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あ~あ。

そういう結果になるんだろうなぁ、と予想はしていたけど、
タイトルを見たとたんにがっくりきて、
記事をしっかり読む元気が出ないので
取り急ぎのご報告のみ。

住民投票で賛成58%、反対42%。


Wash. voters approve assisted suicide initiative
The Seattle Times(AP), November 4, 2008

【追記】

その後、気を取り直して、
記事の中の主だった部分を以下に。

いままでのところ、Oregon以外では自殺幇助の合法化は認められておらず、
California、Michigan、Maine州で住民投票はNOと出ている。

Washington州でも1991年の投票時には医師による自殺幇助は却下されたが
今回は医師が直接に幇助するのではなく、
医師に処方された薬を自分で飲むという方法に変えられ、
自分で飲むことができない人に医師が投与することは認められない。

致死的な薬物を求めることができるのは18歳以上で、
意思決定能力があるWashington州の住民。
病気の末期であること。

患者は口頭で2回、15日間の間隔を置いて要望することが必要で、
さらに文書の提出も求められる。
文書の提出には証人が2人必要で、
そのうちの1人は親族、後継ぎ、主治医、患者の住んでいる地域の医療職でないこと。

また2人の医師によって、その患者がターミナルな状態にあり
余命が6ヶ月以内であることが証明されること。


Oregonでは尊厳死法の成立からこちら340人が自殺しており、
去年は49人。

その多くはがん患者で、
報告されている最も多い幇助自殺の理由は
自己決定権の喪失、尊厳の喪失、それまで楽しんでいた活動に参加できなくなったこと。


それにしてもSeattle Times って、な~んか、いつも姑息。

肩入れ(癒着とまでは言わないけど)している辺りの動きになると
地元新聞のクセに自社記事を打たず、
知らん顔してAP記事なんか持ってくる……。

Ashley事件の時もそうだったけど。

(Ashley事件から透けて見えるSeattle Timesのアヤシサについては
「シアトル・タイムズの不思議」の書庫に。

 シアトルがGates財団のお膝元であることを念頭に
「ゲイツ財団とUW・IHME」の書庫も一緒に読んでいただけると
 よりいっそうのアヤシサも……。)
2008.11.07 / Top↑

頭に引っかかっていながら、どうしても言葉にできず、
ずうっと、もどかしかったAshley療法論争の問題点が
ふっと言葉になったような気がする。

あの論争の間、私にとって、たいそう苛立たしかったのは
多くの人が「語られること」だけに目を奪われてしまって
「語られていないこと」の存在に気付こうとしなかったこと。

Diekema医師が饒舌に「語る」言葉だけに引きずられ、そればかりを追いかけて
彼が「語らない」ことに耳を済ませることをしなかったこと。

そうして「語られたこと」だけが事実なのだと信じた人たちは、
Ashleyのような子どもたちのことに詳しく直接体験があるために気付くことができる人たちが
「ある」のに「ない」ことにされているものの存在(欠落)を指摘しても、
自分の目には見えないというだけで
または、もはや見たいものだけを見たいというだけの理由から、
それを信じようとしなかったこと。

そうして、「ある」から「見えやすい」し「分かりやすい」情報だけで
多くの人があの事件を理解しようとしたために

どういう情報が「ない」のか、つまり「隠されている」のか
それはなぜ「ない」のか、なぜ「隠されなければならなかったのか」が不問に付されてしまったこと。

コトの本質は「ない」から「見えない」情報にこそ隠されているというのは
Ashley事件に限らないのだろうけれど。
2008.11.07 / Top↑
以下は、文系頭がごく大雑把に考えることなので、
部分的には「違うよ」ということも沢山あるとは思いますが、
ずっと疑問に思っていることなので、
とりあえず、その素朴な疑問のままに──。


科学者がAとBの相関を調査・研究するという時には
AとBの間には相関関係があるはずだという仮説をまず立てるのだろうけれど、

AとBの相関を調べると決めた段階で、その科学者は同時に、
Aに対して実は無限に存在するB以外の組み合わせを無視したことになるわけだから、

そのことを踏まえたうえで考えれば、
仮にAとBとの間に相関が見られたとしても
それ以外の組み合わせも関与している可能性は当然あるのだし
一定の制約と条件のもので見られた相関に過ぎないのだから
それは、あくまで1つの可能性であって、それ以上でも以下でもないとするのが
科学的な理解の仕方というか、正しい解釈の姿勢というものなんじゃないんだろうか。

