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英国看護学会が自殺幇助に中立へとシフトしたことに対して、キリスト教徒のナースの団体から批判。3ヶ月間の意見聴取に応じたのは会員のうちのごくわずかであり、必ずしもマジョリティが賛成したわけではないのに、中立に立場を変更することは弱者に対して誤ったメッセージを送ることになる、と。
http://www.guardian.co.uk/society/2009/jul/26/assisted-suicide-christian-nurses-rcn

英国の獣医で比較医学の専門家が、2006年にすい臓がんで妻を亡くした体験について語っている。すい臓がんだと分かった時に、夫である自分の職業を利用して妻の自殺幇助も考えたし、そろって自殺することも考えたが、結果的には実行には移さなかった。しかし妻の最期は悲惨だった。どんなに緩和ケアが充実しても、死の苦痛を完全にコントロールすることは不可能だ、動物たちは、それほど悲惨でない状態でも安楽死させてもらっているのに、と。
http://www.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/health/article6726970.ece

人工知能A.I.の開発が進むことによって、ロボットが人間の制御を超えた能力を持つリスクが問題になりつつある。自らの意思によって殺人を犯すロボット。制御不能なコンピューター・ウィルスなど。:トランスヒューマニストの大物 Nick Bostrumが科学とテクノの発展によって起きてくる人間の存在を脅かすリスクについて書いた論文の中でも、これは触れられていた。
http://www.nytimes.com/2009/07/26/science/26robot.html?_r=1&th&emc=th

医療制度改革以前に、プライマリー・ケアのドクターとナースの不足を解消しなければ。医学部卒業生の多くが、実入りの良い専門医を目指す。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/158694.php

Obama大統領の医療改革案Obama Care が終末期医療に関して盛り込んでいる内容。
http://www.forbes.com/2009/07/24/obamacare-medicare-death-business-healthcare-obamacare.html
2009.07.26 / Top↑
2月にFENの違法な自殺幇助が問題になって以来、
そういえば、この人たちの話はどうなったんだろう……と時々頭に浮かんでいたのが、
去年、以下の2つのエントリーでとりあげたように
“闇の安楽死”をビジネスにする米国人2人。


1人は、
C&Cの前身であるHemlock Societyの創設者で自殺指南書“Final Exit”の著者、Derek Humphryですら
批判的に眺めているというほど、えげつない遣り口の“闇の安楽死”手配師、牧師のExoo。

もう1人は、この2本の記事の段階ではSusanという仮名だったExooの助手の女性。

上記2つのエントリーのうち後者で取り上げのは
SusanがNZのウツ病女性とインターネットで知り合い、
ビジネスとして1万2千ドルで請け負ってNZに飛んで自殺を幇助した、という事件でした。

この事件に関して、
NZ当局がこうした事件で初めて起訴に踏み切る模様、とのニュースが出てきました。

去年Susanとだけ報じられていた女性は
North Carolina在住の Susan Wilson またの名を Casssandra Mae。

彼女の幇助を受けて2007年8月に自殺したとされるのは
NZ、AucklandのAudrey Wallis(49)。

しかし、Susanの師であるExooが
2002年にアイルランドで女性の自殺を幇助した罪で
14年の懲役を言い渡されたにも関わらず、
いまだに身柄の引渡しが実現していないことからしても

今回もSusanのNZへの身柄引き渡しは実現しない可能性が高いと警察は見ている。

今回のニュースを受けて The Star-Times紙が
米国の本人に電話でインタビューを行ったところ
「何も聞かないから終わったことだとばかり思っていた。もう何も覚えていない」といい、
友達になったから遊びにいっただけだと容疑を否定したとのこと。

以前のインタビューと今回とで彼女が話した内容としては、

心理学の博士号をもっていて自殺したい人々のカウンセリングをしていたこと、
また、これまでに他人の自殺の現場に居合わせたことがあるが、
その人数は5人以下で、すべて米国内であること、
しかし現在は安楽死とは関わっていないこと、
Exoo師とも関係を断っていることなど。

2009.07.26 / Top↑