12月にヘリウムでの自殺を手伝ったとして
妹の June Hartleyさん(42)が逮捕・起訴された事件で、
手続きそのものは、ほんの1分とかからなかったらしいのだけど、
70人もの支援者が傍聴に詰め掛けて、支持を表明したとのこと。
電動車椅子の女性と、杖を突いた男性も。
さらに、この人の裁判そのものが
自殺幇助合法化推進活動家たちに政治利用されているということなのでしょうが、
オレゴンやワシントンと同じような法律ができて合法化されても、
この人のお兄さんが対象になるというわけではないのに。
いったい、どういうメッセージを送るつもりなのか。
これまでにも出ていたけれど、
がん予防のためだけに飲むのもいかがなものかといわれてきた。
その頃にアスピリンを飲み始めると内臓出血のリスクも高くなるが、
40代からアスピリンを飲み始める方が
60近くなってから飲み始めるよりも副作用がおきにくい、と。
そんなに安易に勧めちゃいかんでしょう、
もっと安全性について臨床のエビデンスが必要だし、
ガンの発症率が高いのはどういう人か、ということも
アスピリンの副作用が起きやすい人と起きにくい人の違いも
アスピリンの適量すらも、
何も確認されていないのだから……という批判も。
対象者をもっと限定するなり、リスクと利益の詳細な検証へと研究を進めた上で
出てきたっていい話だと思うのだけど、
なんだか、イヤ~な感じで、
ブームやトレンドを作って薬屋を儲けさせるのが“予防医学”なのか……と勘繰ってしまう。
明日からアスピリンを飲み始める人、いるんだろうな。
http://www.wiscnews.com/bdc/news/448906
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/04/29/AR2009042900579.html
http://www.medicalnewstoday.com/articles/147785.php
http://www.opposingviews.com/articles/opinion-ignoring-the-rational-reasons-against-assisted-suicide
http://www.spokesman.com/letters/2009/apr/28/health-care-providers-should-have-right-not-assist/
http://www.chicagotribune.com/news/local/chi-police-teen-autismapr25,0,3799143.story
http://www.usatoday.com/news/washington/2009-04-27-protest_N.htm?csp=34
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/04/27/AR2009042703382.html
http://www.guardian.co.uk/environment/gallery/2009/apr/28/glaciers-melting-climate-change?picture=346586112
http://www.guardian.co.uk/world/2009/apr/27/swine-flu-search-outbreak-source
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/science/article6186333.ece?&EMC-Bltn=MIE8KA
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/04/29/AR2009042900579.html
質問された人の48%が
不治の病に冒された人には尊厳のある方法で自殺することが認められるべきだと答えた。
今後、アイルランドでも法律改正を求める声の高まりが予想されるが、
また子どもも対象に含まれているなど、
自発的な自殺とそうではない自殺の区別が曖昧になり
「すべり坂」の懸念が大きい、と。
重篤な退薬症状を示す新生児(妊娠中に母体を通じて薬物依存になっていた新生児)の数が
1980年の40倍にも達している、と。
Pediatrics誌の最近刊に掲載の論文で。
医療関係者の間での退薬症状への認識の高まり。
将来的にもネグレクトにあって保護される確率が高い、とも。
「本気でこうした子どもたちへの虐待・ネグレクトを防ごうと思ったら、
子どもたちが生まれる前から、理想的には妊娠前から
母親へのアプローチを開始することが必要」
協働し、長期的な取り組みを行うことが重要。
違法な薬物の影響を受けて生まれているという状況は、
子どもにとっても家族にとっても社会にとっても由々しい問題」
The Medical News Today, April 26, 2009
「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」にあった一説を思い出した。
階級ごとに住む場所もドラッグの嗜好も分かれている。