だから、「科学者がAとBの間には相関が見られたと言っている」と報道されたとしても
それは「AがBを決める。これぞ科学が証明した真実!」ということではないし、
仮にメディアがそういうトーンで騒いだとしても、
ちょっと距離を置いて「ふ~ん」くらいに受け止めておくくらいで
ちょうどいいんじゃないか、と。

例えば、ワトソン博士が「知能と人種」の間に相関があるはずだという仮説を立て
仮に「相関があった」という、どこかの「研究結果」を持ち出したとしても、
ワトソン博士はその仮説を立てた時点で、
「知能と背の高さ」とか
「知能と若ハゲ」
「知能と好みの色」
「知能と1日の排便回数」などなど
その他に数限りなくある組み合わせを無視したことになるのだという事実と共に
その研究結果は受け止めたほうがよいものなんじゃないかという気がして、

さらに、もしかしたら
「人種によって知能レベルに違いがある」という仮説やどこかの研究結果の信憑性よりも、
ワトソン博士はなぜそんな仮説を立ててみたかったのだろう、ということの方に
考えるべき興味深い問題があるのかもしれないし、

なぜ、そっちの方が興味深い問題なのかということは
私には科学的に証明することなど出来なくて
もう、「だって洞察ってそういうことでしょう」みたいな
雲か霞みたいな掴みどころのないことでも言って誤魔化すしかなくなるのだけど。


それに、
介護にロボットを使って人手を節約する研究は進んでも、
例えば、人間の看護師が手を握ってあげていた患者と
「患者の手を取り励ます人造の手ロボット」を利用した患者とでは
痛みに耐えられる度合いや回復の度合いが違うのかどうかを調べる研究というのは、
ないか、あっても非常に少ないだろうと思われるのは、

きっと商売になる研究には投資する企業があるけど、
商売にならない研究、または商売に都合の悪い結果が出そうな研究には
誰もお金を出さないからだろうし、

……といったことは
本当はゴロゴロしているのだけど、
「ある」ものの情報しか出てこないから、
ただ単に「ない」ものは見えにくくて
特定の研究だけが「ある」のだということが分かりにくくなっているだけなのかもしれず。

だから、多分、いわゆる科学的な研究や調査の結果というものが報道される時には、
そういう背景というか、カラクリというか、いろいろ雑多な可能性も念頭に
「ある」ものの陰で何が「ない」のか
それは何故「ない」のかということにも、ちょっと気を回して
ただ「ある」から「見える」だけの研究結果に踊らされないように
気をつけた方がいいんじゃないのかなぁ。

違うかなぁ……。
2008.11.07 / Top↑
デンマーク、ストックホルムのKarolinska大学病院で
アルツハイマー病の患者の脳に
NGF(神経成長ファクター)と呼ばれるたんぱく質を生成するカプセルを埋め込む
新治療の臨床実験が行われており、

今年3月に3人、9月にも3人が手術を受け、経過は良好である、とのこと。

アルツハイマー病にかかると
記憶や時間の認識、問題解決などの機能を司る脳の細胞が破壊されるが、
この治療は、それらの細胞の破壊を抑止するもの。



以前アメリカで
認知症患者の身体にインプラントを埋め込んで徘徊防止に役立てようと実験を計画した
Verichipという会社が批判を浴びたことがありましたが、

徘徊防止と違って治療となると、
脳へのインプラントもVerichipとはまた別の話になるのでしょうか。

どういう症状の患者さんに行われたのか、
また「患者のその後の経過は良好」という、その「良好」の中身も
全く具体的に出てきていないので詳細は分かりませんが、
臨床応用される前に安全性は十分に確認されたのでしょうか。

英国で解禁されたとたんにリスクが大きすぎると販売停止になったヤセ薬のように
見切り発車でなければいいのですが。

ふと、
デンマークが福祉先進国である反面、
長く優生政策がとられた国でもあったことを思い出したりして。
2008.11.06 / Top↑
現在では
日焼け止めや、しわ取りクリームなど
多くの化粧品にナノ分子が使われていますが、

消費者団体 Which? が
そうした化粧品を長期に使用した場合の安全性に疑問を投げかけています。

Which? が主だった化粧品会社にナノテクノロジーの使用についてアンケートを実施したところ、
多くの会社が日焼け止めとアンチ・エイジング化粧品での使用を認めました。

