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インターネットの健康ショップ「ケンコーコム」の
ペット用品のページの中にある高齢ペット・介護用品ページから。

例えば介護ベッドはサイズとグレードによって4400円から20000円。

スプリング構造で通気性抜群の床ずれ予防ベッド(介護ペット用品)です。優れた体圧分散性と通気性の良さで、老犬や介護の必要なワンちゃんの床ずれを防ぎます。また、移動中の車の揺れや衝撃、ケージの硬さや冷えなどを避けることも出来ます。

ペットの紙パンツ介護用はSサイズだと20枚入って1000円程度。
一番大きなLLサイズは6枚入って1260円。ざっと1枚が210円。

老犬用スロープは6090円と4200円の2種類。

老犬介護用高さ調整機能つき食事台というのは、
姿勢維持が困難な老犬のための食事補助用品で高さが3段階調節可能。
こちら4700~6300円。

老犬介護用持ち手つき食器も3サイズそろって1000円台各種。

床ずれ予防パット(穴あり)2個セットで4305円。

          ―――――――

NHKが2005年7月26日に放送した
「まちかど情報室」という番組の特集「高齢ペットの健康支えます」で紹介されているのは
酸素濃度を高める機能を持つペット用のケージ。

製造販売元のテルコムのHPでチェックしてみたら、レンタルで、

初回だけの基本料金に10000円。
中型だと1日のレンタル料は1500円。
納入・設置時に5000円~7000円。
ただし15日以上の利用は一律22500円。

ペットのリハビリ・温泉・鍼灸療法についてはこちら

ペットフード輸入販売会社アイムス・ジャパン株式会社は
高齢ペット犬の幸福度に関するアンケートを行っており、その結果はこちら


      ―――――

別に犬だからペットだからといって、
老いても放っておいていいとは思わない。
家族同様に過ごしてくれば、できるだけのことをしてやりたいのが人情だし。

してやりたい人がいればニーズがあるからマーケットがあるわけで、
こうなるのも自然の成り行きだし、選択肢があるのは悪いことではないし。

ただ、な~んか
引っかかってしまうというか
悲しい気持ちになってしまうというか
納得できない気分になるのは

ペットの介護用品を眺めてみるだに
こぉぉぉぉぉんなにも豊かな日本で、なんで

老いた人間や障害のある人間は
介護保険の改正でそれまで使えていた電動ベッドを取り上げられたり、
介護費用削減に直接結びつく効果が見込めなければリハビリを受けられなくなったり、
障害者自立支援法で支援を切られたり自己負担が担えなくて
家から外に出られなくなったり、
排泄や食事にすら不自由したり、
時には命に関わるほどのリスクをしのんで暮らさなけりゃならないんだ──?

なんで老人の介護に疲れた家族や
障害のある子どもを抱えた親が
こんなに次々とボロボロになり絶望して
家族を殺し自分も死んでいくんだ──?

自由診療が認められる一方で後期高齢者医療制度ができたりすることも同じだけれど、

(「長寿」と言い替えただけで
 「年寄りはなるべく国のゼニ使わずに効率よく老いて死ね」という制度が
「日本で長生きしてよかった」という制度へと
簡便に変身するわけではありませんよね、福田さん、舛添さん?)

選択肢が増えていくのは一定の所得層以上であって
それ以下の我々貧しい民草の選択肢は狭まっていく一方。

せめて
一般の国民には最低限の社会保障すらおぼつかないのに
富裕層だけは巨大マーケットで選択肢がたくさん……というビジネスについては

道路特定財源みたいに社会保障特定財源として
特別消費税を課してもらえないものだろうか──。
2008.04.10 / Top↑
主食を中心に食糧の値段が1年で2倍に跳ね上がったエジプトで
この2日間暴動が続き、

物価高による食糧不足から他にも世界各地で暴動が起こっていることから
(ただし店に食品がないわけではなく高くて買えない食糧不足)

このまま食品の値上がりが続くと
体制が脆弱な国を中心に世界中で暴動が起こり政治不安・治安の悪化を招くと
国連人道局の局長が警告。

人道援助を必要とする災害は地球温暖化の影響で
この20年間で200から400に倍増して
それでなくとも人道局の仕事は困難を極めているというのに、と。

エジプトの暴動のほかに
物価高と食糧不足が理由で起こっているのは

・先週ハイチの暴動で4人死亡。
・象牙海岸で激しい抗議行動。
・2月にカメルーンで値上げ反対の暴動で40人死亡。
・モーリタニア、モザンビーク、セネガルで過激なデモ。
・ウズベキスタン、イエメン、ボリビア、インドネシアで抗議行動。


たぶん、物価高と食糧不足は最後の引き金に過ぎず、
そういう世界の貧困地域で人々が暴動を起こすほどの素地は
それまでに他の事情でも諸々に積み重ねられていたのでしょうし、

「ルポ貧困大国アメリカ」が描いていた暴走型市場原理システム
実はアメリカ一国の話ではなく世界全体を飲み込んでいる。

なんか、人間社会そのものが崩壊に向かっているという感じがして。
それも、もうどうにも止められないくらいの猛スピードで。

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2008.04.10 / Top↑