極貧層やホームレスはクラックやヘロイン、
大金持ちはコカインと向精神薬、
中産階級は、そう、マリファナだ。 (p.118)
当たり前のような顔で登場しているところが、いかにもトランスヒューマンな、この時代。
英国政府は、国民のDNAと通信情報を巨大データベースに集約する計画を進めていましたが、
欧州人権裁判所から人権侵害との判断を受け、断念。
国民のインターネットとeメール、携帯電話の利用履歴情報を
すべて保存しておき、警察、公安の求めに応じて提出するよう
コミュニケーション関連企業に求めることに。
野党からは、犯罪やテロリスト対策をはるかに超えて
政府はオーウェル的監視社会を作ろうとしている、と批判も。
少なくとも最終的に無罪となった人のDNAサンプルについては断念するだろうとの
大方の予測を裏切って、英国内務大臣は
逮捕されて無実となった子どものデータについても10年は保存する、との計画を明らかに。
国民DNAデータベースめぐり論争再燃(2008/2/24)
国民の電話とEメールの全記録を国が管理って?(2008/5/24)
NHSの患者データから研究者が治験参加者を一本釣り?(2008/11/18)
「無実の人のDNAサンプル保管は人権侵害」と欧州人権裁判所(2008/12/6)
情報で国民を監視・管理する社会へ(英)(2009/1/11)
100万人以上の子どものDNA情報が国のデータベースに(英)(2009/2/27)
(補遺に集めている記事は、ちゃんと読み込んだものではなく、
せいぜい斜め読みしたり、リード部分に目を通した程度のものです)
スコットランドの自殺幇助合法化法案に支持議員がそろった件で、Scotsmanに寄せられた読者からの賛否。ここでは賛7に対して否が4。賛は声も激しい感じ。
http://news.scotsman.com/opinion/-Readers39-Best-Questions.5207761.jp
Susan BoyleさんがYouTubeを通じてあっという間に世界的な有名人となった際に、映像をただで使われっぱなしてゼニを儲け損なったと考えたテレビ局が、なにやら工作を考えているという話? だから、言わんこっちゃないという感じなのだけど、当のBoyleさんはイメチェンして、かなりすっきりしている。本人も周りも一体どういうつもりなのか。
http://www.guardian.co.uk/media/2009/apr/26/susan-boyle-youtube-itv
前立腺がんの治療にビタミンDが有効だと。あれが効く、これが効くと、最近やたらと前立腺がんの話題が目に付くような……。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8017323.stm
米国の高齢化に向けてプライマリーケアを担う医師の不足解消に、オバマ政権はメディケアの報酬を増額してプライマリーケア増強を狙っているが、それではこっちの取り分が削られるではないか、と専門医らが抵抗してロビー活動が活発化している。
http://www.nytimes.com/2009/04/27/health/policy/27care.html?_r=1&th&emc=th
子どもの肥満エビデミック対策には、そろそろ学校でジャンクフードを売るのを禁じないと、とNY Timesの社説。
http://www.nytimes.com/2009/04/27/opinion/27mon2.html?th&emc=th
果たして利益と害のいずれが大きいのか、
この問題について書かれた医学論文を広範に検証した
Cochrane レビューによると、
延命効果についてもQOLの改善効果についても
研究エビデンスは見つからなかった。
意図された効果の逆に死亡率を上げたり、
病状を悪化させ、QOLを低下させたと思われるものもある」
体が食べ物を取り込み利用するメカニズムが複雑で
認知症の形態によっては、食べ物を取り込むメタボリズムが機能していない可能性もあるため。
経管栄養が却って本人の負担になっている場合もある。
痛み止めの処方で楽になることもある。
重篤な病気の子どもが体力を回復するまでの一時的な処置として登場したのだが、
いったん使われるようになるや、コスト効率のよい手段として
食事介助の人手が足りないナーシング・ホームで急速に普及した。
その選択は決して「胃ろうか、または何もしないか」ではなく
太古の昔から使われてきた「介助による口からの食事(asssited oral feeding)」という方法がある。
その人が無理なく摂取できるものを、手伝って口から食べさせてあげる。
ナーシングホームにいる人にでも、家族がちょっと顔を出しては
ほんの30分程度の時間、そうして口から何かを食べさせてあげることが望ましい。
私の考えでは、そこには、ほとんど崇高といってもいいものがある」と
Stony Brook 大学の予防医学の教授 Stephen Post氏。
今回のCochraneレビューでは経管栄養と拘束の間に大きな相関があることも指摘されている。
Hastings Center Report, 1―2月号に発表した論文で
