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英国でKatieの子宮摘出が却下されたことについて
コメントしているワケがないとは思いつつ
(今までも一切触れないのが逆に不自然なくらいなので)
まぁ、一応……と
久しくチェックしていなかったAshley父のブログを覗いてみたところ、

思ったとおりKatieケースについてのコメントはないのですが、
去年Gunther医師への弔辞をアップした10月12日から後
おそらく去年の年末に以下の3つが追加更新されていました。

「1年後の近況報告」
First anniversary update December 31, 2007

2007年のAshley(フォト・アルバム)
Ashley in 2007

Ashley療法の解説チャート
“枕の天使ちゃんたち”の幸福のための“Ashley療法”
The “Ashley Treatment” for the wellbeing of “Pillow Angels”


まだ、ちゃんと読んでいませんが、
取り急ぎお知らせまで。

最後のチャートからは
なにがなんでも自分が発案したこの療法を広く多くの重症児に広める!
という父親の気迫がひしひしと伝わってきます。

この人、やっぱり本気です。

Ashley事件はまだまだ終わってなどいません。

       ----    ----

この人が如何に本気で”Ashley療法”を広めようとしているか、
また如何にこの人にそれだけの力があるかという点については
「父親をめぐる疑問」の書庫に。

また最近では、
Diekema医師がCalvin大学同窓会誌でのインタビューにおいて
最近の父親の言葉を紹介しており、
その中にも

Ashley療法は同じような子どもにぴったり(the right thing for children who are similarly situated)
と考えている、と。

あ、そうそう、それから、
「Ashley療法への一部の障害者団体からの批判」に、
 重症児のことを親よりも分かっているつもりなのかとご立腹の様子も。

(Daily Mail や Telegraph と気が合いそうですね。)
2008.01.20 / Top↑
これまでのKatieケースに関する報道によると、
ずいぶん以前からKatieの子宮摘出を望んでいたAlisonに対して
St. John’s病院の婦人科医Phil Robarts医師は
ピルとホルモン注射で対応するよう提案していたといいます。

ところが去年の8月にAlisonから重ねて要望を受けた際に、
Robarts医師らは応じることにした、とのこと。

10月にKatieケースが報道された際には、
Robarts医師はメディアに対して
過激な医療ではあるが母親の言うことは説得力がある」などと、
実施のためにNHSに法的判断を仰いだというニュアンスでした。

Times(10月7日)など数紙にも以下のように語っています。
「すでに同僚にも諮ったが、
 この状況下では実施を検討するのも理不尽ではないと意見が一致した、
 我々には筋の通った主張ができる(make a good case)と思う」


そして今回の報道。
「医療上の理由がある場合しか行わない」
「母親の挙げる理由では手術は正当化されない」
などが却下の理由として挙げられています。

つまり、
Robarts医師らの考えは以下のような変遷をたどったことになるのです。


①子宮摘出は行わず、
 ピルとホルモン注射で対応するのがよい。

     ↓

②母親の言うことには説得力があるから子宮を摘出したい。

     ↓

③医療上の理由がないので手術は行わない。
 母親の言っている理由では手術は正当化されない。


なぜ短期間に、
一方の極から真反対の極へ、そしてまたその反対へと
立場が変わったのでしょうか。

①から②への転換の理由も
②から③への転換の理由も
Katieのプライバシーを侵さずに説明できるはずですし、
また説明する責任が医師らにはあるのでは?

            ----

私個人的には、
それまで非としてきたRobarts医師が
なぜ去年8月に突然に子宮摘出は是とスタンスを変えたのかという点を一番知りたい。

去年8月に、Robarts医師の気持ちを変えさせた出来事が何かあったのかどうか。
Ashley事件の影響があったのかどうか。


あまり知られていないことかもしれませんが、
Alison Thorpe は Ashley 事件と無関係ではありません。

Alison とAshley事件の関わりについては以下のエントリーに。

2008.01.20 / Top↑