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ミステリー作家Harlan CobenがNY Timesで
親はスパイウエアを使って子どものPC利用を逐一監視するべきだ」と主張しています。

The Undercover Parent
By Harlan Coben
The New York Times, March16, 2008


なんでも最近では、
子どもがPCでやったことを逐一、
(タイプされた1文字1文字まで正確に)
定期的に親にレポートしてくれるスパイウエアが売られているのだとか。

彼が親による子どものプライバシー侵害を正当化する理由は以下の2つ。

①パソコンを通じて接触する異常者の犠牲となる子どもや
ネットでのイジメで自殺に追い込まれる子どもが増えている。

②どうせ子どもはパソコンで遊ぶことによって
無自覚なまま自分のしていることを広くネットユーザーに発信しているのだから、
親が見たってそれらユーザーと同じことに過ぎないし、
むしろ、それが決して安全なことではないと親が知らせてやるべき。

Cobenの理屈では、
子どもが薬物に手を出したり、よくない相手と付き合ったりしている際に、
スパイウエアで証拠を掴んだ上で子どもと話し合う方が説得力があり
子どもも親の言うことに素直に耳を傾ける……というのですが、

それでは親に対する信頼を子どもが失ってしまうだけではないか、
この感覚は子どもを深く傷つけるものではないかと私には思えてならない。

デザイナー・ベビー志向にせよ
着床前診断による障害児切り捨てにせよ、
“Ashley療法”にせよ、
このような監視の提案にせよ、

親が子どもを自分の意のままにしてもよい所有物と捉える傾向が目に付いて、
非常に気にかかります。

そのすべてにおいて、
「子どもを守ってやるのは親の義務」
「それが子どもの利益」などという、
もっともらしい理屈がアリバイに使われていることもまた。
2008.03.17 / Top↑
CNNのAshley両親インタビューについて
George Dvorskyが自分のブログでとりあげていましたが、

今度は
世界トランスヒューマニスト協会の下部組織に等しいIEETのウエブサイトでJames Hughes

The parents are now back in the news
「両親がニュースに戻ってきた」との解説付きで
Dvorskyのブログ・エントリーを紹介しています。

彼がその解説で一番いいたかったのは
去年Dvorskyの書いたものが父親に引用されたことから
論争に際していかにIEETに取材申し込みが相次いだかという自慢話であるらしいのが笑えます。

自分たちにスッポットライトを当ててくれたことがよほど嬉しかったのでしょうか。

しかし、
父親に引用された「肉体と精神はつりあっていないとグロテスクである」という説を
Dvorsky自身は既に撤回しているのに、

2人とも今回のエントリーでそのことには全く触れていないのは
フェアじゃないというか、いっそ卑怯なのでは?

Ashley X’s Parents Declare Treatment a Success
Institute for Ethics and Emerging Technologies, March 16, 2008
2008.03.17 / Top↑