医療上の必要やメリットが明らかでない重症児への手術を
親が社会心理的な理由で、または自分たちへのメリットのために望んだ場合には
親の選択権を尊重して親に決めさせてあげよう、と主張しています。
この論文でWilfond医師が取り上げているのは、いずれも
医療上の本人利益が明らかに「ある」にも関わらず
障害の重さによって著者が勝手に「ない」と決め付けている……という事例ばかりなのですが、
Wilfondが引っ張り出してくるのは、なんと、胃ろう。
まず「胃ろう」について、一般的なところを簡単にまとめておくと、
口から食事が摂りにくかったり、口からの食事に危険が伴う場合に、
胃に小さな穴をあけてチューブを常設し、直接胃に栄養分を入れる、
その穴のことであり、また、その技術のことです。
日本では、なるべくチューブに頼らず口から食べることを続ける取り組みが
行われ始めています。
食事の介護「口からおいしく食べるということ」
口から食べる楽しみ ~介護予防の取り組み事例~
医療・福祉室 山本真理 2005年8月23日
親が自分への社会的メリットで決めることを許されている重症児への手術の事例として
持ち出してきて、
ただ単純に食事介助にかかる時間によってのみ説明するのです。
ゆっくりと一さじずつ口に運んで食べさせる長い時間のかかる食事介助からの解放であり、
周囲に、ラクをしたい愛情の薄い親だと思われるのを恐れて決断できないだけだ、と。
それとも米国の医療ではこれが標準的な理解なのか、
非常に興味があるところですが、
私は知っています。
ちょっと体調を崩すと、すぐに食べられなくなって寝込んでしまいます。
こういう子どもたちは動きが少ないので、もともと血管が細い上に
脱水状態になると血管の状態も常より良くないために
点滴の針がなかなか入らなくて医師・看護師泣かせです。
何度も針を刺されて本人も辛い思いをします。
医師から胃ろうを薦められたのですが、両親とも迷い続けて答えが出せていません。
点滴のたびに何度も針を刺されるのは本人にも辛い、
胃ろうで栄養状態が改善して体力もつくのなら、いっそ……と
息子さんが食べられなくなるたびに考えるのだそうです。
食べることは彼の生活の中で数少ない楽しみの一つであり、
お気に入りのレストランに家族で出かけるのも楽しみにしている、
そういう喜びを息子から奪ってしまっていいのか、と抵抗感がある、といいます。
親だって生身の人間なのだから、チューブで簡単に栄養確保ができることになれば
親がその簡単さに慣れてしまって、また手のかかる介助に戻そうとは思えなかも……とまで
考えるといいます。
夫婦のもう一方がためらいを振り切れない……ということを
まるで交代のように繰り返しては決断ができないでいる、と。
娘の障害がこれから年齢とともに重度化していくにつれて
胃ろうも他人事ではなく、いずれ直面しなければならない問題であるだけに、
この夫婦の葛藤はとても切実に分かります。
なぜ、これほど複雑で繊細な胃ろう造設の選択を、ただ単純に
「食事介助の時間が短縮できる」vs「短縮したら世間から悪い親だとみなされる」
という選択として捉えられるのか、
私にはまったく理解できないのです。
前に指摘した頭部外傷の男の子の手術の事例と同じく、
はじめから狙っている結論に向けて都合のいい論理展開を推し進めるために、
医療上の問題の複雑さをまったく無視し、強引な単純化を意図的に行っているのでしょうか。
この論文の下書き段階でアドバイスを行ったというDiekema医師にとって
「どうせ何も分からない重症児」には「味覚すら分からない」はずだから
口から食事をしようが胃に直接栄養分を入れようが
本人にとっては何の違いもないとしか考えず、
したがって胃ろうは単純に親の手間の問題に過ぎないと
本気で考えているのでしょうか。
家族との行動をたやすくしてQOLの維持向上に役立つ……というのが
一貫してシアトル子ども病院の成長抑制療法正当化の論理でした。
今のAshleyは口からものを食べる機能がもはや低下したり
失われていたとしても決して不思議ではありませんが、
因果関係が逆なので、それは決してAshleyの胃ろう造設を正当化しません。
Ashleyが経管栄養であることは障害の重さの論拠として利用されました。
重症児の体に侵襲することの正当化に利用できる時にはQOLが持ち出されるけれども、
「どうせ何も分からない重症児だからQOLなど無意味」という論理に摩り替わります。
そのQOLの低さこそが障害の重症度を裏付ける材料として利用される。
「重症児の医療については親の決定権で」という医療倫理スタンダードが広められていく──。
Ashleyケースでの倫理上の大失態をカバーアップするために
「重症児の医療における親の決定権」のアドボケイトとなるつもりなのでしょうか。
この原稿を書いたのは、あのペテンの天才Diekema医師。
なおかつマイクロソフトの幹部と思われるAshleyの父親の意を汲むべく
ここでWilfond医師に語らせている物語とは
そもそもGunther, Diekema 両医師が2006年秋に論文を発表したのも、そのためでした。
ご存知のように、その直後にはご両親がブログを立ち上げて、
さらに一般に議論を広めてくださいました。
