民主党の次期大統領候補を巡って
Hillary Clinton候補と熾烈な戦いを繰り広げているBarack Obara氏が26日の討論で
Terry Shiavo事件での議会による政治介入は間違っていた、
家族の選択に介入すべきではなかった
と発言したとのこと。
Hillary Clinton候補と熾烈な戦いを繰り広げているBarack Obara氏が26日の討論で
Terry Shiavo事件での議会による政治介入は間違っていた、
家族の選択に介入すべきではなかった
と発言したとのこと。
法的手続きの問題として
政治介入が間違いだったという趣旨の発言のようだから
それについては「なるほど」とは思ったのですが、
政治介入が間違いだったという趣旨の発言のようだから
それについては「なるほど」とは思ったのですが、
この記事によると
去年4月の討論でもObama氏は
Terryさんの栄養と水分補給はもっと早く中止するよう自分は闘うべきだったと
述べていたとのこと。
去年4月の討論でもObama氏は
Terryさんの栄養と水分補給はもっと早く中止するよう自分は闘うべきだったと
述べていたとのこと。
私はObama氏について云々するほどの知識はないのですが、
この事件では
本人なら求めたはずだとの根拠で
夫が栄養と水分の補給の停止を求めたから
「尊厳死」問題と捉えられたし、
本人の意思がどうだったかという争点もあったのでしょうが、
この事件では
本人なら求めたはずだとの根拠で
夫が栄養と水分の補給の停止を求めたから
「尊厳死」問題と捉えられたし、
本人の意思がどうだったかという争点もあったのでしょうが、
同じことを病院が求めると「無益な治療」の問題になるのだろうと思われ、
その場合は本人の意思すら問題にならないわけですね。
その場合は本人の意思すら問題にならないわけですね。
健康な人間並みの水分補給でもって末期の患者さんの肺を水浸しにして
無用に苦しめて死なせているという話も以前よく聞いたので
そんなことをされたくないという意味では尊厳死を選びたいとは思うけれども、
無用に苦しめて死なせているという話も以前よく聞いたので
そんなことをされたくないという意味では尊厳死を選びたいとは思うけれども、
でも、過剰ではなく適量の栄養と水分の補給まで「医療」や「治療」なのか
どうせ助からないから脱水と飢えで死なせるというのが本当に「自然死」なのか
という疑問は「尊厳死」についてもずうっとあって、
どうせ助からないから脱水と飢えで死なせるというのが本当に「自然死」なのか
という疑問は「尊厳死」についてもずうっとあって、
さらに「無益な治療」の話にいたっては、
シアトル子ども病院生命倫理カンファで「無益な治療」を提唱するFost講演など、
用語の巧妙な操作によって
社会的に「無益な命」と「有益な命」
「助けるコストに値しない命」と「助けるコストに値する命」の選別を
「治療の無益」に置き換えているだけだと聞こえてしまうし、
シアトル子ども病院生命倫理カンファで「無益な治療」を提唱するFost講演など、
用語の巧妙な操作によって
社会的に「無益な命」と「有益な命」
「助けるコストに値しない命」と「助けるコストに値する命」の選別を
「治療の無益」に置き換えているだけだと聞こえてしまうし、
Fostは明らかに「どうせ助からないから」ではなくて
「どうせ助かってもQOLが低すぎるから」ということを根拠にしていたし、
「どうせ助かってもQOLが低すぎるから」ということを根拠にしていたし、
いろんなところで、
とてもご都合主義な微妙な「ずらし」が起こっているとしか思えない。
とてもご都合主義な微妙な「ずらし」が起こっているとしか思えない。
こうしたご都合主義の短絡は一部の医療倫理が先走っているものの
社会一般にはもっと抵抗感が根強いのだろうと想像していたもので、
社会一般にはもっと抵抗感が根強いのだろうと想像していたもので、
いまや大人気に見えるObama候補が
そういう考えの持ち主であったということには
ちょっと「ん?」という感じも。
そういう考えの持ち主であったということには
ちょっと「ん?」という感じも。
2008.03.02 / Top↑
ロンドンの研究者が
3歳の子どもと5歳の子どもの発達テストの結果を親の所得階層別に比較したところ
