【追記】
こちらの訳文はその後12月12日に大幅に改定しています。
また「介護保険情報」12月号に掲載し、
コピーライトが発生していると思いますので、
こちらのエントリーの章典に引用・転載・リンクをお考えくださる方は
12月の改訂版をお使いくいただきますようお願いいたします。
こちらの訳文はその後12月12日に大幅に改定しています。
また「介護保険情報」12月号に掲載し、
コピーライトが発生していると思いますので、
こちらのエントリーの章典に引用・転載・リンクをお考えくださる方は
12月の改訂版をお使いくいただきますようお願いいたします。
------ -------
お年寄りや病気の家族や障害のある子どものケアをしている人に読んでもらえたらきっと勇気になるんじゃないかと思うので。
そして支援をする側の人たちにも、
大きな示唆を含んでいるのではないかと思うので。
大きな示唆を含んでいるのではないかと思うので。
介護者の権利章典
私には次の権利があります。
・自分を大切にすること。これは決して自分本位な行いではありません。
そうするほうが、家族に良いケアができるのだから。
・周囲から反対されたとしても他の人に助けを求めること。
自分の忍耐と力r限界は自分で分かっていますから。
・介護とはまた別の自分自身の生活、その人が健康であったら送っていたはずの私自身の生活を守ること。
私はこの人のために無理のない範囲で自分にできることは全てやります。
同時に私自身のために何かをする権利も私にはあります。
・時に怒りを感じたり、落ち込んだり、他にも様々なやっかいな感情を口にすること。
・罪悪感を感じさせたり気持ちを落ち込ませたりして(時にはその両方を通じて)
身内の人間が私を操作しようとする(意識的であれ無意識であれ)のを拒むこと。
・ 私が思いやりと愛情と許しと受容を差し出している限り、
愛する人に私が私がしてあげていることに対して、
私もまた思いやりと愛情と許しと受容を与えられること。
・自分が成し遂げていることに誇りを持つこと。そして家族のニーズに応えるために
時として奮い起こしている勇気に自ら拍手を送ること。
・一人の人間としての自分を守り、自分自身のための人生を作っていく権利を守ること。
それをして初めて、家族が私のフルタイムの介護を必要としなくなった時にも
私は私のままでいられるのだから。
・この国の身体的・精神的に傷を受けた人たちを助けるため資源の開発が新たに歩みを進めていくように、
介護者を助け支えるための歩みもまた進められていくよう望み、求めること。
私には次の権利があります。
・自分を大切にすること。これは決して自分本位な行いではありません。
そうするほうが、家族に良いケアができるのだから。
・周囲から反対されたとしても他の人に助けを求めること。
自分の忍耐と力r限界は自分で分かっていますから。
・介護とはまた別の自分自身の生活、その人が健康であったら送っていたはずの私自身の生活を守ること。
私はこの人のために無理のない範囲で自分にできることは全てやります。
同時に私自身のために何かをする権利も私にはあります。
・時に怒りを感じたり、落ち込んだり、他にも様々なやっかいな感情を口にすること。
・罪悪感を感じさせたり気持ちを落ち込ませたりして(時にはその両方を通じて)
身内の人間が私を操作しようとする(意識的であれ無意識であれ)のを拒むこと。
・ 私が思いやりと愛情と許しと受容を差し出している限り、
愛する人に私が私がしてあげていることに対して、
私もまた思いやりと愛情と許しと受容を与えられること。
・自分が成し遂げていることに誇りを持つこと。そして家族のニーズに応えるために
時として奮い起こしている勇気に自ら拍手を送ること。
・一人の人間としての自分を守り、自分自身のための人生を作っていく権利を守ること。
それをして初めて、家族が私のフルタイムの介護を必要としなくなった時にも
私は私のままでいられるのだから。
・この国の身体的・精神的に傷を受けた人たちを助けるため資源の開発が新たに歩みを進めていくように、
介護者を助け支えるための歩みもまた進められていくよう望み、求めること。
英語の原文はこちら。
出典には諸説あるようですが、
巻末にこの介護者の権利章典を掲げている
CARE-GIVING :Helping An Aging Loved One(Jo Horne, AARP Book, 1985)の
解説によると、多くの団体によって時間をかけて作り上げられてきたもののようです。
巻末にこの介護者の権利章典を掲げている
CARE-GIVING :Helping An Aging Loved One(Jo Horne, AARP Book, 1985)の
解説によると、多くの団体によって時間をかけて作り上げられてきたもののようです。
去年、これはボロボロの古本を買って読みましたが
米国では85年に既にこんな本が出ていたことに驚き、
著者が介護者に向ける眼差しの暖かさといたわりが、じんと心に沁みました。