科学者らが気がかりとするところでは
日焼け止めに使われたナノ素材が
日に焼けてしまった皮膚を漂白してしまうこと。

さらにアンチ・エイジングのしわ取りクリームに使われている
fullerenesと呼ばれるナノ素材が肌に浸透してしまう可能性にも。

Which? では、
ナノテクそのものが悪いわけではなく、
化粧品においても大きな新しい可能性を秘めていることは間違いないのだが
現在のところではどの商品にどのように使われているかが明らかでなく、
安全性の検査もきちんと行われておらず
要するに分からないことが多すぎるのだ、と。

英国政府は2006年に
化粧品会社が自発的に安全テストの結果を公表する制度を作ったものの、
実際には十分な透明性を確保するにいたっていないため、
Which? では政府がきちんと監督することを求めている。

Safety fears over nanocosmetics
The BBC, November 5, 2008


化粧品に限らず、買い物に行くと、
「ナノテクで驚異の○○」とか「ナノ分子配合」などという謳い文句は
あちこちで眼にします。

すると、それが何なのかカラクリなんて、ちっとも分からないまま
「自分たちには理解できないほど進んだ最先端のテクノロジー」が駆使されていて
「だから、モンクなしに素晴らしいのに違いない!」というイメージが
そこはかとなく、くっついてくるのは確か。

やっぱり「科学とテクノロジー」様の前に、我知らず、ひれ伏しているのでしょうか。
2008.11.06 / Top↑
Londonの自治区の1つ北東London ボロウでは
2012年の1月をもって例外的な事情がない限り
スモーカーには養子縁組をして養親となることを認めないと
区議会が決定。

スモーカーの家庭では
ベビーベッドでの突然死、ぜんそく、中耳炎、肺炎、気管支炎のリスクが高いことから
子どもたちを副流煙による受動喫煙の害から守るため。

しかし、養子縁組を支援するチャリティ、the Fostering Networkでは
子どもたちにタバコのない環境を提供するという意味では良いことだが、
スモーカーを一斉に排除してしまうと
善良な人が養親になれなくなる、と危惧。

また、スモーカーの権利擁護団体Forestは、
喫煙者にスティグマを作って社会から疎外しようとするものだ、と批判。

Smokers are banned from fostering
The BBC, November 5, 2008


そのうち、肥満の人も「養子はダメ」という話になるかもしれませんね。
食生活が子どもの健康に悪そうだから。

酒飲みも悪影響防止で「養子はダメ」で、

夜型の生活をしている人もダメで、
寝る前に歯を磨かない人もダメで、
家の中が散らかって埃だらけの人もダメで、

あ、もちろん
出回っている病気予防のあまたのワクチンを残らず受けていない人もアウト。

あまり家の外で太陽の光を浴びない生活をしている人は
そういう生活では子どももビタミンDが不足して
深刻な病気になる確率が高いから、やっぱりダメだけど、
養子にした子どもにサプリを飲ませると誓約書を書けばOK。

案外、養子縁組だけではなくて、自分の子どもを産むにも、
これだけの条件を満たしていなかったら許可が下りない……なんて日もくるのかも?
2008.11.05 / Top↑
英国のGuardian紙が
Obamaへの「世界のリーダーたちからの祝辞」をずらりと並べた記事を出していて、

どの国のリーダーからの祝辞が並んでいるかというと、上から

米国
英国
フランス
オーストラリア
カナダ
ニュージーランド
アフガニスタン
ケニヤ
パキスタン(ワシントンの駐米大使)
南アフリカ
パレスチナ(大統領補佐官)
韓国(大統領官邸)
インドネシア

カッコ以外は大統領または首相の談話。


George Bush tells Barack Obama ‘Congratulations and go enjoy yourself’
World leaders congratulate Barack Obama on his election as US president-elect
The Guardian, November 5, 2008


「次は日本かな」と思って読んでいたらインドネシアで終わってしまった……。
2008.11.05 / Top↑
Cornell大学の研究で
87年から99年までのCalifornia, Oregon, Washingtonの3州の降雨量を比較したところ
生まれてから3年間に降雨量の多い州に住んでいた子どもに自閉症が多く発生しているから、
もしかしたら降雨量そのものか、もしくは降雨に関連する要因が問題なのかもしれない、

