ホロコーストを生き延びた人たち約5万人がイスラエルで貧困ライン以下の生活を強いられている。その1人がホームレスとなり、路上死した。痛ましすぎる。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/middle_east/article6821008.ece?&EMC-Bltn=HEQBCB
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/middle_east/article6821008.ece?&EMC-Bltn=HEQBCB
英国に、「正真正銘のコーカサス人種」を党員の条件にした政党があったというのは知らなかった。British National Party (BNP)。それが今回、人種差別として法的措置を取られて、白人しか入れないという規約を放棄する、と。:唖然。世の中には知らないことが本当に沢山ある。この記事にくっついている党首の写真がまた、いかにも、それらしく撮れていること。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/politics/article6820847.ece?&EMC-Bltn=HEQBCB
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/politics/article6820847.ece?&EMC-Bltn=HEQBCB
これ、4月に読んで衝撃を受けた事件だった。英国で10歳と12歳の男児が保護され、養親に託された直後に、近所の9歳と11歳の男児にすさまじい虐待を行ったというもの。その裁判のニュース。脅して、とがった杭を自分で腕に突き刺ささせたり、その傷に火の付いたタバコを押し付けさせたり、さらに杭をのどに突っ込ませたり。耳やまぶたも焼いたとか。性的虐待も。行為の残虐さが際立っていた事件。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/crime/article6821037.ece?&EMC-Bltn=HEQBCB
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/crime/article6821037.ece?&EMC-Bltn=HEQBCB
Washington D.C.の貧困地区からの救急・消防通報(日本の119に当たるもの)は、その8割が病気の緊急通報で、パラメディックスが貧困層の医療を担っているかのような現状。
http://www.nytimes.com/2009/09/04/us/04firehouse.html?_r=1&th&emc=th
http://www.nytimes.com/2009/09/04/us/04firehouse.html?_r=1&th&emc=th
2009.09.04 / Top↑
先日、某所で某学問の議論を聞いた際に
その議論の中で、「ぐわぇぇっ???」と仰天して思わず身を乗り出した箇所があった。
その議論の中で、「ぐわぇぇっ???」と仰天して思わず身を乗り出した箇所があった。
その学問でもグローバリゼーションが進んでいて、
英語圏の研究が圧倒的な影響力を持っている、
英語圏の研究が圧倒的な影響力を持っている、
日本では、特にその影響が著しいが
無反省に英語圏の研究動向に引きずられているのはどうか、
無反省に英語圏の研究動向に引きずられているのはどうか、
むしろ英語圏の研究には強烈なバイアスがあることを
意識しておいた方がよいのではないか、
意識しておいた方がよいのではないか、
……と、その領域の研究動向に英語圏のイデオロギーが
非常に強く反映されていることに批判的な指摘があったこと。
非常に強く反映されていることに批判的な指摘があったこと。
私はものを知らないから、このブログをやりながら、
てっきり生命倫理とか医療倫理の分野だけで起きていることなんだと勝手に思い込んでいた。
てっきり生命倫理とか医療倫理の分野だけで起きていることなんだと勝手に思い込んでいた。
改めてちゃんと考えてみれば、そんなはずもないのだけど。
その学問での英語圏イデオロギーのバイアスがどういうものかというと、
人間は変化する存在であると捉える概念や可能性を否定し、
すべてが、もともと存在している能力の有無の問題にされてしまう。
すべてが、もともと存在している能力の有無の問題にされてしまう。
学者の先生方は誰もあからさまには言わなかったけど、
そこで「英語圏のイデオロギー」と呼ばれているものは、
ぶっちゃけていえば、脳科学の専横のことだと私は思った。
そこで「英語圏のイデオロギー」と呼ばれているものは、
ぶっちゃけていえば、脳科学の専横のことだと私は思った。
たぶん、もうちょっと広げると、
「脳と遺伝子だけで人間のことは全て解明できる」と考えるような、
当ブログが「科学とテクノ万歳」文化と呼ばわってきたもののことではないか、と。
「脳と遺伝子だけで人間のことは全て解明できる」と考えるような、
当ブログが「科学とテクノ万歳」文化と呼ばわってきたもののことではないか、と。
そこでは、全体を見ること、部分と部分の関係を見ることが否定されている。
それでは、現実に生きている人間は見えない。
全体を見ることや部分と部分の関係を見る研究の視点を
もっと再評価しなければならん、というお話だった。
それでは、現実に生きている人間は見えない。
全体を見ることや部分と部分の関係を見る研究の視点を
もっと再評価しなければならん、というお話だった。
それに対しては最後の最後に、
主流派と思われる、私でも本屋で名前をしょっちゅうお見かけするような
偉い先生からチクリと反撃があって、でも、会場全体がほっと安堵したことには、
その辺りで時間切れになった……という感じ。
主流派と思われる、私でも本屋で名前をしょっちゅうお見かけするような
偉い先生からチクリと反撃があって、でも、会場全体がほっと安堵したことには、
その辺りで時間切れになった……という感じ。
一見穏やかな口調で、でも、どこかに「思い切って言っちゃうぞ」感の漂った、
あのシンポ、結構、会場が緊張感で張り詰めていた気がする。
実は私には見えないところで、すさまじい火花が散っていたのかもしれない。
あのシンポ、結構、会場が緊張感で張り詰めていた気がする。
実は私には見えないところで、すさまじい火花が散っていたのかもしれない。
―――――
ちょっと飛躍してしまうようなのだけど、
私は正直なところ、障害学の人たちがなんで、あんなにアジア、アジアというのかが
ずっと、イマイチ理解できずにいた。
私は正直なところ、障害学の人たちがなんで、あんなにアジア、アジアというのかが
ずっと、イマイチ理解できずにいた。
英米の即物的な身体とか生命の捉え方に対して、
そんなのに盲従することなく、
日本の伝統的ないのちの捉え方、自然や身体、欲望との向き合い方といったものを
提示していくことの可能性だって、あるんじゃないのか……というところまでは、
このブログでも拙いながら考えてはいたのだけど、
(例えば、こことかで)
日本の伝統的ないのちの捉え方、自然や身体、欲望との向き合い方といったものを
提示していくことの可能性だって、あるんじゃないのか……というところまでは、
このブログでも拙いながら考えてはいたのだけど、
(例えば、こことかで)
なぜアジアなのかというところまでは、理解できなかった。
別領域の学問の、この日の議論で、
英語圏のイデオロギーのアンチテーゼとしてヨーロッパの研究を云々……というのを聞いた時に
英語圏のイデオロギーのアンチテーゼとしてヨーロッパの研究を云々……というのを聞いた時に
ちょっとだけ、分かった気がした。
私は、どっちの学問も、適当に何冊かの本を読みかじっただけで何も知らないし、
あそこで個々の学者の先生が言っておられたことを完全に理解していたとも思えないから、
あそこで個々の学者の先生が言っておられたことを完全に理解していたとも思えないから、
ちょっとだけ、
分かった気がしただけ、だけど。
2009.09.04 / Top↑
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