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このニュースで、また新しい表現を知った。

dating violence / dating abuse (交際相手による暴力・虐待)

その dating violence が、
ニューヨーク市精神衛生局の調査によると
1999年から今までに40%以上も増加している。

CDCの2007年の調査では
交際相手のいる青少年の1割近くが
相手からの虐待を受けているとみられ、
8%近くのティーンが性行為を強要された経験があると述べた。

上記調査結果を受けたNY市や
近年、交際相手によって若い女性が殺害される事件が起きた州や市が
相次いで法律や条例を改正して
青少年に広がっている交際相手による虐待に対応し始めている。

男子の間では
相手を支配し思い通りにすることが男らしさだと考える誤った「マッチョな男らしさ」が広がり、

一方、女子の間には
相手の過度の干渉を愛情の深さと考えて許しているうちに虐待がエスカレートしてしまうなど、

健康的な付き合い方というものがわかっていない子どもが男女とも多い。

問題は深刻化しており、
親や学校がdating violenceに関する意識を持ち、
健康的な交際のあり方について子どもたちを教育する必要がある、と。


上記記事のリンクから、
2007年にIndianapolisで交際相手に殺されたHeather Norrisさん(当時20)の母親が
運営している dating violence と DV の防止サイトがこちら。



また、交際相手による虐待ヘルプライン「愛とは敬意」はこちら。

このサイトに以下の「ティーンの交際・権利と誓いの章典」がありました。

Teen Dating Bill of Rights and Pledge

I have the right:
To always be treated with respect.
To be in a healthy relationship.
To not be hurt physically or emotionally.
To refuse sex or affection at anytime.
To have friends and activities apart from my boyfriend or girlfriend.
To end a relationship.

I pledge to:

Always treat my boyfriend or girlfriend with respect.
Never hurt my boyfriend or girlfriend physically, verbally, or emotionally.
Respect my girlfriend’s or boyfriend’s decisions concerning sex and affection.
Not be controlling or manipulative in my relationship.
Accept responsibility for myself and my actions.


私には次の権利があります。
・いつも敬意をもって接してもらう権利。
・健康的な付き合いをする権利。
・体も心も傷つけられない権利。
・どんな時であれセックスや愛情を拒む権利。
・交際相手とは別の友達を持ち、別のことをする権利。
・交際を終わらせる権利。

私は次のことを誓います。
・交際相手にはいつも敬意を持って接します。
・交際相手の体や心を傷つけることはしません。言葉によって傷つけることもしません。
・セックスと愛情について交際相手の決めることを尊重します。
・交際相手を支配したり、操作したりしません。
・自分と自分の行動には責任を持ちます。


これを読んだら、つくづく悲しくなってしまった。

だって、こんなの、こういう言葉で教えなければならないようなことじゃないでしょう。

こんなの、大人が日々の生活の中でまっとうな人間をやっていれば、
理屈で教え込まなくても子どもたちが自ずと身に着けるはずの当たり前の常識に過ぎない。

そろそろ恥を知ろうよ、おとな。

愚かで醜い欲望に引きずられ、知恵も深慮も投げ捨てて、
強いものが弱いものの弱みに付け込み力任せに踏みにじって恥じない世界を
おとなたちが子どもの目の前でどんどん広げていく。

その姿が子どもたちに、
同じように弱いものは力任せに踏みつければいい、と教えているのではないのか。
2009.01.04 / Top↑