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米国で唯一、医師による自殺幇助が合法化されているオレゴン州で
メディケアによる抗がん剤治療の支払いを不可とし、
医師による自殺幇助は支払いを可とする
通知を受け取るがん患者が増えているようです。




上記の記事によると、Oregon州には
メディケアでカバーされる延命治療には
5年以上の生存率が5%を超えるもののみとの制約があるとのこと。

抗がん剤治療を拒否される患者の続出に専門医などから
「かなり末期でも劇的な改善を見せる患者や、死を先に延ばせる患者もいるのに
 州にはそういう現場の実態が見えていない」との批判が起こっているとのこと。

通知を受け取った患者が不服申し立てをすることは可能ですが、
何度も却下される患者も。
 
抗がん剤によっては月に4000ドルもかかるのに対して、
自殺幇助に使われる薬物は100ドルもしない。

州の医療計画を策定する委員会の委員長は
「生きるための治療を拒み、死ねと言われた」というのは患者の「不幸な解釈」だと主張しつつも、
「州の予算にも限界がある以上、
1人の患者に何週間、何ヶ月と巨額の医療費をかければ
その分、他の患者の治療費を奪っていることになる」とも。

同州の直近の Prioritized List of Health Services(医療における優先順位)では
新たに予防医療とコスト効率が強調されているとのこと。


やっぱり「死ぬ権利」と「死ぬ義務」との距離は非常に近い……という気がします。
2008.10.04 / Top↑