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FDAの抗精神病薬の副作用警告の見直しの件。3薬については青少年期に対して認めろ、と。タイトルだけで内容は読んでない。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/06/10/AR2009061003826.html

女性から性転換した男性Thoman Beatieさんが、子宮摘出した妻に代わって妊娠し、裸の妊夫写真を公開するわ、オプラ・ウィンフリーの番組には出るわ、という騒ぎがありましたが、あの人、無事に女児を出産し、今度は2人目を妊娠中なのだとか。
http://uk.news.yahoo.com/5/20090610/twl-pregnant-man-gives-birth-to-another-3fd0ae9.html

普通の公立校の2倍に当たる年俸12万5千ドルで、スーパーエリートの先生を8人雇ってドリームチームを作る”革新的“チャーター・スクール。ワシントン・ハイツで9月の新学期から。けっ。
http://www.nytimes.com/2009/06/05/education/05charter.html?ex=1260244800&en=be26a6fb9f797f3e&ei=5087&WT.mc_id=NYT-E-I-NYT-E-AT-0610-L20

英国の病院の建物や設備などハードに対する国からの給付金が5億ドルも差し控えられて、今後の予算カットの前触れだとか。
http://timesonline-emails.co.uk:80/go.asp?/bTNL001/mCEOHSA/qLNFHSA/uM9ZZ6/xLVBITA

英国でnurseryというのが何に当たるのか、保育所じゃないかと思うのだけど、ナースリーの職員が子どもの性的虐待で起訴された裁判。かなり酷い話。でも、子どもを守るべき立場の人が子どもを自分の鬱憤晴らしに利用していたという話、このごろ国を問わず多いですね。誰かに対して絶対的優位に立った時、人間ってその程度なのか。その程度の人間がたまたま悪い所にいたのか。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/crime/article6471327.ece?&EMC-Bltn=CEOHSA

新たに開発されたアルツハイマー病の自己診断テストに、アルツハイマー病協会がコメント。留保つきで期待は寄せている、というところ。
http://www.medicalnewstoday.com:80/articles/153306.php

赤ちゃんって、抱っこであやされたり、愛情を注がれて、刺激してもらうことが大切なのよ……って、誰でも知ってるあたりまえの常識。でもね、その後に「健康な脳を育てるためには」という目的がくっつくと、燦然と輝く“科学研究”になるのさ。でも、これ、裏返したら、発達障害の研究初期の「育て方が悪かった」とかいうのと、違わなくない? そういえば昨日、某大学の看護学部の外部講師の先生(医師に見えた)が「学習障害は出生時の酸素欠乏で海馬がやられたのが原因ですから、そこを理解して治療すれば必ず治ります」とパワフルかつエラソーに断言していた。背中で聞き流すのに、ちょっと背中がモゾモゾした。そーなんですか? 
http://www.medicalnewstoday.com:80/articles/153198.php

米国のメディケアの「ドーナツの穴」問題。ネットで介護・障害・医療関係のニュースを当たり始めの頃に、これについては毎日いっぱい読んだ。それまでメディケアって薬については全額自費だったというのに、びっくりした。ただ、医薬品への給付には条件がいろいろ付いているために、一番ゼニがかかる人と余りかからない人の中間の人たちが対象外(ドーナツの穴)になって、依然として高額の医薬品代を支払うしかない、または治療を諦めるしかなくなっている。
http://www.medicalnewstoday.com:80/articles/153263.php

ワシントンのホロコースト・ミュージアムで過激派の白人が、入管を阻止しようとした警備員を射殺。過激派の白人というのはネオナチとかKKKのことなんでしょうか。
http://www.guardian.co.uk/world/2009/jun/10/holocaust-museum-shooting-washington
2009.06.11 / Top↑
スペイン、アンダルシア(州?)に「尊厳死」法ができて、
医師にはその適用が義務付けられる。

……と書いてあるのには、ぎょっとしたのだけど、
この「スペインとしてはパイオニアとなる法律」、実は
当ブログでこのところ追いかけている、あちこちの尊厳死法とは趣が違う。

何しろ記事そのものが、スペインのニュースをあれこれと摘み食いする感じのもので
詳細までは分からないので、とりあえず、
ニュースの表現に沿って、ざっと並べてみる。

この法律は
ターミナルの患者さんに鎮静してもらう権利を法的に認めるもので、

患者が病院にいようと自宅療養であろうと間借り生活であろうと、
病院が公立だろうと民間だろうと宗教がらみだろうと、
緩和ケアを行わないことは認められませんよ、という趣旨らしい。