例えば降雨のプロセスによって子どもの触れる化学物質に影響があるとか
家で過ごす時間が長くなるために、
テレビを見る時間が長くなったり、
家の中の化学物質に触れる時間が長くなる、
または外に出ないためにビタミンDの不足に繋がっているなどが
自閉症に関係している可能性もあるのでは、と。

そういう研究者自身が、この説に関しては、
まぁ、そういうこともありうるかも、という程度だと断ってはいるものの、
英国の研究者からは、ほとんどツバも引っ掛けてもらっていないような気配。

Rainfall autism theory suggested
The BBC, November 4, 2008


記事にも書いてあるように、
原因がはっきりしないまま自閉症の子どもたちが急増して
社会的認知の広がりと医師の診断技術の向上だけでは説明もつかず、
親たちの不安はつのるわ、情報は錯綜・混乱するわ、という現状からすれば

なんとか原因を突き止める努力をしたいという研究者さんたちの気持ちは
分からないでもないけれど、

自閉症に限らず、最近のいわゆる“科学的な研究”関連ニュースを見ていると
確かでもない情報を、いわゆる専門家があまりに安直に流しすぎることも
混乱の一因になっているんじゃないのかな、と思ってしまう。


それにしても、この人たちは
降雨量と自閉症の発症の相関関係を調べてみよう、なんて
そもそも、どこから思いついたんだろう????
2008.11.05 / Top↑
欧州神経学会連盟が介護者向けマニュアルを刊行。

タイトルは “Caring in the Comfort of HomeTM: A Guide for Carers”
「家庭の寛ぎの中でのケア:介護者へのガイド」

読みやすく、
お金の支援から、介護者が身体を痛める危険回避、燃え尽きの予防など
広範に介護者のライフラインとなる情報を網羅。

BBCのジャーナリストでリハ医でもあるPatricia Macnair医師は
介護者には1部ずつ配っても良いくらいだ、と。

英国の介護者支援団体Carers UKのImelda Redmondさんは
「多くの介護者は助けを必要としているのに、それが得られないまま頑張っています。
 このガイドは包括的で、
助けを求めるためのアドバイスや、
介護につきまとう厄介な感情をどう処理するかという問題にも
現実的なアドバイスが沢山あります。
どんな介護者にとっても、
このガイドを読むことが最初のステップとなるでしょう」


こちらからオーダーできます。
1部 10ポンド。

既に米国で出ている介護者向けマニュアル
“The Comfort of Home: a Complete Guide for Caregivers”
を参考に作られたものだとか。

そのマニュアルも元は米国の介護者向け雑誌”The Comfort of Home”のようです。
欧州版の版元も、こちらの雑誌と同じ出版社。

雑誌のタイトルの商標登録がされていて
そのため欧州版のタイトルにもTMがくっついているということのようです。



2008.11.04 / Top↑
先週、病院でちょっとした検査を受けた。

途中、我慢できないほどではないものの、かなり痛みがあって
思わず身をよじって「痛い」といったら、
検査室の奥で忙しそうにしていた看護師さんが即座に駆け寄ってきて、
傍らに跪くと無言で手をとってくれた。

検査室に入ったときから笑顔もなく事務的で
てきぱきと指示しては必要なことだけを言い、
必要な処置だけをしては姿を消すことを繰り返していた人だったので、
その優しさは意外だったのだけれど、

いい年をして、
見ず知らずの人に手をとってもらって
こんなにほっとしている自分にも、ちょっとびっくりした。

不思議なもので、すがることのできる手があると、
本当はそこまで耐え難い痛みなのかどうか分からないのだけど
やはり甘えてしまうもののようで、
次に痛みがきた時に思わず手に力を入れると、
無言のまま、ちょっと握り返してくれる。

正直、ありがたい。

すがることのできる手があると、
その手がないまま一人で放置されているより
痛みもはるかに耐えやすいものなのだと知った。

検査が無事に終わり、結果もシロと出て、
緊張が解けた余裕の中であの場面を思い返して思った。

あればっかりはロボットには代用できないよね……。

でも次の瞬間に、また考えた。
「介護にロボットを使って問題を解決しよう」と本気で考えている人たちなら
反論するかもしれないなぁ。

いや、しかし我々の「痛みに耐える患者の手を握って励ます人造の手ロボット」には
ちゃんと人肌の体温があって、やわらかさといい肌触りといい人間にそっくりですから
そこのところは絶対に大丈夫、自信作です……とかって。

