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自殺幇助合法化の動きとの闘いで第一線に立ち続けているWesley Smithが
16日、Vermont州Montpelieでのプロ・ライフ派の集会で講演。
集まったのは約400人。

「自殺幇助の議論とは、実際は文化の変容の話だ。
我々がお互いを人間として見る見方に大きく影響するのだから」

「人間の苦しみへの解決策として
人工的な手段で命を終わらせることは許容の範囲だということに一旦なってしまうと、
その範囲が、どうしてターミナルな病人で終わるだろう?」

「オランダの医師らは、患者が望むなら、ターミナルな病人の安楽死にとどまらず
慢性病の病人の安楽死へ、さらに障害のある人たちの安楽死へと進んできた。
あげく実存的な苦悩をいう人の自殺幇助まで許容している」

Smithは
2人の子どもを失った苦しみが耐えがたいといって
医師による自殺ほう助で死んだオランダの女性のケースを紹介し、
それをもオランダの最高裁は認めた、と。

オランダの最高裁は『苦しみは苦しみなのだから死んでもいい』と言ったわけだけれど、
子どもを失ったから自殺するというのが許される解決策なら、
もっと大きな苦しみで死にたいという人を止める方法などない。
実存的な苦悩以上の苦悩など恐らくないのだから」


「自殺幇助とコストは無関係だと考える人がいるなら、
Oregonで既に起こっていることを見てごらん、と言いたい」とも。

集会を開いたのは、これまで中絶反対で毎年集会を行ってきたプロ・ライフの団体で

妊娠中の女性が交通事故で亡くなったとしたら、
事故を起こした過失のある側は、胎児の分まで殺人罪に問われて然りと主張してきた。

初めて集会のテーマを中絶反対から自殺幇助合法化反対にシフトした。

Right to Life rally shift focus
Times Argus com. January 17, 2010


中絶なにがなんでも反対のプロ・ライフと
自殺幇助合法化反対のプロ・ライフが重なるのは分からないことはないのですが、

この2つは必ずしも、重なる必要があるとも思わないし、
リベラルだから、どう、保守だから、どう……とは、もはや単純化できないような気がする。
2010.01.17 / Top↑