2ntブログ
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父親のブログに引用されていた
「大人の体に赤ん坊の中身が宿っているのはグロテスク」という発言は
Ashley事件に詳しい人なら記憶にあると思いますが、

その「グロテスク」発言のGoerge Dvorskyが
自分のブログでAshleyの両親のインタビューについて紹介していました。

もうあまり興味もなくなったのか、さらりと紹介したのみで、
あとは関連エントリー一覧をあげて終わっています。

Ashley X parents speak out and defend their actions
Sentient Developments, March 13, 2008

Ashley父がブログでDvorskyの名前をまたも挙げて
倫理学者だと持ち上げてくれているのを
彼はまだ知らないのでしょうか。

(知ったら、去年引用してもらった時のように
 はしゃぎまくるのでしょうね。
 コメントして教えてやろうかな……。)

久々にDvorskyのブログを訪問したついでに、
こいつは一体何者なのかと改めてプロフィールを覗いてみたのがこちら

トランスヒューマニズム関連団体の理事をしていることと
世界トランスヒューマニスト協会の回覧板のようなこのブログをやっている以外には
どうやら何もしていないように思えるのですが、

この男のことをAshley父は
12日の自分のブログ更新部分で「倫理学者」だというのだから……。

ちなみに、
この箇所でAshley父が
「ほら、こういう倫理学者がちゃんと擁護してくれている」と具体的に名前を挙げているのは

Fost, Diekema, Dvorsky, Willfond, Singer の5人。

このうち Dvorsky は上記のように倫理学者ならぬ、ただのトンデモ・ヒューマニストあんちゃん。
Diekema と Willfond に至っては、そりゃ倫理学者かもしれませんが、
シアトル子ども病院の職員という正真正銘の当事者、
あなたと立場が同じではありませんか。

もっとまっとうな倫理学者の名前を挙げられなかったAshley父には
やはり世論以外の援軍はいないのかもしれませんね。


【2009年10月2日追記】
改めて気づいたのですが、父親はここで Diekema医師よりも先にFostの名前を挙げているのですね。
とても興味深い事実です。
2008.03.15 / Top↑
Diekema医師が1月にCalvin大学で講演を行った時から
解せないなぁ……とひっかかっているのですが、

シアトル子ども病院は去年5月のワシントン大学でのシンポ以降、
Ashleyのケースに関しては完全に沈黙しています。

去年の秋にGunther医師が自殺した際にも、
病院からはコメントすら出てきませんでした。

今年1月のCalvin大学での講演では
Diekema医師が障害のある身内まで引っ張り出して
正当化に奮闘しているというのに、
この時も病院はまったく関与していません。

いつのまにやらAshleyケースの正当化は
Diekema医師個人の問題になってしまったようにすら見えます。

そういえば今回のインタビューに際して
CNNがGunther医師の自殺についての父親の見解に意見を求めても、
病院は返答すらしていません。
今回はDiekema医師も絡んできません。

当ブログ・トップページの「spitzibara仮説」に書いているように、
病院サイドは父親の地位と権力への政治的配慮から、
Ashleyについてのみ特例として内密裏に行ったことであって、
もともと表に出すつもりのない話だったのではないかと
私は考えています。

父親から公表を迫られ、また彼が勝手にブログで何もかも暴露してしまったから
正当化と保身のために病院も同じ立場を装うことを余儀なくされはしたものの、
まさか父親がここまでの勢いで一般化を推し進めようとするとは
病院も予想していなかったのではないでしょうか。

そのことを巡って、Gunther医師の自殺の前後に
病院内部には相当な混乱や葛藤があったのではないかと私は考えてみるのですが、

いずれにせよ、
子ども病院にすればAshley父を持て余したのではないでしょうか。

そして、お調子者のケのあるDiekema医師を人身御供に差し出して、
(または勝手に腰ぎんちゃくをやっているのに任せて?)
あとは巻き込まれることを避けて沈黙している……

……というのは、もちろん私の勝手な推測に過ぎませんが、

しかし、今年に入ってから
Diekema講演、両親のインタビューと大きな動きが続いたにも関わらず、沈黙。
この沈黙はやはり病院がAshleyケースの非倫理性を認識していたことの
何よりの証左とはいえないでしょうか。

Ashleyの件については「やりました、違法でした」と認めて一区切り。
「他の子どもに広げる件については病院は無関係ですよ」と。

が、元はといえば、シアトル子ども病院が一定の判断をして行ったことが
結果的に本来そうなるべきではなかった前例を作ってしまったのです。
病院は責任を痛感すべきでしょう。

父親のブログの12日のアップデートにはOur first interview と銘打ってありました。
これからも匿名のまま、唯一の味方と思える世論に訴えていくつもりのようです。

病院の中から、
この状況を憂い、勇気を持って真実を語る医師は出てこないものでしょうか。
その責任がシアトル子ども病院にはある、と私は思うのですが。
2008.03.15 / Top↑