「ロボットで介護を」と考えている人たちの感覚に私が抱く違和感は、
「だから、そういう問題じゃないんだってば」と言っているのに
それ自体がどうしても通じていかないような、もどかしさ――。
2008.11.04 / Top↑
映画「イーグル・アイ」を見に行ったところ、
当ブログで何度も取り上げてきた“Tropic Thunder”の予告に出くわしました。

8月に米国でプロモに使われたキャッチや
作品内での知的障害者への差別的な用語の多用で物議を醸し、
多くの障害者団体やアドボケイトが抗議の声を上げ、ボイコット運動まで起こった
Ben Stiller監督主演映画です。

日本語版のタイトルは「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」。
11月15日公開。

また予告編のキャッチは「本年度アホデミー賞最有力候補」でした。
画面に大きく「本年度ア デミー賞最有力候補」という赤い文字が出て、
その空白部分に、ホ という文字が飛んできて填まり込む、という仕掛け。

世界のナベアツの「3の倍数でアホになる」の「アホ」は
外見(肢体不自由?)と知的レベルの低さとを関連づけて笑いものにする
障害者蔑視ではないのかと前から漠然と疑問を抱いていて、
この映画への障害者団体の抗議について初めてニュースを読んだ時にも
あの「アホ」への違和感と連想が繋がってしまった私は、

恐らくは英語版への批判を充分に意識して
考えに考えて当たり障りのないところに落とすための工夫だった「アホデミー賞」にも
またもや、ナベアツの「アホ」を連想してしまいました。

予告編の中には黒人差別に絡んだ場面が1箇所ありましたが、
障害者差別だと指摘を受けた場面は含まれていませんでした。

Never go full retard, idiot, imbecile などのセリフのhate speechとしての毒も
「アホデミー賞」と同様に翻訳の工夫によって希釈されるのでしょうか。


ちなみに、Tropic Thunderに対する障害者団体の批判は
空しく撥ね付けられて終わったわけではなく、
ハリウッドは10月上旬に障害者の人権キャンペーンを発表しています。

      ―――――

8月に米国の騒ぎを追いかけていた頃には
日本の報道にまで目を向ける余裕がなかったのですが、
今日検索してみたら、案外に映画関連のサイトなどで
Thunderへの障害者団体からの抗議も簡単に報じられていたようです。
いずれも当初の通り一遍の記事の要約程度の内容ですが、
その一部を以下に。







【当ブログのThunder関連エントリー】

2008.11.01 / Top↑
Carers Australia のサイトにある介護者ニーズのカテゴリーから

「自分を大切にする」
      ↓
「自分の健康と幸福を維持する」
      ↓
「自己主張をする」という項目を開くと、
以下の文章が出てきます。

自己主張をしましょう

自己主張テクニックによって
あなたのニーズとあなたが話をしている相手の双方を尊重する形で
あなたのニーズを伝えることができます。
自己主張をすることによってNOということ、
誰にとっても満足できる解決策を見つけることができます。
それによって、あなたの周りの人たちとの関係も強化されます。
自己主張のスキルを身につけるには介護者教育とトレーニングが有効です。

自分にどうにかできること、自分にはどうにもできないことを共に受け入れましょう

自分の身の回りで起きていることに対して
自分はどうすることもできないと感じるとストレスが増します。
他の人を変えることはできないし
あなたの置かれた状況も変えることができないかもしれません。
しかしあなた自身の感じ方や反応をコントロールすることはできます。

自分のこと、自分に変えられること、自分の中で処理できることにフォーカスすると
自分には力があると感じることが出来ます。
他の人を変えようとしたり、
自分にはどうにも出来ない事態をコントロールしようとするのをやめると
自分自身と介護に使えるエネルギーが増えるのです。
それによってあなたと介護している人との関係、また周りの人との関係も
強くなります。

定期的なレスパイトの機会を持ちましょう。
定期的なレスパイトによってリラックスし、充電することができるだけでなく
興味があることをやったり、あなたにとって大切な他の人との時間が持てます。
週に2時間のレスパイトから、季節のお休みごとのレスパイト、
数週間単位で入所施設にお願いするレスパイトもあります。
レスパイトはあなたが介護している人にとっても
息抜きでもあり、あなた以外の人と過ごす時間にもなります。
2008.11.01 / Top↑