上記エントリーで紹介したように、
英国内で送受信されたEメールや電話の内容について
1年間、それぞれのサーバーや電話局に保管を義務付け、
警察、地方自治体、医療機関の求めによって情報提供まで義務付ける法律が
英国で成立しています。
英国内で送受信されたEメールや電話の内容について
1年間、それぞれのサーバーや電話局に保管を義務付け、
警察、地方自治体、医療機関の求めによって情報提供まで義務付ける法律が
英国で成立しています。
電話に関しては既に施行されているようです。
メールのデータの保管が3月からの実施となるのを前に、
人権団体などから強い抗議の声が起こっている、というのが今回のニュース。
人権団体などから強い抗議の声が起こっている、というのが今回のニュース。
このシステムを整備するに当たって英国政府が費やす予算は
インターネットのサーバーについてのみで2500万~7000万ポンドの間。
インターネットのサーバーについてのみで2500万~7000万ポンドの間。
「そんな金があったら、もっと他に有効な使い方をしろ」という批判や
「欧州人権宣言で基本的権利とされているプライバシーの侵害」という批判など。
「欧州人権宣言で基本的権利とされているプライバシーの侵害」という批判など。
しかも、気になることに英国政府には
電話会社やインターネットのサーバーに保管させるというに留まらず、
将来的には政府が直接データベース化して管理しようとする
the Interception Modernisation Programmeなる計画がある、とも。
電話会社やインターネットのサーバーに保管させるというに留まらず、
将来的には政府が直接データベース化して管理しようとする
the Interception Modernisation Programmeなる計画がある、とも。
Eメール送受信と電話だけでなく、ウェブサイトの閲覧記録も対象に。
今年後半にも、この計画に関するコンサルテーションが始まるとか。
(日本のパブコメにあたります)
(日本のパブコメにあたります)
ちなみに、the Interception Modernisation Programme について検索してみたところ、
英国内務省が2007年に出した以下のレポートで説明されているようです。
科学とイノベーション戦略という部分が気になるし、
テロ対策を口実にすれば何だって通りそう……とも思うし、
テロ対策を口実にすれば何だって通りそう……とも思うし、
いずれ読んでみたいなとは思いますが・・・・・・。
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英国政府のデータ管理については、去年は以下のようなニュースもありました。あわせ読むと、英国がどういう方向に向かっていこうとしているか、
見えるような気がします。
国民DNAデータベースめぐり論争再燃(2008/2/24)
NHSの患者データから研究者が治験参加者を一本釣り?(2008/11/18)
「無実の人のDNAサンプル保管は人権侵害」と欧州人権裁判所(2008/12/6)
NHSの患者データから研究者が治験参加者を一本釣り?(2008/11/18)
「無実の人のDNAサンプル保管は人権侵害」と欧州人権裁判所(2008/12/6)
そして、こうした国民をがんじがらめに監視・管理しようとの動きの中に、
英国議会でのヒト受精・胚法改正議論を置いて眺めてみると
すべてがぐるりと繋がって・・・・・・
英国議会でのヒト受精・胚法改正議論を置いて眺めてみると
すべてがぐるりと繋がって・・・・・・
(ヒト受精・胚法改正議論については「新・優生思想」の書庫にエントリー多数)
「社会的コスト」だの「無益な治療」だのというお題目に目をくらまされ
「だから障害児や障害者はジャマ者」「高齢者もジャマ者」などと
みんなで政府の弱者切り捨てスローガンに乗っかって
自分だけは切り捨てる側だと信じ込まされているうちに
足元では、とんでもないビッグ・ブラザー社会が着々と準備されているとか・・・・・・?
「だから障害児や障害者はジャマ者」「高齢者もジャマ者」などと
みんなで政府の弱者切り捨てスローガンに乗っかって
自分だけは切り捨てる側だと信じ込まされているうちに
足元では、とんでもないビッグ・ブラザー社会が着々と準備されているとか・・・・・・?
2009.01.11 / Top↑
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