つまり法的に認められたのは、
「人為的に延命されることなく、苦痛なく、プライバシーを守られて死ぬ権利」。

安楽死も自殺幇助もこの法律には含まれないことが明記されている、とのこと。

Spain Press Review – Wednesday June 10, 2009
typicallyspanish.com, June 10, 2009


これだけのことでアンダルシアが
スペインの尊厳死に関する法律ではパイオニアになる、というのだから、

スペインではターミナルの緩和ケアが共通認識になっていないということとも
受け取れるけれど、

「安楽死も自殺幇助もこの法律には含まれないことが法文で明記されている」というのだから、
何らかの議論は出ているんだろうとの想像もされる。

しかし、なにしろスペインの事情については、
これまで書いたエントリー(1ヶだけ)の内容以外にはまったく何も知らないし、
この法律についても、わざわざ調べてみるほどの気力はないので、
これ以上、言えることは何もない。

どこかで別記事に出会えて、もうちょっと詳細が分かった時に、また。


【スペイン関連エントリー】
チンパンジーに法的権利認める(スペイン)(2008/9/3)
2009.06.11 / Top↑
今年から英国介護者週間に参加した2つのチャリティからのメッセージ。



Vitalise(障害者・視覚障害者・介護者向けレスパイト・チャリティ) の代表者からは

介護する人・される人の双方が定期的にレスパイトで息をつけることは、
贅沢ではなく、絶対に不可欠な必須事項として捉えられるべきだと、
我々はずっと主張してきました。

たとえ、それが1年に一度一週間だけであっても、
介護から離れることができれば、介護者の心身には大きな救いとなります。

それが介護を続ける力となるのです。
だからこそ、介護者週間2009のパートナーとなれたことを誇りに思います。


パーキンソン病協会(PDS)の代表者からは

「40周年という記念の年に介護者週間に加わることができて光栄です。
介護者支援はPDSの活動においても重要視してきました。

最近の会員調査では、ほとんど全ての介護者が
医療とソーシャルケアのサービス利用についてのアドバイスが
ちゃんと行われることが重要だと答えていますが、

実際に、そうしたアドバイスを受けているのは5分の1に過ぎません。
パーキンソン病の人の介護をしている人の3人に2人が、まだ
介護者アセスメントを受ける権利が自分にあることを知らないのです。

サービスがあっても、それを受けるようにアドバイスが行われていない。
こんな事態が放置されていてはいけません。

我々のパートナーシップによって、
介護者がもっと支援サービスを使えるように意識を高めていきましょう。


2009.06.11 / Top↑
英国の介護者週間で恒例になっていることの1つは、
その1年間に介護者支援で功績のあった政治家を表彰すること。

それから、もう1つが、
英国の介護者の実態調査を行って、
それを介護者週間のスタート時に発表すること。

今年もオンラインと郵送で1941人の介護者にアンケート調査を行った。
(期間は1月22日から3月25日)

Cares Week 8-14th June ‘09の公式サイトでは
世論調査会社YouGovによって
5月5-7日に一般2000人(18歳以上)を対象に行われた調査から
一般の人の介護者に対する認識について概観し、
その後に独自調査から介護者自身の意識について報告している。

そこで、ここでも、まず、一般の人の意識から。

・社会に対する貢献が大きいと感じる人として、介護者は、看護師(91%)、消防士(90%)に次いで3番目(86%)だった。

・介護者給付の金額が低すぎると感じている人は76%。

・その一方、英国の介護者の総数を正しく600万と答えられた人は少なく、71%は450万人も少ない数を回答した。

(ただし、先月英国保健省が作った Caring with Confidence という介護者支援サイトでは
全英の介護者数は約500万とされています)


次に介護者週間の独自調査から、介護者自身の意識。

・介護者のほぼ74%が「もう限界(breaking point)」と感じたことがある、と回答。

・限界に追い詰められた理由として最も大きなものは、41%が回答した「お役所仕事に対するフラストレーション」。給付や医療・福祉サービスを受けるための手続きの煩雑さと、かかる時間。その他には、自分が介護している人の健康状態の悪化、自分の睡眠不足、経済的な心配。

・限界を感じたときに助けとなる「現実的な支援」については、1位は「もっとお金があること」。ほとんど差のない2位に「話を聞いてくれる人がいること」。

・8割の介護者が、GPやソーシャルワーカー、病院スタッフなどの専門職に介護者の役割が見過ごされている、または無視されていると感じている。3分の2の介護者は家族や友人にも自分たちの介護者としての役割を認識してもらえていない、と感じている。それによって生活する中で困ったり不愉快な思いをしていると答えた人は約63%。

