アルツハイマーは癌以上に社会コストがかかっているのに、癌よりも研究に回ってくるお金がはるかに少ない。:いかにも医学研究の資金分捕り合戦の論理なのだろうけれど、こんな物の言い方が横行すればするほど、アルツハイマー病の人たちが社会の厄介者にされていくと思うし。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/177996.php
http://www.medicalnewstoday.com/articles/177996.php
WA州でナーシングホームのメディケア患者を地域の adult family home なるものに移していこうという動き。:adult family homeというのは初耳。近く読みたい注目記事。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/178023.php
http://www.medicalnewstoday.com/articles/178023.php
スペイン国務省の肝いりでスペインの科学者らが、ハイチで地震後に子どもがいなくなったと届け出た大人からDNAサンプルを採っている。誘拐や人身売買の被害にあった子どもたちを見つけ出し親元に帰す際のトラッキングのため。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/178063.php
http://www.medicalnewstoday.com/articles/178063.php
米国の精神医学会誌に報告された研究で、ADHDの女児を大人になるまで追跡調査したところ、男児で言われていたように女児でもADHDのある子どもでは将来うつ病や不安障害、摂食障害を発症するリスクが他の子どもたちよりも大きいことが分かった、と。これに対して、「だからといって先回りして、そういう子どもたちに薬を飲ませておこうということにはならないので、短絡しないように」と、製薬会社との利益関係を排除した医学雑誌を創刊した医師が警告している。でもって、この研究を率いた人は、かのBiederman医師。:この人、当面研究活動は自粛すると言っていたような気がしたのだけど、このリンクを振り返ってみたら、ちゃんと実験と政府資金の調査は続行すると但し書きがありました。その中の1つだったんでしょうか。
http://www.reuters.com/article/idUSTRE61240Y20100203
http://www.reuters.com/article/idUSTRE61240Y20100203
自分の乳児の息子を使って児童ポルノを作っていた40歳、公務員の父親。豪。
http://www.canberratimes.com.au/news/local/news/general/father-used-baby-in-porn-court-told/1742143.aspx?src=enews
http://www.canberratimes.com.au/news/local/news/general/father-used-baby-in-porn-court-told/1742143.aspx?src=enews
日本語情報。ミャンマーで女性を誘拐して一人っ子政策で嫁不足の中国の農村部に売り飛ばす商売が横行している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100204-00000061-san-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100204-00000061-san-int
2010.02.04 / Top↑
Cambridge大学の脳科学ユニットのAdrian Owen医師ら
英国とベルギーの研究者らによる調査で、
英国とベルギーの研究者らによる調査で、
03年に交通事故で脳を損傷し、永続的植物状態に陥った29歳の男性に
脳スキャンで調査を行ったところ、彼が言われていることを理解しており、
質問にYes-Noで応えることも意思決定を行うことも可能であると分かった。
脳スキャンで調査を行ったところ、彼が言われていることを理解しており、
質問にYes-Noで応えることも意思決定を行うことも可能であると分かった。
植物状態と診断されて外見からは意識があるとは見えない患者の
5人に1人は語りかけられる内容を理解しており、
脳スキャンを使えば簡単な質問にYes,―Noで意思疎通ができる可能性がある、と。
5人に1人は語りかけられる内容を理解しており、
脳スキャンを使えば簡単な質問にYes,―Noで意思疎通ができる可能性がある、と。
当ブログでも「植物状態」5例に2例は誤診?(2008/9/15)で紹介していますが、
Cowen教授らのチームはこれまでにもこうした研究を続けてきており、
この5年間で初めて、コミュニケーションに成功した。
Cowen教授らのチームはこれまでにもこうした研究を続けてきており、
この5年間で初めて、コミュニケーションに成功した。
この成果は、今後、哲学的、倫理的な問題を投げかけるだろう、と。
Think tennis for yes, home for no: how doctors helped me in vegetative state
The Guardian, February 3, 2010
The Guardian, February 3, 2010
Patient ‘locked in’ by brain injury answers question using thoughts alone
The Times, February 3, 2010
The Times, February 3, 2010
「どうせ分かっていないのだから死なせてもいい」という論理に歯止めをかけてくれる、
こうした方向の研究がもっと盛んに行われてほしい……と、
そちらの方向でばかり眺め、期待を寄せていたのですが、
もしかしたら、これ、まったく私の勘違いだったかも……。
こうした方向の研究がもっと盛んに行われてほしい……と、
そちらの方向でばかり眺め、期待を寄せていたのですが、
もしかしたら、これ、まったく私の勘違いだったかも……。
というのが、ですね。
上記のTelegraph記事(私が読んだのはこれのみ)は、
上記のTelegraph記事(私が読んだのはこれのみ)は、
「英国にはいつの日か意識を取り戻すかもしれぬと
医師によって生かされている(kept alive)永続的植物状態の患者が約1000人いる。
なかには、Hillsborough 事件の被害者 Tony Blandのように
家族が治療を中止して死なせる権利を勝ち取ったケースもある」
と述べて、
医師によって生かされている(kept alive)永続的植物状態の患者が約1000人いる。
なかには、Hillsborough 事件の被害者 Tony Blandのように
家族が治療を中止して死なせる権利を勝ち取ったケースもある」
と述べて、
しかし、
医師らはこの技術は患者に苦痛があるかどうかを知るためには使えるが、
だからといって『じゃぁ患者本人に生きるか死ぬかを決めさせましょう』という話には
距離がありすぎると言っている……と書いているのです。
医師らはこの技術は患者に苦痛があるかどうかを知るためには使えるが、
だからといって『じゃぁ患者本人に生きるか死ぬかを決めさせましょう』という話には
距離がありすぎると言っている……と書いているのです。
これは、そうした質問をしたうえで、それに対する答えの部分を引用しているものでしょう。
Dr. Cowenらの意図は、もう少しまっとうなように思うのですが、
どうもメディアを始め、社会がこの技術に抱いている期待は、
もしかしたら「意思疎通ができたら自己決定で死んでもらえる」という方にあるとか……?
どうもメディアを始め、社会がこの技術に抱いている期待は、
もしかしたら「意思疎通ができたら自己決定で死んでもらえる」という方にあるとか……?
まさか、そういう方向に話をもっていかれるなんて、
まったくもって想像の外でした……。
まったくもって想像の外でした……。
なんだか知らないけど、もう、すべてが
「適当にうまいこと辻褄を合せて、死んでもらいましょう」という方向に
向かっていくのか……そんな気がしてきた……。
「適当にうまいこと辻褄を合せて、死んでもらいましょう」という方向に
向かっていくのか……そんな気がしてきた……。
――――――
ちなみにTony Blandさんとは、こちらのWikipediaの記事によると
1989年4月15日のLiverpool 対 Nottingham Forestのサッカーの試合で
サポーターが入口のトンネルに殺到してクラッシュを起こした事件(Hillsborough事件)で
負傷し、植物状態となった男性。
1989年4月15日のLiverpool 対 Nottingham Forestのサッカーの試合で
サポーターが入口のトンネルに殺到してクラッシュを起こした事件(Hillsborough事件)で
負傷し、植物状態となった男性。
両親の同意を受けた病院が「尊厳のある死」をと裁判所に訴え(1993年)、
英国で生命維持装置を取り外して死なされた最初の患者となった。
英国で生命維持装置を取り外して死なされた最初の患者となった。
2010.02.04 / Top↑
| Home |