テクノの天才たちを海外からシリコンバレーに誘い、とどめ置いて国際競争力を強化するために、ベンチャー立ち上げビザという新たなビザの創設案が米政府から。:誰かがどこかのコメントで言っていたけど、結局のところ米国が1人勝ちするのでなければ気がすまない国民的DNA?
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8417510.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8417510.stm
英国で司法の助成金削減のため、年間の取り扱い件数を制限しようとの案が浮上。どのケースを取り上げるかは法務大臣が決めるとあって、Debby Purdyさんの自殺幇助関連の訴訟や、欧州人権裁判所までいって物議をかもしているDNAデータベースの件など(どちらも当ブログで追いかけてきた話題)、政府の方針に対して訴訟を起こすことが難しくなる可能性が懸念されている。
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/jan/03/legal-aid-cuts-prevent-case-hearings
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/jan/03/marcel-berlins-writ-large-2010-predictions
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/jan/03/legal-aid-cuts-prevent-case-hearings
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/jan/03/marcel-berlins-writ-large-2010-predictions
スウェーデンで増えすぎた狼の淘汰(つまり殺すこと)が始まった。:同じ問題が、一昨年だったと思うのだけど、オーストラリアのカンガルーでも起こっていて、Peter Singerが支持していたのを読んだ記憶がある。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/8436670.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/8436670.stm
2010.01.04 / Top↑
新年を祝う世界中の表情を Guardian が29枚の写真で。日本は「ゆく年くる年」でもやっていた増上寺の風船。
http://www.guardian.co.uk/world/gallery/2009/dec/31/1?picture=357528082
http://www.guardian.co.uk/world/gallery/2009/dec/31/1?picture=357528082
ハイテク音読サービスで点字を使わずに新聞を読む視覚障害者。点字しかなかった時代に比べると、視覚障害はごくごく小さな障害になった、と。
http://www.nytimes.com/2010/01/03/magazine/03Braille-t.html?th&emc=th
http://www.nytimes.com/2010/01/03/magazine/03Braille-t.html?th&emc=th
2010.01.04 / Top↑
ここ数年、Grassley 上院議員の調査や数々の訴訟で
著名な研究者に対する製薬会社からの巨額の金銭支払いが次々に明るみに出て
米国で大きな問題となっていますが、
著名な研究者に対する製薬会社からの巨額の金銭支払いが次々に明るみに出て
米国で大きな問題となっていますが、
Harvard大学医学部と提携している2つの研究・教育病院
Massachusetts General と ボストンのWomen’s Hospital の運営母体 Partners Health Careが
利益の衝突に関する新方針を策定し、幹部医師らに対して外部からの金銭支払いに上限を設けることに。
Massachusetts General と ボストンのWomen’s Hospital の運営母体 Partners Health Careが
利益の衝突に関する新方針を策定し、幹部医師らに対して外部からの金銭支払いに上限を設けることに。
1月1日から実施。
これら病院の幹部医師らの多くは製薬会社やバイオ企業の役員にも就任しており、
それら役員会に実際に出席した時間に対して上限は
1時間500ドルまで、一日に10時間まで。
それら役員会に実際に出席した時間に対して上限は
1時間500ドルまで、一日に10時間まで。
またストックやオプションなど
会社の利益がそのまま役員報酬に影響するようなものは禁止するほか、
会社の利益がそのまま役員報酬に影響するようなものは禁止するほか、
全ての従業員に対して、製薬会社からの講演料の受け取りを禁止。
(講演料の禁止については他の医大でも同様の動きがあるとのこと)
(講演料の禁止については他の医大でも同様の動きがあるとのこと)