・介護者役割が見過ごされているために自分の健康に影響があったと答えた介護者は54%。そのために経済的にも困ることになっていると答えた人が55%。


介護者週間の調査結果のうち介護者の健康状態に関する部分は
別立てでこちらに報告されている。


それによれば、

・アンケートに参加した介護者の77%が、介護での無理が自分自身の健康状態の悪化に繋がっていると答えた。

・95%は、しかし、介護の責任を背負い続けるために、自分の健康状態を隠したり、偽っている、と。

・常に気分が悪いが、無視している、という人が19%。

・介護者役割の肉体的・精神的ストレスから、日々の介護がもう無理だと頻繁に感じる人が24%。時々感じる人が64%。

・1年間に少なくとも一週間の「休暇」または介護をしない自由な時間を持てたことがないと答えた人は71%。

・有給就労をしていて、介護のためにもっと時間を使うために有給休暇を取ったことがあるという人は60%。

・時間がなかったり家から出られないために自分の健康不安でGPの診察を受けることができなかったことがあるという人が67%。

・55%の介護者には自身の精神的または肉体的な健康不安を相談できる人がいない。

・65%が、自分の健康問題が介護能力に影響している、と回答した。


今年介護者週間を組織した10のチャリティは
政府やNHSなどに対して、介護者を支援し、介護者の生活改善に努力するよう求めている。


2009.06.11 / Top↑
英国では毎年6月が介護者週間。
(ここでいう介護者とは無償で介護を行っている人)

全国規模の大規模ネットワークが組織されており、
大きな介護者支援チャリティが中心となって、毎年、多彩な活動が繰り広げられる。

今年はちょうど今週行われている。

英国介護者週間の公式サイトを覗いてみると、今年のキャッチは 
Carers…the UK’s secret service (介護者それは英国のシークレット・サービス)。

そのテーマを説明するべく、
Kerry Blackという人の詩が紹介されている。

原文を以下に。

A poem for Carers Week

Nobody sees a carer, nobody sees a spy
We're an invisible band of workers, have you ever asked yourself why
While James Bond struts about the place in a dashing dinner suit
Most carers struggle to recollect the last day that they had oot.
He's fortified by gadgets supplied by the amazing Q
We're lonely and under-funded, always needing an extra penny or two
We're always on the go, we rarely get time to relax
If we were like James Bond, we could escape on big jet packs.
His life is full of glamour, he loves to sip on champers
Our lives are filled with duty and dirty laundry hampers
We have no job description, we have no stated hours
Oh! to be a spy and have some super powers.
To flee our caring duties, to go out and meet a pal
I'd settle for a cafe - I don't need Casino Royale
Though we all love our families and live to show our care
Sometimes it would be nice if someone else was there.
To give a little hand, to provide some great respite
James Bond doesn't need a befriender to let him out at night
We're standing in the shadows, we don't wear any disguise
We're the UK's real Secret Service, we're the carers not the spies.

Kerry Black


詩を訳すほどの度胸も能力もないので、
大幅に実際の文言をすっ飛ばし、実際の言葉も韻やリズムも無視しつつ、

なんとなく私の心に響いてくるメッセージのみを、
私自身の言葉だから散文のままに、以下に。

社会に姿が見えないところで孤独な戦いを続けているのは
介護者もジェームズ・ボンドも同じ。

でも介護者には、
優れもののハイテク・グッズを考案・提供してくれる Q もいないし
金もなければ、栄誉もない。

介護者には服務規定もなければ勤務時間もない。
そもそも私たちの1日には終わりもなく区切りもなく、
介護者は絶え間なく働き続けるしかない。

窮地に陥っても、ジェットが飛んできて救出してくれるわけでもない。

ボンドのようにバシッとスーツで決め込んで
ゴージャスなカジノでの休暇なんていらない。

せめて、そこらへんの小さなカフェで友達とちょっとおしゃべりをして、
介護から、ほんの束の間、離れられるだけでいい。

その時に、介護を替わってくれる人が、いてくれるだけでいい。

私たちもボンドと同じように
世の中から見えないところで働いている。

変装こそしていないけど
私たちこそ英国の本当のシークレット・サービス。

スパイでなく、介護者こそが。

【関連エントリー】
英国の介護者支援に思うこと
2009.06.11 / Top↑