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テルアビブ大学の研究で、子どもの命に関わる病気での遺伝子治療はやるのが当たり前のように考えられているが、子どものDNA情報へのアクセスには倫理問題があることを考え、子どもの遺伝子情報に関するプライバシーの問題を慎重に検討すべきだ、と。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/166552.php

米国の自閉症アドボケイトAutism Speakが作った啓発ビデオが批判されている。:見たけど、確かにこれは、ちょっと……。病気や障害の擬人化は危うい。「自分が起きている限り、あなたも眠らせるものか」とか「結婚しているなら、その結婚は必ずや破綻させてやる」とか。偏見を強化するだけだし、後半、一転して、そんな自閉症に立ち向かうのに、家族の愛、みんなの愛の力を合わせて……というのも、安易過ぎると思うし。2007年にNYで出てきた発達障害からの「脅迫状」啓発作戦を思い出した。
http://www.youtube.com/watch?v=HDdcDlQVYtM

生殖補助医療で生まれる子どもは多胎児になる確率が高く、また障害を負う確率も高い。:遺伝子異常が発生する確率も高い、という話がこちらにあった。
http://www.nytimes.com/2009/10/11/health/11fertility.html?_r=1&hp

ヘイトクライムの定義を拡大し、同性愛やトランスジェンダーを理由にした暴力も含める
法改正案が下院を通過。:281対146。反対票が146もあるというのにびっくりした。
http://www.nytimes.com/2009/10/09/us/politics/09hate.html?th&emc=th

07年に105歳で亡くなった慈善家のBrooke Astorさんの息子に、母親のアルツハイマー病に付け込んで財産を不正に手に入れたとして有罪判決。
http://www.nytimes.com/2009/10/09/nyregion/09astor.html?th&emc=th

現在富裕国で生まれている赤ん坊の半数以上が100歳まで生きる。:10月3日の補遺でも、英国の新生児について同じことが言われているニュースを拾っている。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/166426.php

ICUで死亡する患者の半数は入院から24時間以内に死亡するのにもかかわらず、ICUでは終末期の医療に関する体制が出来ていない。:安楽死とか自殺幇助とか、「死の自己決定権」に一足飛びに行く前に、こういうことをちゃんと丁寧に考えましょうよ……といつも思う。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/166392.php

国立心臓・肺・血液研究所(NHLBI)が大規模なDNAシークエンス・プロジェクトでワシントン大学にグラントを認めた。:WUはますますご発展です。なにしろ最先端の科学とテクノに関しては、大きな政治的な後ろ盾がある。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/166451.php

ケアホーム入所の高齢者は一人平均8種類の薬を飲んでいて、与薬ミスが10人のうち7人で起こっている。:うちの娘も抗けいれん薬を間違って飲まされたことがずっと昔にあって、胃洗浄された。あんまりだと思った。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/166437.php
2009.10.12 / Top↑
これまでに以下の2つのエントリーで取り上げてきた事件で
両親である Neumann夫妻は8月に第2級の過失致死罪で起訴されていましたが、
今後6年間に毎年30日ずつの収監と10年間の保護観察が言い渡されたようです。


この問題については検察側からも弁護側からも
州法の曖昧さが指摘されており、

今後、州議会に改正法案を提出するという議員が複数いるものの、
親のネグレクトや虐待に関する宗教的な理由の除外規定の撤廃を目指す法案が検討されている一方で、
むしろ除外規定の対象を祈りによる治療以外にも広げようとの趣旨の法案も。

米国では1982年以降、宗教上の理由で子どもに医療を受けさせなかったとして
有罪となったケースが少なくとも50例ある、とのこと。


米国の刑法のことは全く知りませんし、どういう事件だったか、もう記憶にありませんが、
つい先日も「週末ごとに刑務所に入る」という刑が下ったケースがありました。
とても柔軟な刑罰システムのようです。

この事件では、なくなった娘さんのほかにも夫婦には2人の子どもがあるから、
分割されたのは、その子育て責任への配慮でしょうか。

それにしても、
このケース、親に向ける周りの目が非常に同情的であることが、最初から解せない。

祈りで治そうと、医療によって救える病気で子どもを死なせてしまうことにも、
科学とテクノロジーで親の都合や欲望にかなった子どもを作ることにも、
米国社会は妙に寛容で、子の権利よりも親の権利を優先させているような気がする。

“プライバシー件”とはいうけれど、米国の文化の中に、
子どもを親の所有物のように考えるような部分があるのかも……?
2009.10.12 / Top↑