.html

カナダの自殺幇助合法化ロビーの訴訟を受け、メディアに質問された法相は去年のカナダ議会の合法化法案否決に触れて、当面この問題に戻ることはない、と。
http://www.nationalrighttolifenews.org/news/2011/08/ottawa-will-not-legalize-euthanasia-or-assisted-suicide/

2005年ころ、中国の山間部で、家族計画担当者がやってきては赤ん坊をひったくって連れ去る、ということが頻発していた、という証言。
http://www.nytimes.com/2011/08/05/world/asia/05kidnapping.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=tha2

医療機器がさほどの安全性の検証もなしに認可されている、という問題が米で指摘されている。:この問題は以下にリンクしたように、09年から指摘されていたけど、最近ずっとProPublicaが追いかけていたりする。
http://www.nytimes.com/2011/08/05/opinion/how-safe-are-medical-devices.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=tha211

FDAの科学者ら「認可審査あまりにも杜撰」と内部告発(2009/1/15)
学会が関連企業相手にショーバイする米国の医療界(2011/5/11)
「学会が関連企業相手にショーバイする米国の医療界」から医療費高騰を考えてみる(2011/5/11)
1つの病院で141人に無用な心臓ステント、500人に入れた医師も(2011/5/15)


4日の補遺でもMcNightの記事を拾ったけど、それとはまた別にMNTも「介護ロボットが日本の高齢者に明るい未来を約束」。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/232182.php

ホワイト・ハウスのOffice of Management and Budgetの中の、the Office of Electronic Government and Information Technology部門のトップに、ビル・ゲイツの元アシスタントが任命されている。:もしかして、先日のオバマ大統領とゲイツ・バフェット会談で? まぁ、ITに関してはそうなのかもしれないけど、ちなみに途上国への支援を扱うUSAIDのトップも元ゲイツ財団の職員。たぶん他にも、カネだけではなく、人も、あまねく浸透していることでしょう。
http://www.govinfosecurity.com/articles.php?art_id=3926

ソマリアの飢餓が広がっている。WPの記事の冒頭で、食糧や点滴を届ける努力について触れられて、その直後にゲイツ財団とクリントン・グローバル・イニシアチブの名前があったので、この両者が食糧と点滴を届けているのかと思ったら、全然違った。両者が力を入れているのは、「こういう支援が無用になるようなイノベーション」。ちゃんと読んでいないけど、どうやら例の農業改革(つまりGM化)のことみたい。
http://www.washingtonpost.com/blogs/innovations/post/innovations-in-the-fight-against-famine/2011/08/02/gIQAQ7HNqI_blog.html?wpisrc=nl_cuzheads

アルツハイマーを調べる血液検査、症状が出る前からほぼ100%正確になった、と。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/232361.php

過程医が簡単にできる発達の遅れのスクリーニング検査2種は正確に遅れを予測する、との調査結果。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/232249.php

子どもの時に病気したり出生時の体重が低かった人は、将来、出世しにくい、との調査結果。:調査研究とは、AとBという2つのファクターの間に何らかの相関関係があるはずだと研究者が頭に思い浮かべることからスタートする。そして、それはAとB以外に無限にあるその他ファクターとの関係を無視する、またはBほど重要視しない研究者の姿勢を、何よりも意味している。本当は結果よりも、注目すべきはその研究者の姿勢というか価値意識の方であり、Aと無数にあるファクターの中からBとの相関をわざわざカネとエネルギーを注いで調べたい人がいるということの現在的な意味の方なのではないか、と私はいつも思う。特にこういう調査研究のニュースを見ると。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/232317.php

スポーツ選手の中には遺伝的に脳しんとうを起こしやすい人がいる、という研究。:こういう研究の資金って、「お子サマに最適なスポーツと最適な訓練方法を」と“DNA霊感商法”みたいなところから出ているのでは?
http://www.medicalnewstoday.com/releases/232304.php
2011.08.06 / Top↑
前のエントリーから続く

