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Kevorkian医師の半生を描いた映画 “You Don’t Know Jack”この春に封切り。同医師を演じたアル・パチーノと共演のスーザン・サランドンらのインタビュー(会見?)。
http://latimesblogs.latimes.com/showtracker/2010/01/tca-press-tour-al-pacino-takes-on-dr-death-for-hbo-.html

米・医療ジャーナリストの自殺幇助合法化すべり坂懸念。すべり坂懸念はずっと出ているものと変わらないけど、現在の医療制度改革との関連も触れられている。
http://www.energypublisher.com/article.asp?id=25420

米国の医療制度改革は結局、高齢者の医療アクセスを制限する結果となる、と高齢者アドボケイトが懸念を表明。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/175894.php

サリドマイド被害から50年たって、やっと英国政府が被害者に謝罪、2000万ポンドの賠償を約束。
http://www.guardian.co.uk/society/2010/jan/14/thalidomide-apology-government

電子たばこの輸入をめぐって、深刻な健康被害の懸念があるとして規制しようとするFDAと、嗜好品を薬物扱いして権力行使の範囲拡大を狙っているとそれを批判する裁判所の論戦。判決はFDAの負け。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/01/14/AR2010011402995.html

豚インフル・パンデミックは“でっちあげ”だったのでは、とヨーロッパから疑問の声。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/175958.php

豚インフルへの対応について検証作業を行う、とWHO
http://www.medicalnewstoday.com/articles/176000.php

豚インフルの陰謀説で、WHOが製薬会社との癒着を否定する会見。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/01/14/AR2010011401784.html

マラリアの治療薬開発に有望な植物が研究されているが、作ったら儲かる仕組みを農家へのインセンティブにして生産量を上げよう、と。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/8454721.stm

相変わらずウォール街の大銀行では、幹部たちに経済危機前と同じ規模のメガ・ボーナスが支払われているそうな。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/01/14/AR2010011404621.html


看護学生の間で喫煙率が一般よりも高い。対策の必要を言う声。:看護師さんって、以外にたばこを吸う人が多いよね、というのは前から、何となく感じていた。いろいろストレスが多いんだよね……とも思っていた。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/175958.php

カルト集団を作り、17人の女性に少なくとも40人の子どもを産ませていたユダヤ人の“メシア”をイスラエルの警察が逮捕。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/jan/14/goel-ratzon-harem-police-arrest

罪を犯して矯正施設に入れられる未成年が、その施設内部で虐待やレイプの被害者となっている。米。
http://www.nytimes.com/2010/01/15/opinion/15fri3.html?th&emc=th
2010.01.16 / Top↑
The Journal of the American Academy of Child & Adolescent Psychiatryに発表された
2000年から2007年のデータによる研究で、

米国で双極性障害と診断されて強い抗精神病薬を処方される2―5歳児の数が
この10年で倍増していることが明らかに。

2007年のデータでは、
民間の医療保険に入っている2―5歳児の1,5%(子ども70人に1人)が
なんらかの精神科薬を投与された。

双極性障害と診断された2―5歳児は
約半数がZyprexa, Seroquel, Risperdal など抗精神病薬を処方されており、
2歳児の3000人に1人が処方されている計算となる。

「親あるいは親子を対象に他の介入を試してみた後でなら、
これらの薬にも出番があるかもしれないが、
請求記録を調べると、そういう処方の仕方にはなっていない」と
報告書をまとめたColumbia大学の臨床精神科教授 Mark Olfson氏。

この問題は時々指摘されていますが、そのたびに出てくるように、この記事でも
幼児の双極性障害の診断件数を40倍に増やした人物として
Biederman医師とそのスキャンダルが触れられています。


ところで、
この問題では、近くボストンで始まる裁判が注目を集めているようです。

2006年に4歳のRebecca Rileyちゃんが安定剤のオーバードースで死亡。
両親が殺人罪に問われている。

Rebeccaちゃんは2歳半の時に児童精神科医の Kayoko Kifuji 氏から
双極性障害とADHDを診断されて、Depakote、clonidine という強い薬を複数処方された。
(severalとあるのが、この2種のことなのか、この2種を含む数種類なのかは???)

陪審員も州の医療免許委員会も既に
医師の行為には問題はなかったと判断。

検察の主張は、両親が娘を落ち着かせるために意図的に薬を過剰に飲ませたというもの。
夫婦は、医師の指示に従っただけで、娘の死因は肺炎だと主張。



Rebeccaちゃんの事件によって
「幼児に双極性障害を診断することが可能なのかどうか、
また強い薬を処方することが賢明なのかどうか
精神科医の間での論争にスポットライトが当たっている」と記事には書いてあるのですが、

でも、この裁判の争点は医師の診断と処方の妥当性ではなくて、
医師が処方した薬を親が医師の指示通りに飲ませたかどうか、なんですよね……。

その時々の児童精神科医療の知見やエビデンスに基づいた標準的な医療を行っている限りにおいて
現場の医師に過失があるとは言えない……ということなのだろうと思うのですが、
(それなればこそBiederman医師の行為は患者だけでなく現場医師への裏切りでは……と思うのですが)
この裁判については、詳細が分からないので、今のところ何とも言えません。

ここで調べてみるほどの余裕はないので、また続報が出てきた時に。

2010.01.16 / Top↑
モンタナ州最高裁の合法判決を受け、
自殺幇助合法化に反対運動を続けてきたthe Montana Family Foundation などは
議会による法的禁止を求めていく、と表明。

一方、FENの会長(?)Jerry Dincinは
今回の判決は米国人を「21世紀の最後の人権」に近付けたと評価しつつも
余命6カ月でターミナルと診断された、自己決定能力のある人にしか認められていない点が
まだ不十分だとし、今後も「死ぬ権利」を求めて闘いを続ける、と。

Opponents Vow To Challenge Montana’s Legalization of Euthanasia
Personal Liberty News Desk, January 15, 2010


去年、BMJの副編集長や哲学者のWarnock議員から
自殺幇助合法化反対派はターミナルな患者と障害者を混同しているとの
批判が飛び出した際に、

その混同を起こしているのは一体どっちなんだよっ、と
ムカついたものですが、

Montanaの判決への反応を見ても、
ターミナルな患者とその他の人たちとの間の区別を取っ払いたがっているのは
「死ぬ権利」を主張する側であることが明らか。


2010.01.16 / Top↑