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Googleのサイトが中国で攻撃された件で、数日前にMicrosoftがInternet Exploreのぜい弱性が狙われたことを認めていたけれど、それを受けてドイツ政府がネット・ユーザーにIE以外のブラウザを使うように求めた。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8463516.stm

「中国は我が国のコンピューターをハッキングしようとした」という話もインドから。
http://timesonline-emails.co.uk/go.asp?/bTNL001/mPJTGA2F/qZSK7A2F/uM9ZZ6/xCMORB2F

なぜ男は売春婦を買うのか。総勢700人の男性にインタビューして、その中から103人分をまとめた(?)研究報告。:記事も報告書も最初のところを見ただけなので、人数の解釈は違うかもしれません。報告書は記事タイトルの下のリンクから読めます。
http://www.guardian.co.uk/society/2010/jan/15/why-men-use-prostitutes

認知症が進行した70歳以上の女性に、そのほかの女性よりも高い割合でマンモグラフ検査が行われている、との調査結果。:最近、この手の調査報告が多い。病院の利益だけを念頭に、どうせメディケアだからと不要な検査が行われているとしたら、それは確かに患者にとっても利益よりも害の方が大きいだろうし、確かに医療費の無駄遣いだろうとは思うけど。こういう調査がやたらと目につくと、ちょっと、いろいろ勘繰りたくなってくる……。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/176177.php

臍帯血からの幹細胞を使い、将来的に骨髄移植を不要にする白血病治療の新テクニックが初めて人体実験に。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8462488.stm

スーザン・サランドン、63歳。最近、離婚したそうな。「ラブリー・ボーン」のプロモと思しきインタビュー記事。:この人、存在感があって大好きなのだけど、次回作になるのか、Kevorkian医師の半生を描いた映画についてのコメント(1月16日の補遺)に、ちょっと抵抗を覚えている。
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2010/jan/17/susan-sarandon-the-lovely-bones
2010.01.18 / Top↑
Thomas Inglisさん(22歳)は2007年7月に酒の上の喧嘩で怪我をし、
病院に運ばれる途中に救急車から飛び降りて(落ちて?)脳に損傷を負い、
生命維持装置と24時間の介護が必要な身となった。

脳圧を下げる手術の後で改善傾向も見られていたし
医師も回復すると説明したのだけれど、
母親の Frances Anne Inglis(57歳)は信じようとせず、
インターネットで息子の状態について調べたのち、
悲観的な考えに取りつかれてしまった。

そして事故の10日後には
近所の人に「悲惨な状態を終わらせてやるために」
息子を殺すので純度の高いヘロインがほしい、と話したという。
(本人は、かっとして、つい口走っただけだと主張)

その後、Thomasの症状は改善し、目を開けたり手足を動かせるようになったが
9月、彼の入所先のナーシングホームを訪れた母親は
職員が目を離した隙にヘロインを打ったとみられ、
Thomasは急変し呼吸が停止した。

ナースが気づいて蘇生は成功したが、
その4日後に母親は「あの人たち、どうかしているんじゃない?
なんで、あのまま死なせてやらないのよ?」と言ったとのこと。

またインターネットでも議論に参加して
「私の息子を生きさせておくことの倫理性」について云々し
「想像を絶する苦しみから息子を解放してやるために
オーバードースになる量のヘロインを与えました」と語ったともいわれる。

裁判で有罪を認めることを前提に保釈となり、判決を待っていた08年11月、
Thomasが移された別のナーシング・ホームでは
スタッフに顔写真を配って母親への警戒を徹底していたが、

叔母になりすまして入り込んだ母親は、
ヘロインを注射して息子を殺した。

気付いたナースが部屋に入ろうとすると酸素ボンベでドアを封鎖。
ついにスタッフが押し入ると、
「そのままにしといてよ、バカ。
私がせっかく殺したんだから、生き返らせないで。
この子は、やっと楽になったんだから」と叫んだ。

Thomasの遺体からは致死量のヘロインが検出された。
母親は殺人も、殺人未遂も否定している。



障害のある娘を殺した父親が「慈悲殺」を主張し続けている
カナダのLatimer事件を思わせる英国の事件として
Wesley Smith が自分のブログで取り上げています。



この母親は明らかに常軌を逸しているのだけど、そういうことよりも何よりも、
どうして誰も、このニュースに驚かないのだ?

……というのが、Smith のエントリーの趣旨――。


――そう。

Ashley事件の翌年、
英国でKatie Thorpeの母親が「うちの子にも」と子宮摘出を望んだ時
もはや誰も衝撃を受けないことに、私は大きな衝撃を受けた。
(詳細は「英国のKatieのケース」の書庫に)

Smithが書いているのは、つまりは、そういうことですね。

実際の議論の内容や行方よりも、
議論があることそのものによって、人々は
「死の自己決定権」、「治療は無益」といった概念や(「成長抑制」も?)
「障害を負うくらいなら死んだ方がまし」「障害のある生は苦しすぎて生きるに値しない」
などの考え方に、少しずつ馴染み、違和感を薄れさせていく――。



2010.01.18 / Top↑