○池田委員 この2つのワクチンは2価と4価で、基本的に受ける側の方にとってもわかりやすい違いがあるわけです。これをどこまで同一の目的のものだと説 明するかは注意しないといけないと思っています。例えばイギリスのJCVAという評価機関では、この2つのワクチンは違うものであって、どちらを国として 推奨するかに関しては、もしも価格が同じであれば4価のほうを推奨するという書き方、これは費用対効果の点から当然ですが、そういうことが明確に書かれて います。この部会あるいは小委員会でまとめた報告の中では、まだ4価のワクチンについては十分な検討なりデータが含まれていませんで、費用対効果の分析も 2価のワクチンのみ結果が示されています。先ほど市町村でどちらをと決めていくという話がありましたが、この両ワクチンの違いに関する臨床的、経済的、両 方のエビデンスが示されない限り、市町村としても選びようがないのではないかと思いましたので、その分についてはさらに小委員会等で議論あるいは検討をし ていく、データを提供していくことが必要ではないかと考えています。以上です。
○加藤部会長 ありがとうございました。北澤委員どうぞ。



(この直前の倉田委員の指摘にあったように、
子宮頸がんそのものの予防効果については不透明だとすると、
どのようにして「費用対効果」が弾き出されるんだろう……?)

○北澤委員 先ほどの倉田先生のご意見、コメントに私も同感で、実際に今日見せていただいた実施要綱にも、「ヒトパピローマウイルスワクチン」と書いて、 「以下、子宮頸がん予防ワクチン」と書かれています。一般の人がパッと見たときに、子宮頸がんがこれで予防できるのだと思いますが、それは期待されている とはいえ、まだ実証はされていないので、そのあたりの言葉の使い方についてどうかなと個人的には考えています。ヒブワクチンは微生物の名前+ワクチンとい う名前なので、HPVワクチンとかヒトパピローマウイルスワクチンで良いのではないかと思います。
○加藤部会長 ご意見ありがとうございます。岡部委員どうぞ。
○岡部委員 2価、4価の区別ではないですが、分科会およびワーキンググループのほうではHPVワクチンのときにアナウンスとして注意すべき点として、こ のワクチンはがん予防に100%の効果があるものではないということと、臨床的な効果、倉田先生のおっしゃった子宮頸がんそのものの効果については接種か らの年数から見てデータとして不十分であるということを明記してあるので、Q&Aを作成されるときに、そういったようなことをおそらく考慮される と思いますがよろしくお願いしたい。加えて子宮頸がんに対する検診の重要性についても改めて強調していただきたいと思います。
○加藤部会長 ありがとうございます。ほかにご意見はありますか。



加藤部会長 貴重なご意見をありがとうございました。ほかにご意見はありますか。よろしいですか。効果等のご意見はいろいろありましたが、事務局において はガーダシルを作っているMSD社に対して、さらなる供給量の確保を要請することが1点。それとともに、円滑な事業の実施のために、国としても十分に策を 講じることが必要ですので、それを前提としてガーダシルを子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の対象疾病に追加することとして、この部会として了承して いただきたいと考えています。これについて大体議論が出たと思いますので、ご了承いただきたいと思いますがよろしいですか。ご意見はありますか。
○保坂委員 いまの皆さんの言ったことが確保されるという確認がないと、と思います。
○加藤部会長 その確認ができるかどうかということは、いま私が話した中に入っていますが、事務局としてはお答えになれますか。
○大臣官房審議官 今いろいろご意見をいただいて、実行が着実に行われないと駄目ですよと。現場が混乱することのないようにということだと思いますので、その点については私どもも十分に注意した上で、実施をしたいと思います。
○加藤部会長 よろしいですか。なかなか不信感があるとは思いますが、この辺のところは国として十分策を講じることが前提にという前提が入っていますの で、それを前提として、このガーダシルを子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の対象疾病に追加することについてご異議がないというふうに部会長としては 認めますので、そのようにさせていただきたいと考えますが。
○宮崎委員 細かいですが、「対象疾病」ではなくて「対象ワクチン」ですか。まとめの文章の最後に緊急事業の対象疾病に追加すると言われましたが、疾病は子宮頸がんということで変わらないと思います。
○加藤部会長 事業というのは、子宮頸がん予防ワクチンです。
○宮崎委員 ですね。ですから、対象疾病に加えるという言い方を今されたのですが。
○加藤部会長 対象ワクチンです。よろしいですか。そのように訂正します。ありがとうございました。
 続きまして、議題(3)に移ります。前回の部会で議論いただいた不活化ポリオワクチンの円滑な導入に向けました対応についてです。事務局よりご説明願います。



