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鳥インフルエンザなど深刻な感染症が広範に起こった場合に
医療者向け「救命治療を行わずに死ぬに任せる患者」のリストが
専門家集団によって作成されたとのこと。

リストアップされたのは、

・85歳以上の高齢者
・重症の外傷患者。場合によって車の事故や銃撃による負傷者も含む。
・60歳以上の重症の火傷患者
・重症の知的障害者。アルツハイマー病の末期患者を含む場合も。
・重症の慢性病患者。場合によって進行した心臓、肺疾患、症状が落ち着かない糖尿病患者も含む。



年齢差別や障害者差別を禁じた法律に違反している可能性を指摘する声や
倫理問題を指摘する声もあるようですが、

鳥インフルエンザのような深刻な病気による危機的状況が起こるのは時間の問題であり、
限られた物的・人的資源が同一の基準に基づいて客観的に使用されるためには
こうしたリストを作成する必要があり、
またリストの作成によって、その必要を一般に認識させる必要もある、と。

いかにも「緊急時のトリアージ」だから、あくまでも危機管理だからと言わんばかりですが、

なにやら、あのワシントン大学のIHMEで進行している
The Global Burden of Disease project と全く同じ発想なのが気になりますね。
2008.05.07 / Top↑