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先週、兄の自殺幇助でCA州の女性を起訴のエントリーで
取り上げた事件の続報で、

起訴された女性June Hartleyさんは
金曜日の罪状認否で容疑を否定した、とのこと。

ちょうど水曜日に the Final Exit の幹部ら4人が逮捕されたばかりとあって
こちらの事件からも自殺幇助合法化議論が再燃。

Hartleyさんの兄Jimmy 氏も
ヘリウムを使う Final Exitの会員と同じ方法で自殺しており、
所持品の中からFinal Exitの幹部の Derek Humphryの著書が見つかった、とのこと。

Final Exitのサイトにあった認知症患者へのアドバイス
読むように勧められていた本と同じものではないかと思われます。

2009.02.28 / Top↑
2007年1月“Ashley療法”論争時にAlisonがメディアに露出した際のもの








2008年1月17-19日 要望却下に関する報道



擁護論

Should doctors give severely disabled girl a hysterectomy at request of her parents?
(Digital spy というサイトの掲示板 10月8日)


Day in the life of a cerebral palsy mum
The Mirror, October 9, 2007

Listen to mother on this terrible choice
Colette Douglas Home, the Herald, October 9, 2007


批判

Author of our own destiny
Liz Sayce, the Guardian, October 9, 2007
(the Royal Association for Disability and Rehabilitation からの批判)

Scope reaction to Katie Thorpe hysterectomy case
(Scopeからの反対声明,10月8日)

Sympathy for an agonizing decision
(重症児の母親、BBC, 10月8日)

‘Wait and seethe best approach’
(医療倫理学者、BBC、10月8日)


Should the Court of Appeal allow Katie Thorpe’s womb to be removed?
(Frances Gibb, the Times Legal Editor, October 18, 2007)

Why can’t you let Katie grow up?
(David Reilly, the Herald, 10月30日)

Equality boss speaks out on Thorpe case *
(人権監視団体の長によるメディア批判、Disability NOW, 10月)

Katie Thorpe: No Hysterectomy and Disability Rights Attacked *
(William Peace, BAD CRIPPLE, January 18, 2008)



【注】
*:spitzibaraの個人的お勧め
**:意図的な偏向報道?
2009.02.28 / Top↑
自殺幇助容疑で医師を含む4人の逮捕者を出したFinal Exitの公式サイト、驚愕の内容でした。

①まずHOMEでは
前日の関係者の逮捕を受けて2月26日付でリリースが出ています。

自分たちは実際の自殺行為を“幇助”などしていないし
自殺をそそのかすようなこともしていない、
逮捕された4人は無実であり、無罪になると信じている……といった
まぁ、だいたい想像のつく範囲の内容ですが、

特に強調しているのが、
活動費は一人50ドルの会費と寄付でまかなっており
提供サービスから利益を得たことはない、という点。

しかし、実際に様々なページを読んでいくと、まさに驚愕の内容で、


② たとえば We Serve(私たちの活動)とされているページでは

多くの自己決定能力のある人々が長く苦しい死を余儀なくされている、と指摘した後で
次のように書かれています。

パーキンソン病、多発性硬化症、筋ジス、ルー・ゲーリック病などの神経系の病気やアルツハイマー病の人は、しばしば“終末期”と呼べる状態になるよりもはるか前に生きる理由も意思も失います。癌、脳卒中、慢性心臓疾患、肺気腫、その他不治の状態と、負けると分かっている戦いを延々と続けなければならない人たちも、必死で一呼吸一呼吸にしがみつくくらいなら尊厳のある終わりを望みます。

このような人々の多くは助けを得ることができません。Final Exit は耐え難い状態に苦しんでいる人々のために活動しています。Networkのボランティアはカウンセリング、支援、そして、あなたが選んだ時にあなたが選んだ場所で、自己処置のガイダンスを提供します。しかし、選ぶのは常にあなたです。死を急ぐように我々が勧めることは決してありません。



Exit ガイド・プログラムへの受け入れ基準

1.認知機能があること。
2.もとめられる行動(task:必要物を買うことを指すらしい)ができる体力があること。
3.耐え難い苦痛を引き起こす不治の状態があること。
4.求められる活動を行う精神・体力の機能があり、さらに「機会の窓(window of opportunity”)」が存在することを理解していること。
5.自分で使用する品物を手に入れられること。

Exit ガイド・プログラムへの受け入れを拒む場合
1.死の時に居合わせる可能性のある人間の身の安全が保証されない場合。
2.家族、友人または介護者が患者の計画を知っていて、強く反対している場合。
3.上記2点のいずれかまたは両方にExitガイドが不安を抱く場合。


こうして訳しながらパソコンを打っていても
これが誰かの自殺について語られている言葉だということに
とても平静でいられず、胸がどきどきしてしまいます。

巧妙に用語が置き換えられていますが、

必ずしも死が差し迫っているターミナルな患者でなくても
必ずしも病気ですらなくても、またそれが肉体的な苦痛でなくても、
自分が「耐え難い」と感じる「苦痛」を引き起こす、「治すことのできない状態」があれば

ということは、軽度のものであっても主観的に耐え難い障害であれば、
もしかしたら病気も障害もない人であっても、
死ぬのを手伝ってあげますよ、という話――?

その他はすべてFinal Exitの“ガイド”が罪に問われための用心――。


④ 次に、リソースのページにあった
アルツハイマー病と認知症に関するFinal Exitの方針」という文章。

そのまま訳すと長いので、簡単にまとめると、

法律により、自己決定能力のある人のサポートしかできないことになっているので
(自己決定能力のある人に対してでも、自殺幇助は
これまでのところだとOregon州以外では違法だったはず
WA州の新法の施行は3月5日です)

自分で必要なものを手に入れて自分で死ななければならないのだから
それだけの認知機能が残存している間に(お願いします?)。

もちろん認知機能の判断が難しいことは承知していますが、
まだらに記憶が不安定になった認知症の人がある時点でサービスを求めても
その後、認知機能が低下した場合には、お約束を守ることはできません
機能が回復された後にまたコンタクトさせていただくことになります……といった感じ。

要は、
「アルツハイマー病やハンチントン病、ことによってはパーキンソン病や、
その他、認知症に至ることが避けがたい病気」の場合は
しっかりしているうちにやりましょうね……というふうで。

この文章の後半では
そういう病気になった場合にやるべきことがステップごとに紹介されています。
こちらも訳すのではなく、ざっとまとめてみます。

1.今後のことをよく考えて、
2.Final Exitが用意した認知症患者向けの事前意思書に記入し
3.Final Exitの幹部が書いた本を読み、
4.自分で死のうと思ったらFinal Exitに連絡をする。
5.自分で死にたくなければ、今後して欲しくない医療を明確にする。
6.餓死を選ぶ人もいるが、2週間程度かかって苦しいのでホスピスケアを受けるのが望ましい。
7.認知症が進行して自分で食べられなくなった場合、食べることを拒否することは可能。施設や病院が責任を問われないように、あらかじめ文書でその意思を明確にしておくのがよい。
2009.02.28 / Top↑