これら2つの病院以外でも、同様の規制の動きは出てきており、
利益の衝突についての著書があるハーバード名誉教授のDr. Arnold S. Relmanは
利益の衝突についての著書があるハーバード名誉教授のDr. Arnold S. Relmanは
「アカデミックな医療センターの幹部が製薬会社の役員に名前を連ねるというのは
とんでもない利益の衝突だと私は考えます。
とんでもない利益の衝突だと私は考えます。
しかし、こういうことは世界中で起こっていて、ここでストップをかけなければ、
アカデミックな研究機関は国からも政府からも信頼を失って
免税などの恩恵も受けられなくなるでしょう。
アカデミックな研究機関は国からも政府からも信頼を失って
免税などの恩恵も受けられなくなるでしょう。
このままでは研究機関が企業の一部を成すことになってしまいます」と。
この記事に取り上げられている実例としては、
Massachusetts Generalのchief of medicine(診療部長?)、Dr. Dennis A. Ausielloは
Pfizer社の役員でもあり、去年1年間で22万ドルを超える報酬を同社から受け取っている。
Pfizer社の役員でもあり、去年1年間で22万ドルを超える報酬を同社から受け取っている。
Dr. Ausielloによれば、医学研究を患者の利益になる薬として実現するには
Pfizer他の会社が不可欠である、とのこと。
Pfizer他の会社が不可欠である、とのこと。
同医師はまた、研究のほか
病院の知的財産を商品化するベンチャーやライセンス部門も取り仕切っている。
病院の知的財産を商品化するベンチャーやライセンス部門も取り仕切っている。
他にも、Partners Health Careの社長であったDr. Samuel O. Theirが
1994年にMerck社の役員に任命されている。
(現在はPartnersを退職)
1994年にMerck社の役員に任命されている。
(現在はPartnersを退職)
97年から07年までハーバード医科大のディーンを務めたDr. Joseph B. Martineは
2002年に Baxter International社の役員に任命されている。
2002年に Baxter International社の役員に任命されている。
2人の役員報酬はそれぞれ年間20万ドル以上。
また07年にPartnersの方針委員会の初代委員長であり
同時アカデミック部門の責任者でもあったDr. Daniel K. Podolskyは、
また年間19万1000ドルを受け取るGlaxoSmithKline 社の役員でもあった
同時アカデミック部門の責任者でもあったDr. Daniel K. Podolskyは、
また年間19万1000ドルを受け取るGlaxoSmithKline 社の役員でもあった
Podolsky医師の08年の退職に伴い方針委員会委員長の後任となったDr. Braunwaldは
20年前にはAstra Pharmaceuticalsの役員だった。
また、それ以後にも、少なくとも6つの企業の科学アドバイザーを務めている。
20年前にはAstra Pharmaceuticalsの役員だった。
また、それ以後にも、少なくとも6つの企業の科学アドバイザーを務めている。
いや、でも、それを言うなら、
こっちの方が、よっぽど、えげつないし……という仰天ニュースが年末にありました。
こっちの方が、よっぽど、えげつないし……という仰天ニュースが年末にありました。
02年から09年の間CDC(米国疾病予防センター)を率い、
オバマ大統領の就任で引退した前所長 Julie Gerberding氏が
Merck社のワクチン部門の責任者に就任することになった、と。
(詳細までは、まだちゃんと読んでいませんが)
オバマ大統領の就任で引退した前所長 Julie Gerberding氏が
Merck社のワクチン部門の責任者に就任することになった、と。
(詳細までは、まだちゃんと読んでいませんが)
こういう、すさまじくも嫌らしい天下りの話を聞けば、
研究機関の大物医師らにとっても年間20万ドルの役員報酬なんて実は全然 メ じゃなくて、
研究機関の大物医師らにとっても年間20万ドルの役員報酬なんて実は全然 メ じゃなくて、
どう考えたって、もっとオイシイのは、
大学や病院を退職した後に製薬会社に迎え入れてもらうという
将来のウマミだったりするんじゃないのかなぁ……。
大学や病院を退職した後に製薬会社に迎え入れてもらうという
将来のウマミだったりするんじゃないのかなぁ……。
それなら、今たちまち役員報酬を制限されたって、
講演をやって報酬を現金でもらえなくたって、
(製薬会社はどうせ何らかの方法で、しこたま払うんだろうし)
製薬会社やバイオ企業に嫌われたくはないことに変わりはないんじゃないのかなぁ……。
講演をやって報酬を現金でもらえなくたって、
(製薬会社はどうせ何らかの方法で、しこたま払うんだろうし)
製薬会社やバイオ企業に嫌われたくはないことに変わりはないんじゃないのかなぁ……。
2010.01.04 / Top↑
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