米国では85年に既にこんな本が出ていたことに驚き、
著者が介護者に向ける眼差しの暖かさといたわりが、じんと心に沁みました。
折に触れ、その一部をまたご紹介できれば、と思います。
------
原文では介護を受ける人は relativeとなっていますが、
ここでは「家族」と訳してみました。
ここでは「家族」と訳してみました。
訳語については今後改定する可能性があります。
2008.10.10 / Top↑
ずいぶん前のことですが、
母親仲間の1人が家で
とりたてて深くも考えずに
「私もこの子の介護で疲れがたまっているんだから……」と口にしたら
「おいっ、“介護”という言い方はないだろう」と夫が気色ばんだ、と。
とりたてて深くも考えずに
「私もこの子の介護で疲れがたまっているんだから……」と口にしたら
「おいっ、“介護”という言い方はないだろう」と夫が気色ばんだ、と。
その時、重症心身障害があって寝たきりの彼女の息子は
確か中学生だった。
確か中学生だった。
未成年だから、「子育て」であって「介護」ではないのだろうか。
愛情がある親なら「子育て」と捉えるはずで、
「介護」と捉えるのは愛情がないのだろうか。
「介護」と捉えるのは愛情がないのだろうか。
寝たきりの子どものケアは一体何歳までが「子育て」で
何歳から「介護」になるのだろうか。
何歳から「介護」になるのだろうか。
それとも子どもが30になっても40になっても
親と子である限り、子どもがどういう状態でも、
それは「子どもの世話」であって「介護」ではないのだろうか。
親と子である限り、子どもがどういう状態でも、
それは「子どもの世話」であって「介護」ではないのだろうか。
……と、
その話を聞いた時に、いろんなことが頭を駆け巡った。
その話を聞いた時に、いろんなことが頭を駆け巡った。
英国では
アン王女の肝いりで1991年に創設されたthe Princess Royal Trust for Carersのほか、
介護者支援団体がいくつかあって、
それらの共催で14年前から毎年6月に介護者週間(Carers Week)が開催されるなど
介護者支援の活動が活発に行われているのですが、
アン王女の肝いりで1991年に創設されたthe Princess Royal Trust for Carersのほか、
介護者支援団体がいくつかあって、
それらの共催で14年前から毎年6月に介護者週間(Carers Week)が開催されるなど
介護者支援の活動が活発に行われているのですが、
その際、介護者(Carer)の中には障害児の親も含まれています。
Princess Royal Trust for Carersのサイトにある
介護者(Carer)の定義を以下に。
介護者(Carer)の定義を以下に。
A carer is someone, who, without payment, provides help and support to a partner, child, relative, friend or neighbour, who could not manage without their help. This could be due to age, physical or mental illness, addiction or disability. The term carer should not be confused with a care worker, or care assistant, who receives payment for looking after someone.
介護者とは、金銭の支払いを受けずに、パートナー、子ども、親戚、友人または近所の人など、その人の支援なしには暮らせない人に手助けやサポートを提供している人のことである。年齢、身体的または精神的な病気、中毒や障害によるもの。介護者(carer)という言葉を、誰かの世話をすることで金銭の支払いを受ける介護労働者(care worker)や介護助手(care assistant)と混同してはならない。
介護者とは、金銭の支払いを受けずに、パートナー、子ども、親戚、友人または近所の人など、その人の支援なしには暮らせない人に手助けやサポートを提供している人のことである。年齢、身体的または精神的な病気、中毒や障害によるもの。介護者(carer)という言葉を、誰かの世話をすることで金銭の支払いを受ける介護労働者(care worker)や介護助手(care assistant)と混同してはならない。
子育て期の只中にある障害児の親も
子育て期が過ぎた障害者の親も
「介護者」として捉えてみれば、
「親」としてのみ考えているよりも
ずいぶんいろんなことが整理されるんじゃないでしょうか。
子育て期が過ぎた障害者の親も
「介護者」として捉えてみれば、
「親」としてのみ考えているよりも
ずいぶんいろんなことが整理されるんじゃないでしょうか。
2008.10.10 / Top↑
| Home |