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子どもの成績を上げるために必要なモノは、課外授業、放課後の勉強、家庭教師、それから親からの尻叩きはもちろんだけど、決め手は同じ学校で同じ環境で勉強している友達の存在。:……と、UCLAの精神科医療の分野を含む科学者の方々がマジで研究してJournal of Research on Adolescenceの電子版に論文発表しておられるだけでも驚くのだけど、それがMNTの「編集長のお勧め記事」になり、読者の中でも医療関係者からの評価が5つ星だというのに、またぶったまげる。常軌を逸している。正気の沙汰とは思えない。子育てにおいても医療においても、子どもの成績を伸ばすことは目的でも目標でもありません。もしもこんな研究結果を真に受けて、子どもに向かって「よその学校の友達と付き合うのはやめて、同じ学校の友達と付き合いなさい」なんてバカなことを言うような親がいるとしたら、それこそ、あなた、親として問題がありますよ、と誰かが指摘してあげた方がいいと思う。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/190911.php

英国財務相が財政赤字削減のための今後3年間の緊縮予算で、どの予算をカットするか、国民に直接意見を聞く、と。:障害者福祉カットに多数が賛成したらどうなる?
Osborne asks the public to say which services should be axed
The Times, June 8, 2010

このところチラチラ目にする話題で、ブッシュ政権時代にCIAのテロリストの尋問・拷問に手を貸した医師、心理学者らの責任問題。
http://www.nytimes.com/2010/06/08/opinion/08tue1.html?th&emc=th

数学と科学の分野での女性の活躍を後押しする法案が米国下院を通過。
http://www.nytimes.com/2010/06/08/science/08tier.html?th&emc=th
2010.06.09 / Top↑
7日、Washingtonで開かれたWomen Deliver カンファレンスで
Melinda Gatesさんが感動的なスピーチを行って
世界中の国々に母と子の命を救おうと呼び掛け、
グローバルヘルスの母子保健対策にゲイツ財団が
今後5年間で新たに150億ドルを提供すると約束。

Melindaさんは、これまでバラバラに行われてきた妊産婦の保健医療と新生児医療とが
最近やっと母子保健として統合されてきたことをよしとしながら
これからは出産のみでなく適切な栄養、予防接種、避妊への対策とも
さらに統合されていく必要があると説き、

Gatas財団が新たに約束する150億ドルは
途上国の「家族計画、母子保健、それから栄養プログラム」を支援する、と。

これまで決まって年間50万人と言われてきた妊産婦死亡数は
つい先日、IHMEによって343000人に引き下げられたばかり。

また、今月末のG8では、
主催国のカナダが新たな母子保健のイニシアティブをスタートさせる。

ここで行動を起こせば、妊産婦の死亡は減らせる、と
ゲイツ夫妻は強調した。

Melinda Gates tells the world that women matter
Sarah Roseley’s Global Health Blog,
The Guardian, June 7, 2010


どうも、最近、
ゲイツ財団のゼニが出回る先々に「家族計画」がチラついているのが気になる……。


【関連エントリー】
知的障害・貧困を理由にした強制的不妊手術は過去の話ではない(2010/3/23):G8での避妊・家族計画論争
ゲイツ財団資金で超音波による男性の避妊法を開発、途上国向け?(2010/5/12)
ゲイツ財団がインドのビハール州政府と「革新的な家族保健」の協力覚書(2010/5/17)
2010年5月29日の補遺:G8での途上国の母子保健関連記事。ここでも「家族計画」に言及
2010.06.09 / Top↑