米国で唯一、医師による自殺幇助が合法化されているオレゴン州で
メディケアによる抗がん剤治療の支払いを不可とし、
医師による自殺幇助は支払いを可とする
通知を受け取るがん患者が増えているようです。
メディケアによる抗がん剤治療の支払いを不可とし、
医師による自殺幇助は支払いを可とする
通知を受け取るがん患者が増えているようです。
Oregon Offers Terminal Patients Doctor-Assisted Suicide Instead of Medical Care
The Fox News, July 28, 2008
The Fox News, July 28, 2008
上記の記事によると、Oregon州には
メディケアでカバーされる延命治療には
5年以上の生存率が5%を超えるもののみとの制約があるとのこと。
メディケアでカバーされる延命治療には
5年以上の生存率が5%を超えるもののみとの制約があるとのこと。
抗がん剤治療を拒否される患者の続出に専門医などから
「かなり末期でも劇的な改善を見せる患者や、死を先に延ばせる患者もいるのに
州にはそういう現場の実態が見えていない」との批判が起こっているとのこと。
「かなり末期でも劇的な改善を見せる患者や、死を先に延ばせる患者もいるのに
州にはそういう現場の実態が見えていない」との批判が起こっているとのこと。
通知を受け取った患者が不服申し立てをすることは可能ですが、
何度も却下される患者も。
抗がん剤によっては月に4000ドルもかかるのに対して、
自殺幇助に使われる薬物は100ドルもしない。
何度も却下される患者も。
抗がん剤によっては月に4000ドルもかかるのに対して、
自殺幇助に使われる薬物は100ドルもしない。
州の医療計画を策定する委員会の委員長は
「生きるための治療を拒み、死ねと言われた」というのは患者の「不幸な解釈」だと主張しつつも、
「州の予算にも限界がある以上、
1人の患者に何週間、何ヶ月と巨額の医療費をかければ
その分、他の患者の治療費を奪っていることになる」とも。
「生きるための治療を拒み、死ねと言われた」というのは患者の「不幸な解釈」だと主張しつつも、
「州の予算にも限界がある以上、
1人の患者に何週間、何ヶ月と巨額の医療費をかければ
その分、他の患者の治療費を奪っていることになる」とも。
同州の直近の Prioritized List of Health Services(医療における優先順位)では
新たに予防医療とコスト効率が強調されているとのこと。
新たに予防医療とコスト効率が強調されているとのこと。
やっぱり「死ぬ権利」と「死ぬ義務」との距離は非常に近い……という気がします。
2008.10.04 / Top↑
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