部会長から出てくるのは
ブッシュ政権がいつかFDAとつるんで薬害訴訟つぶしを図った時の
「FDAが認可した以上、安全性はそこで確立されている」というpre-emption論で、

厚労省が認可した以上は、
あなたが指摘している安全性を含めた効果への疑問はすでに解消されていると受け止めよ、

あなたが指摘している現場での混乱(”実害”も含め)の可能性も、
公費助成事業である以上、問題なく対応されるのが前提であると受け止めよ、

はたまた欧米で広く使われている以上、問題はないと認識せよ。

で、そういう論理が使えない指摘に対しては
「ここで議論することではない」とつっぱねる。
または「ありがとうございました」で丸無視する。

これって、科学的な検証の必要そのものを否定する姿勢だし
その筋の専門家が集まって議論する意味が全くないのでは?

こんな、どうみても最初から結論ありきの議論で
ガーダシルを公費助成の対象に含めることを強引に決めておいて、
「子宮頸がん制圧を目指す専門家会議」の新聞広告のように
「国が推奨するんだから効果も安全性も保障されている」という姿勢で
国民に向けてHPVワクチン、もとい「子宮頸がんワクチン」が推奨されていくというのは、

やっぱり、おかしくないですか?
2011.08.06 / Top↑
(前のエントリーの続編のようなものです)

3日のGuardianに、
コスト効率の面から現在のサーバリクスからガーダシルに変更すべきだと説く
BMJ論文が紹介されている ↓

Experts urge cervical cancer vaccine switch
Guardian, August 3, 2011

この記事については、まだちゃんと読んでいないので
また読んでからエントリー立てますが、

最初のあたりのざっと見で、メルクの名前が消え、
Sanofi Psteur MSDがガーダシルの製造元となっているのが目を引いた。

……と、英国での議論かと思いきや、
なんと、日本でもガーダシルが7月の上旬に認可されていました。

(ゲイツ財団から日本にも人が送り込まれてくると、さすがに動きが速くなる?)

で、7月8日に早速、
ワクチン公費助成事業の対象にガーダシルを含めることをめぐる議論が
以下の部会で行われていました。

2011年7月8日 第17回厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会


読んでみると、ものすごいことがいっぱい指摘されていて、
わぁ、日本のお医者さんたちって、すっげぇ信頼できるんだぁ、
もう流れが決まっていると分かっていても言うべきことはちゃんと言ってくれる人が
日本にはこんなにいるだぁぁ……と、私は胸が熱くなった。

でも、こうした人たちからの指摘のことごとくが
どう考えても結論ありきの場であることがあまりにも露骨な、
微塵も揺るがない壁のような対応で跳ね返されていく。

以下、私が「うっへぇぇぇぇ」と思った個所を抜いてみると、
(文字数の関係で、2つのエントリーにまたがって抜きます)

○飯沼委員 ちょっとサイエンティフィックなことをお聞きしますが、6頁と19頁をご覧いただきますと、6頁は4つの型の蛋白量が出ていまして、16型が 40マイクロで、18型が20マイクロですよね。19頁を見るとサーバリックスは、それぞれで20マイクロずつになっています。ということは、片方は倍 入っているということですよね。効果としては、比べたブロムが何かありますか。両方がイーブンで、有効だということはわかりますが、たぶん違う蛋白量を 打っているわけで、結果として副作用も含めていいですが、有効性の問題ということで、2つのワクチンに差があるのかどうかの説明をしていただきたいと思い ます。
○加藤部会長 どなたか、お答えになれますか。欧米その他で幅広く使われているワクチンですから、差があるということはあり得ないと思います。蛋白量の違いがありますので、効果に差があるかどうかというご質問だと思います。どうぞ。
○血液対策企画官 医薬食品局のほうからお答えします。この2製品とも薬事法上の承認を受けていまして、有効性、安全性を確認した上で承認しています。先 生のご指摘も、量によって差はあるのかというところですが、いまそちらのデータは持っていませんが、一定の効果はそれぞれ有していると理解しています。
○飯沼委員 蛋白量を倍入れて効果が同じというのは解せないのですが、予防接種というのは少ない蛋白で高い効果を得るという基本的な考え方が大事だと思いますので、40と20の倍の違いで結果が同じというのは、どうしてもよくわかりません。
○加藤部会長 飯沼委員、この部会での議論とちょっとずれています。これは既に承認されていますので、そういうことは議論された上で承認されたとお伺いいただかないとこの議論は進まないと思いますので、議論を変えてください。ほかにご意見をどうぞ。



