ただの素人の分際でエラソーなことを言って申し訳ないけど、
研究者って本当はバカなんじゃないんだろうか……と思うことがある。
研究者って本当はバカなんじゃないんだろうか……と思うことがある。
反社会的な行動を取る人間が生まれるのは、いったい妊娠中の母親の何が原因なのか。
それは果たしてタバコの煙なのか酒なのかストレスなのか。
それとも遺伝なのか……というのが
人間発達を研究してきた研究者の長年の関心事なのだそうで、
それは果たしてタバコの煙なのか酒なのかストレスなのか。
それとも遺伝なのか……というのが
人間発達を研究してきた研究者の長年の関心事なのだそうで、
ある研究者は
「遺伝か毒物か。それが問題だ」と。
(きっと当人は特段ふざけているわけじゃないんですよね。
私は、ふざけた発言だと感じるけど)
「遺伝か毒物か。それが問題だ」と。
(きっと当人は特段ふざけているわけじゃないんですよね。
私は、ふざけた発言だと感じるけど)
研究者のホンネとしては
対象群の胎児だけをタバコの煙に晒して
タバコの煙に触れなかったコントロール群の胎児と
成長してからの反社会的行為の発生率を比べたいところなのだけど
そんな実験は倫理的に不可能なものだから、
対象群の胎児だけをタバコの煙に晒して
タバコの煙に触れなかったコントロール群の胎児と
成長してからの反社会的行為の発生率を比べたいところなのだけど
そんな実験は倫理的に不可能なものだから、
(いずれは倫理問題を詭弁で誤魔化して、それに近いことをやりそうな気がしますがね。
そういえば記事タイトルが示唆的で「体外受精が研究者らの新たな実験室に」)
そういえば記事タイトルが示唆的で「体外受精が研究者らの新たな実験室に」)
この人たちが考えたのは
体外受精で産まれる子どもを調査しよう、と。
体外受精で産まれる子どもを調査しよう、と。
私はここのところの理屈が何度読んでもイマイチよく理解できないのですが、
体外受精で妊娠する女性には自分の卵子で妊娠する(つまり遺伝的繋がりがある)人と
他人の卵子の提供を受けて妊娠する(つまり胎児と遺伝的につながりのない人)とがいるので
それぞれのグループの喫煙者をより分けると、
以下の4つの群が得られるというのです。
他人の卵子の提供を受けて妊娠する(つまり胎児と遺伝的につながりのない人)とがいるので
それぞれのグループの喫煙者をより分けると、
以下の4つの群が得られるというのです。
遺伝的繋がりがあるスモーカーの子ども
遺伝的繋がりがあるノンスモーカーの子ども
遺伝的繋がりのないスモーカーの子ども
遺伝的繋がりのないノンスモーカーの子ども
遺伝的繋がりがあるノンスモーカーの子ども
遺伝的繋がりのないスモーカーの子ども
遺伝的繋がりのないノンスモーカーの子ども
その4群の子ども779人を4歳から10歳まで調べたんだそうな。
調べたのは体重と、かんしゃくを起こすとか良くケンカをするとかの問題行動。
調べたのは体重と、かんしゃくを起こすとか良くケンカをするとかの問題行動。
結果は、
スモーカーの子どもは遺伝的繋がりの有無に関りなく体重が低い傾向が見られた。
問題行動が多い傾向は、
遺伝的に繋がりのあるスモーカーの母親から生まれた子どもでのみ見られた。
スモーカーの子どもは遺伝的繋がりの有無に関りなく体重が低い傾向が見られた。
問題行動が多い傾向は、
遺伝的に繋がりのあるスモーカーの母親から生まれた子どもでのみ見られた。
結論は、
反社会的行動はたぶん遺伝因子によるもので妊娠中の喫煙は無関係。
反社会的行動はたぶん遺伝因子によるもので妊娠中の喫煙は無関係。
で、研究者らが言い訳のように「強調」しているのは
「行動は複雑なものだから、たぶん遺伝と経験の複合的な結果だろう」
「行動は複雑なものだから、たぶん遺伝と経験の複合的な結果だろう」
そんなの、こんな調査をする前から社会の一般常識ですけど。
そもそも「遺伝か、それとも毒物か」という仮説の2者択一思考が
最初から間違ってるんじゃないんですか?
最初から間違ってるんじゃないんですか?
それにしても、この研究、わからないことだらけで、
(実は記事の書き方に問題があるのかもしれませんが)
私には調査結果と研究の結論のつながりも良くわからないのですが、それよりもなによりも
(実は記事の書き方に問題があるのかもしれませんが)
私には調査結果と研究の結論のつながりも良くわからないのですが、それよりもなによりも
調査の始まりにある「仮説」というか調査の「目的」と
「方法」とがまったく噛みあっていなくて、
「方法」とがまったく噛みあっていなくて、
母親と胎児との遺伝的な繋がりの有無だけを区別しても、
調べたいのが反社会的行動での遺伝要因なのだったら
その母親をさらに反社会的な行動を取る人とそうでないグループとに区別しない限り
何の意味もないのでは?……と私は考えるのですが。
(それとも表に出せないだけで、実は区別していたのかしらん?)
