製薬会社を規制することのできる専門知識を持っている唯一の機関がFDAである以上、
FDAの認可した医薬品の安全性については州法の判断範囲を超える、とする
Pre-emptiveという先制主義の論理で
FDAの認可した医薬品の安全性については州法の判断範囲を超える、とする
Pre-emptiveという先制主義の論理で
FDAが認可した薬品による被害で製薬会社を訴えることはできないとする訴訟つぶしを
Bush 政権と製薬会社が画策しているという話があったのですが、
Bush 政権と製薬会社が画策しているという話があったのですが、
今日のこの記事によると2006年に実際にFDAはそういう方針を打ち出していたようです。
しかし、吐き気止めの注射で右腕切断に至ったとして
去年製薬会社を訴えていた子ども向けの女性ギタリストの裁判で
裁判所はFDAの監督は完全とは言い切れないとして女性が勝訴。
去年製薬会社を訴えていた子ども向けの女性ギタリストの裁判で
裁判所はFDAの監督は完全とは言い切れないとして女性が勝訴。
認可を楯に訴訟から免れようとする製薬会社とFDAの思惑に
ストップがかかった模様。
ストップがかかった模様。
もっとも、これ以外のケースでの判断も出ているようで、
医療器具ではpre-emptiveが認められていたり、
医療器具ではpre-emptiveが認められていたり、
製薬会社の弁護士は
専門知識のない陪審員にちゃんとした判断ができるはずもなく
裁判になると感情論になるだけだと反論しているなど、
この問題にはまだ紆余曲折がありそうですが、
専門知識のない陪審員にちゃんとした判断ができるはずもなく
裁判になると感情論になるだけだと反論しているなど、
この問題にはまだ紆余曲折がありそうですが、
それにしても現在米国で起こされている製造者責任訴訟の3分の一が
製薬会社に対するものだとか。
製薬会社に対するものだとか。
NY Times もこの問題を社説で取り上げていました。
2009.03.05 / Top↑
23歳で癌で死んだMark Speranzaさんが生前に冷凍保存していた精子を使って
代理母に産んでもらって孫がほしいと、
Speranzaさんの両親がニューヨーク州の裁判所に判断を求めていたケースで
代理母に産んでもらって孫がほしいと、
Speranzaさんの両親がニューヨーク州の裁判所に判断を求めていたケースで
裁判所は両親の要望を却下。
Speranzaさんは癌から生還したら子どもを持ちたいと精子を冷凍保存したものだが、
その際に自分が死んだら破棄してもらうよう同意書にサインしている。
その際に自分が死んだら破棄してもらうよう同意書にサインしている。
州法では保存精子の利用は、
持ち主と現在性的関係があるパートナー以外、特定のレシピエントには認められていない。
持ち主と現在性的関係があるパートナー以外、特定のレシピエントには認められていない。
精子の提供者が血液検査を受ければ例外となるが、
本人が死んでいるので検査が出来ないため。
本人が死んでいるので検査が出来ないため。
この検査は病気の有無を確認して
代理母や社会の人々一般を病気から守るためだとのこと。
代理母や社会の人々一般を病気から守るためだとのこと。
2009.03.05 / Top↑
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