2ntブログ
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あまり論理的な根拠があって書くことではありませんが、
Gunther医師の自殺は”アシュリー療法”を巡って批判を浴びたことが原因だとする説が、
これから、まことしやかに出てくるのではないでしょうか。
そういう話にしてしまいたい人がいるに違いないから。

しかし、もしも英国でKatieからの子宮摘出が合法だと認められれば、
自分たちのやったことも正当化されるわけだから、
批判に苦しんでいたとすれば、むしろ英国での動きはありがたかったはず。

なぜ10日間も、彼の自殺は報じられなかったのか。

なぜ、遺書の有無が明らかにされないのか。

そして、今から遡って考えると、
なぜアシュリーの親はGunther医師に名指しで特別の謝辞をささげたのか。
それは本当にブログに書かれているように、彼が主導したからなのか。
それなら、なぜ彼自身がメディアやシンポで自ら弁明しなかったのか。
特にアシュリーの問題がテーマだった5月16日のWUのシンポでの担当医の不在は、
極めて不可解です。

どう考えてみても、去年の10月以降、釈明を主導していたのはDiekema医師でした。
ほとんど孤軍奮闘といってもいい。
そのことと、アシュリーの親のブログで特にGunther医師への謝辞がささげられていること、
Gunther医師がある段階からは表に出てこなかったこととは、
どう関連しているのか……?

アシュリーに行われた一連の医療行為を巡って、
Gunther医師は実際にはどういう役回りだったのか……?

                ―――――

アシュリーのケースが引き金となって英国で2例目が行われてしまえば、
多くの障害女児への処置が事実上解禁されてしまう……そういうタイミングでの自殺です。

ついに人が死にました。

シアトル子ども病院は、
2004年5月5日の「特別」と冠した倫理委員会での議論の詳細を、
明らかにするべきではないでしょうか。
2007.10.11 / Top↑
MSNBCにGunther医師の自殺について、前のエントリーで紹介した記事よりも詳しく報じられていました。


キング郡検屍官局(?)によると死因は車の排気ガスを吸い込んだことによる二酸化炭素中毒。

死亡時刻は9月30日の午後9:30。

子ども病院もワシントン大学医療センターも彼の死についてはノーコメントだと。

遺書があったかどうかについて、検屍官局は答えを拒否。

アシュリーに対する医療処置を批判していたペンシルバニア大学生命倫理学者のArt Caplanは
以下のようにコメント。

何が人を自殺に追いやるかは分かりませんよ。しかし、アシュリー・Xのケースは小児医学の分野でも障害児・者の世界でも衝撃をもたらし、障害児の最善の利益とは何かという難しい、答えの出しにくい問題を提起しました。論争は続くでしょうし、Gunther医師の声がそこから消えたことは多くの人が痛々しく残念に思うでしょう。

私もこの記事で思い出したのですが、
年明けに立ち上げられたアシュリーの親のブログには、
特にGunther医師に当てた謝辞がありました。

Daniel F.Gunther医師に特別な感謝を。先生の勇気、自信、知識、広い心と揺るがぬサポートがなかったら、この療法は実現せず、アイデアのままで終わったことでしょう。このような新たなテリトリーに勇気を持って足を踏み入れる内分泌医は多くないはずです。先生の扉をたたいて、我々は、そしてアシュリーは幸運です。先生の扉をたたいたのは正解でした。

今の段階で親のブログにGunther医師の自殺に関するコメントは出ていません。

アシュリー事件でついに死者が出てしまいました。
悲しいことです。

Gunther医師の自殺するほどの苦しみを無駄にしないためにも、
遺書があるならば、そしてその中にもしもアシュリーに行われた医療処置に関する言及があるならば、
公開されるべきだと思います。

合掌
2007.10.11 / Top↑
10月10日付けSeattle Post-Intelligencer の報道によれば、“アシュリー療法”を直接担当し、論文執筆者の一人でもあるDaniel Gunther医師が、自宅で自殺とのこと。病院の広報担当者は、今のところ何も発表の予定はないと。

取り急ぎ、アップします。

【追記】

Gunther医師は最初のうちメディアの取材を受けてはいたのですが、映像メディアに出てきたのはDiekema医師のみのようでした。また、5月のWUのシンポにも姿を見せていませんでした。このシンポに出てこないことは、不思議だなぁ、何故かなぁと、ずっとひっかかっていました。

論争で彼が言っていたことは、ほぼ親のブログやFostの主張の繰り返しのようなものですが、1つだけ挑戦的な発言がありました。1月7日のTimesです。

「これに反対する人は、何故この療法のメリットを求めてはならないのかを論証して見せなければならない」

いや、それは逆でしょう……と思って読んだものですが、彼のメディアでの発言を振り返ると、自分の言葉で語った彼独自の言葉と思われるのは、これだけだったかも。(個人的な推測に過ぎませんが。)

享年 49歳。

【追追記】

ちょっと妙なことに気づきました。上記の記事のタイトル。

Death of physician in "Pillow Angel" case is ruled a suicide.

「枕の天使」の担当医の死、自殺と断定

じゃぁ、自殺以外の可能性があったってこと?
なんか……???????
2007.10.11 / Top↑