調べたいのが反社会的行動での遺伝要因なのだったら
その母親をさらに反社会的な行動を取る人とそうでないグループとに区別しない限り
何の意味もないのでは?……と私は考えるのですが。
(それとも表に出せないだけで、実は区別していたのかしらん?)
研究者って、なんで莫大な研究費を使って
こんな無意味な調査をするんだろう……と苦笑して読み飛ばそうと思ったところで、ふと考えた。
こんな無意味な調査をするんだろう……と苦笑して読み飛ばそうと思ったところで、ふと考えた。
これは案外に恐ろしい調査かも──?
だって、この調査が行われたことそのものが暗に仄めかしていませんか?
だって、この調査が行われたことそのものが暗に仄めかしていませんか?
「生まれた後の子どもの反社会的行動には
妊娠中の母親の行動が責任を負っている」
妊娠中の母親の行動が責任を負っている」
↓
「遺伝も含めて、反社会的な行動を取らない子どもを産む責任が母親にはある」
↓
「遺伝子操作も含めて、反社会的な行動を取らない子どもを産むために
最善の努力をする責任が母親にある」
最善の努力をする責任が母親にある」
しかも、彼らが「反社会的行動」と呼ばわって調べたのは
4歳から10歳の子どもの「かんしゃく」と「頻繁なケンカ」。
4歳から10歳の子どもの「かんしゃく」と「頻繁なケンカ」。
まだ言葉や論理できちんと自分を説明できないこの年齢の子どもたちが
時にかんしゃくを起こしケンカをすることは
当たり前のことじゃないんでしょうか。
時にかんしゃくを起こしケンカをすることは
当たり前のことじゃないんでしょうか。
むしろ、自分と他者の違いを知り、自分を表現する術を学んでいくために
大事な発達段階として、かんしゃくもケンカも必要なのでは?
大事な発達段階として、かんしゃくもケンカも必要なのでは?
4歳から10歳のかんしゃくとケンカを「反社会的行動」と受け止める
人間発達の専門家・研究者って、
“もぐり”としか私には思えないのですが。
人間発達の専門家・研究者って、
“もぐり”としか私には思えないのですが。
一体、この研究は本当のところ、なんなんだ──?
2009.02.10 / Top↑
イタリアで
父親の希望で永続的植物状態の女性への栄養供給を中止した病院の決定を巡って
バチカンと組んだ首相が病院に中止を止めろという命令の案を作り
すると大統領がそれに署名することを拒否する……という大騒ぎに。
父親の希望で永続的植物状態の女性への栄養供給を中止した病院の決定を巡って
バチカンと組んだ首相が病院に中止を止めろという命令の案を作り
すると大統領がそれに署名することを拒否する……という大騒ぎに。
イタリアでは安楽死は違法行為。
患者は治療を拒むことはできるが
意識がなくなった時に備えての事前意思の指示は認められていないとのこと。
患者は治療を拒むことはできるが
意識がなくなった時に備えての事前意思の指示は認められていないとのこと。
問題の女性Eluana Englaroさんは99年に交通事故で植物状態に。
こうなったら死にたいというのが本人の意思だったとして父親が裁判所に訴え、
去年7月に裁判所は、植物状態は不可逆だとの病院の判断を認定し、
父親の言い分を認めたのだけれど、
去年7月に裁判所は、植物状態は不可逆だとの病院の判断を認定し、
父親の言い分を認めたのだけれど、
検察側から上訴が行われて、それが11月に却下されるや
今度はイタリア保健相が全国の病院に向け
この女性の生命維持装置取り外しを禁じる命令を発令。
この命令を、また1月21日に裁判所が覆したものだから
バチカンはカンカンに。
今度はイタリア保健相が全国の病院に向け
この女性の生命維持装置取り外しを禁じる命令を発令。
この命令を、また1月21日に裁判所が覆したものだから
バチカンはカンカンに。
で、女性は病院から高齢者施設に移されて、
そこの医師らが女性の栄養を金曜日からストップ
鎮静剤他、不快を取り除く以外の措置は行わない、
このままだと3~5日で亡くなるだろう、と。
そこの医師らが女性の栄養を金曜日からストップ
鎮静剤他、不快を取り除く以外の措置は行わない、
このままだと3~5日で亡くなるだろう、と。
一方、女性が亡くなるには2週間くらいかかる可能性を指摘する声も。
記事を読むと、
なんだか、もう女性の安楽死の問題なんだか、政治的な突っ張り合いなんだか、
混乱の極みといったふうなのですが、
なんだか、もう女性の安楽死の問題なんだか、政治的な突っ張り合いなんだか、
混乱の極みといったふうなのですが、
Berlusconi首相はこん睡状態の患者の栄養を中止することを禁じる法律を作るといっており、
今日火曜日にも上院が投票するんだとか。
今日火曜日にも上院が投票するんだとか。
【追記】
Englaroさんは亡くなったそうです。
Englaroさんは亡くなったそうです。
2009.02.10 / Top↑
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