(私が英米の親たちのHPVワクチンへの不信についてのニュースを読んだ時には
ガーダシルの方が死亡例を含めた副作用件数が多かったような記憶があるんだけど?

ついでに言えば、インターネットの英語圏では
副作用の多さとか売り込みの余りの強引さで信頼をなくして欧米で売り損ねたガーダシルが
途上国マーケットに振り向けられている……という話が流れていたりもする)

○倉田委員 前にも確か発言したと思いますが、日本の子宮頸がんの遺伝子型は随分違いますよね。そこで有効だという書き方が随分ありますが、有効というのは 子宮頸がんにならないという意味で初めて有効と言えるので、これは書きすぎではないか。というのはメーカーの人が入ったシンポジウムのときに、初めて集団 でやってみてからまだ7年だというのです。イギリスが12歳で始めて、まだ19歳なわけです。そうすると、子宮頸がんが大量に発生する世代ではないので す。それから10年、20年が経ったときに出るか、出ないか。それをいま「有効である」という書き方をすることは、私はちょっと。「期待できる」ぐらいの はまだいいとして、ウイルスの感染症で抗体があれば有効かというのは。随分違った感染症がたくさんありますから、そこのところはそれでいいかどうかという のが1つ。日本のものについて、一言ぐらい、日本でドミナントのタイプのものに関して開発を推進すべきであるというようなことが、一言ぐらいあってもいい のではないか。みなさん無邪気に万歳しているようだけれども、これはあと20~30年ぐらいしないと、有効かどうかは全くわからないですよ。メーカーの人 も、何十年経って有効だということは、どなたも全く保証していませんよ。そこのところの書き方を気をつけたほうがいいと思います。
○加藤部会長 ありがとうございます。それはサーバリックスでも結局同じということですよね。
○倉田委員 全部同じです。

○岩本委員 今回の子宮頸がん等の接種緊急促進事業ということでわかりますが、片方は4つにパピローマウイルスを含んでいて、2つは良性腫瘍ですよね。それ が市場で両方出回ったときに、尖圭コンジローマになった患者が将来、「私はワクチンを打った」という証明はたぶん残らないですよね。その辺の混乱というの を予め考えておかなくてよろしいのですか。考えておかなくてというか、この部会で議論することではないかもしれませんが。
○加藤部会長 この部会で議論することではありません。ほかにどうぞ。



(効果が確かでないだけでなく、ワクチンが原因で将来的に病変が起きたとしても、
それがHPVワクチンを打ったためだとの因果関係を証明する手段はない、ということ? 
そして、そんな重大な事実が指摘されているというのに、
「この部会で議論することではありません」で終わり……ということ?)


(次のエントリーに続く)
2011.08.06 / Top↑
昨日の朝日新聞朝刊に「子宮頸がん制圧を目指す専門家会議」なる団体から
「今、子宮頸がんは自分で予防する時代です。」という大きなタイトルを冠した
全面広告が出ていて、2つばかり、非常に気になる点があった。

専門家会議のHPに、その広告のPDFがあります ↓
http://www.cczeropro.jp/assets/files/asahi_15d.pdf

① まず、小見出しで
「国がワクチンを推奨。安心して接種を」と書かれている個所で、
自治医科大学付属さいたま医療センター産婦人科教授の今野良氏が
「多くの先進国が国策として」HPVワクチン事業をやっていると述べ、
続いて、横浜市立大学付属病院科学療法センター長の宮城悦子氏が
日本でも公費助成が行われて「国がワクチンを推奨しているのです」。

国が推奨していることがHPVワクチンの効果や安全性の根拠のように言われている。

でも、その国策が、以下のエントリーでみたように
保健施策としてよりも経済・産業新興施策としての性格の方が強いものであるとしたら、
「国が推奨している以上、効果も安全性も保障されている」と言えるんだろうか?