この2年間で
テストの出来が最も良くて最も貧乏な階層の子どもと
テストの出来が最も悪くて最も富裕な階層の子どもの差が
顕著に縮まっていることが分かった、というニュース。
3歳の子どもと5歳の子どもの発達テストの結果を親の所得階層別に比較したところ
この2年間で
テストの出来が最も良くて最も貧乏な階層の子どもと
テストの出来が最も悪くて最も富裕な階層の子どもの差が
顕著に縮まっていることが分かった、というニュース。
しかも所得格差そのものは
70年代、80年代から変わっていない、とも。
70年代、80年代から変わっていない、とも。
どういう発達テストなのか詳細が分からないし、
そう単純に子どもの将来的な成長や変化を決め付けられるものではないと
この研究結果に疑問を投げかける政府の見解にも一理あるとは思うのですが、
この研究結果に疑問を投げかける政府の見解にも一理あるとは思うのですが、
一方で遺伝子診断やデザイナーベビーなど
新興テクノロジーによって「より健康でより頭のいい子どもを」と望む親や
そうした技術を駆使して人類全体の能力の底上げを望む人たちがいることを思えば、
新興テクノロジーによって「より健康でより頭のいい子どもを」と望む親や
そうした技術を駆使して人類全体の能力の底上げを望む人たちがいることを思えば、
そしてその是非がきちんと議論される前に
技術を利用するだけの財力のある人は我先にやってしまう現実が
既に存在することを考えれば、
技術を利用するだけの財力のある人は我先にやってしまう現実が
既に存在することを考えれば、
この研究は
強い者がより強くなり、
弱い者がさらに切り捨てられていく世界という現在の方向性をこそ
言い当てているのかもしれないし、
強い者がより強くなり、
弱い者がさらに切り捨てられていく世界という現在の方向性をこそ
言い当てているのかもしれないし、
もしそうだとしたら、
親の財力によって子どもの能力に差ができるという傾向は
この先も強くなることはあっても弱まることはないのかもしれない……と。
親の財力によって子どもの能力に差ができるという傾向は
この先も強くなることはあっても弱まることはないのかもしれない……と。
それはおそらく
親の財力によって子どもの健康状態にも差ができる
ということでもあるのでしょうね。
親の財力によって子どもの健康状態にも差ができる
ということでもあるのでしょうね。
――――――
ドバイの映像をテレビで見かけるたびに
私はつい頭に思い描いてしまうのですが、
私はつい頭に思い描いてしまうのですが、
将来的には世界人口の1~2%程度の超富裕層が
あの、どこもかしこも人工の町に集まって支配層を形成し、
あの、どこもかしこも人工の町に集まって支配層を形成し、
当然そこには高齢者も病人も障害者もいないのだろうし、
その1~2%の超富裕層の生活と欲望を支える社会機能とサービスとを
世界中の各国が分担して提供するという形で世界経済が動いていたりして……?
世界中の各国が分担して提供するという形で世界経済が動いていたりして……?
例えば英国は特に生殖・クローニングを中心に担う「世界の病院」となり、
(その頃には労働者階級は子どもを産むことを禁じられて
それぞれの仕事に適した、つまり支配層が搾取しやすい遺伝形質を持つ
人間のクローンが大量生産されるのかも)
それぞれの仕事に適した、つまり支配層が搾取しやすい遺伝形質を持つ
人間のクローンが大量生産されるのかも)
その他分野で富裕層の超人類化を担う科学と技術の研究所が米国。
いかに超人類となってもいずれは衰えて死ぬから、
衰退期に入った富裕層は「世界の老人ホーム」東南アジアが手厚く介護し看取る。
(もしくは手厚く安楽死させる。)
衰退期に入った富裕層は「世界の老人ホーム」東南アジアが手厚く介護し看取る。
(もしくは手厚く安楽死させる。)
富裕層に食を供給するのがイタリア・フランス・中国で、
(素材はクローン技術でできた肉や野菜かもしれませんが)
(素材はクローン技術でできた肉や野菜かもしれませんが)
日本は……なにをするんだろう??
もしやゲーム・アニメ・歌舞伎など各種エンターテインメント担当……?
もしやゲーム・アニメ・歌舞伎など各種エンターテインメント担当……?
2008.03.02 / Top↑