日本の「ワクチン産業ビジョンの要点」の怪(2011/3/8)


② 上記の個所にそのまま続く今野氏の発言の最後に、

子宮頸がん予防ワクチンということで、特別なワクチンと考えられがちですが、基本的には他のワクチンと変わるところはありません。思春期の多感な女子への接種なので、緊張のあまりドキドキして失神する方もいますが、10万人当たり3人程度の頻度です。

ぱぱぱっと頭に浮かんだ疑問は

・ここには副作用という言葉は全く使われていないのだけれど、
これは、しかし文脈からしても、副作用についての説明に当たるはずであり、
それなら「副作用」という言葉をきちんと使って説明すべきではないのか。

・今年1月のエントリーに挙げた朝日の記事でも、
HPVワクチンの副作用として発熱と失神が挙げられているし、
海外のニュースを読んだ中でも、失神は「副作用」として語られていたと思う。

・これを機に、ネットでサーバリックスの添付文書を確認してみたら
「その他の副反応」の表の「頻度不明」の欄に「失神・血管迷走神経反応」とあるので、
失神がいわゆる副作用(副反応)として認識されていることは間違いないと思う。

・「副作用」「副反応」であるという場合、
失神の誘因はワクチンにあることになるのだけれど、
今野氏の表現では、失神の誘因が接種を受ける女児の側にあることにならないか?
これは軽々に見過ごせない違いでは?

・今野氏の言うように、HPVワクチンで多発している失神が
接種を受ける女児が「緊張のあまりドキドキ」することによるものに過ぎないという
科学的エビデンスはあるのか?

・もしもエビデンスもなく「失神はワクチンによる副作用ではなく、
女児の側の緊張が引き起こすもの」との趣旨の発言によって
HPVワクチンの安全性が説かれるとしたら
それは「正しい情報の提供」と言えるのか?

・HPVワクチンを推進する専門家会議の「専門家」が
このような説明をすることについて、現場の医師はどのように感じるのだろう?

・新聞に全面広告を打つほどの「子宮頸がん制圧を目指す専門家会議」の資金力って――?
(専門家会議のHPで探してみましたが、活動資金についての説明は皆無)



このエントリーを書くに当たっての検索で、
思いがけない事実を知りました。

どうやら、米国でPHVワクチンのマーケティング競争で
余りにも強引でエゲツナイ売り込み作戦と安全性への疑念から
ライバルのGSKに後れを取ったメルク社が巻き返しに出ている?

しかも、日本でも認可され、
公費助成の対象とする過程での厚労省の当該部会での”議論”が、これまた……。

これについては、次のエントリーで。


【関連エントリー】
リスクの“リ”の字もなく“黄金時代”に沸くワクチン開発記事(2009/11/19)
「これからはワクチンが儲かりまっせぇ」の陰には、やっぱりゲイツ財団が……(2009/11/20)
「米国のワクチン不信と、そこから見えてくるもの」を書きました(2010/7/5)

「HPVワクチン」検索結果の怪(2008/9/2)
朝日のワクチン記事にも「米国では」の印籠(2009/8/8)

CDCが11,12歳に髄膜炎、百日咳、子宮がんのワクチン接種を呼びかけ(2008/9/2)
英国でHPVワクチン義務化、親の反発必至(2008/9/5)
今度は乳がん予防のワクチンだと(2008/9/15)
ノーベル賞選考過程にHPVワクチン特許持つアストラゼネカ関与の疑惑(2008/12/18)
CA州で女児4人に1人がHPVワクチンを接種(2009/2/21)
HPVワクチン普及目的で保健当局が学校に女児の個人情報を要求(NZ)(2009/4/3)
3医学会がHPVワクチン製造元の資金で学会員にワクチンを推奨(2009/8/19)
2009年8月21日の補遺(Washington DCの学校で事実上義務化との情報あり)
HPVワクチン接種後に13歳女児が死亡(英)(2009/9/29)
2009年12月24日の補遺(CDC前センター長がMerk社のワクチン部門責任者として天下り)
2011.08.06 / Top↑