次いで、我々は2007年5月にシンポジウムを行いました。
このシンポでの議論が素晴らしく刺激的だったので、
シンポを企画・運営した担当者5人は、直後に論文を書こうと考えました。
ところが、シンポにおいてはもちろん、
その後にも、あまりにも多くのご意見をいただいたので、
何をどう書いていいのか分かりませんでした。
そこで我々は、より深く広くこの問題を議論し Public engagement を進めるために、
検討チームを立ち上げようと考えたのです。
我々がAshleyケースの乳房芽と子宮摘出ではなく、特に成長抑制に話を絞ったのは、
成長抑制がもっとも多くの人に関わる可能性が高く、
その一方で利益と害の関係を検証するにおいて
最も難しい問題を含んでいると思われたからです。
事後に聞く人は、どうして、この程度の話にだまされる人がいるんだろうと
不思議に思うのが常なのだけど、
相手の話に沿って自分の視点まで動いてしまうために、常に目の前しか見えず、
巧妙に微調整・修正されていることに、なかなか気がつくことができない。
これはこれで大して矛盾のない話のように思えてくるのは、きっと、そういうことだ。
相手の語る道筋に釣り込まれず、不動の視点から
距離をもって相手の話を聞かなければならない。
病院が隠蔽工作のために創作し、これまでも事態の推移の要所要所で
微調整と訂正を繰り返してきた物語にすぎないという視点から動かずに眺めれば、
彼の話の矛盾点がいくらでも見えてくる。
「公に皆さんと一緒に議論しよう」と考えていたのなら
そもそもの最初から、職員だけの閉鎖的な特別な倫理委で検討など、しないはずだ。
成長抑制だけでなく、乳房摘出や子宮摘出についても詳細に書いたはずだろう。
親の動機を別のものに摩り替えたり、ホルモン療法の期間をごまかしたりもしないだろう。
医師がきちんと説明したはずだ。
急ぎ一般化して、Ashley事件から早く public の目をそらせる必要を感じていた他には、
そもそもワーキンググループを作る必要などなかったはずだ。
成長抑制よりも乳房摘出であり、
成長抑制よりも子宮摘出であるはずなのだから、
当初の論文が成長抑制だけを書き、2007年のシンポも成長抑制を中心にしていたのと同じ、
そういうことにしておきたい病院側のニーズに過ぎないはずだ。
力のある親に抗えなかった病院が政治的な配慮で内密裏にやったことが
病院の当初の目論見がはずれて、ひょんなことから表に出てしまった……という
特異な背景のある事件であり、
その隠蔽工作のために作られた物語に過ぎないという仮説に立って眺めれば、
これまでの展開の要所、要所で病院が微調整と修正を行ってきたように、
今回もまた、public engagementなどという言葉を持ち出して
微妙な修正が加えられているだけで、
明かさざるを得なくなってから、その時々に、どうにかこうにか話の辻褄を合わせてきたものを、
ここまできた今になって、public engagement なんて言葉を持ち出す──。
「あら、タカシなの?」
「うん。そうそう。タカシだよ、タカシ」
http://www.medicalnewstoday.com:80/articles/147572.php
http://www.kctv5.com/news/19287386/detail.html
http://www.nytimes.com/2009/04/25/opinion/25bergeron.html?_r=2&th&emc=th
http://www.medicalnewstoday.com/articles/147281.php
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2809%2960803-5/fulltext
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2809%2960809-6/fulltext
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2809%2960802-3/fulltext
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2809%2960798-4/fulltext
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2809%2960801-1/fulltext
医療職に対して、植物状態の患者への栄養と水分供給の中止を禁じる法案を通過させた、とのこと。
激しい論争となっているようです。
議会にもっと時間をかけて慎重に議論するよう呼びかけているようです。
The Lancet, Volume 373, Issue 9673, Page 1413, 25 April 2009
18人の議員の賛同が得られ、
McDonald議員は議会職員と法案の草案作りに取りかかる、と。
薬局からの報告で把握しているが、
医師2人から尊厳死法にのっとった書類が提出されている。
また薬を処方された人や、書類を提出している人の詳細については
州は明かしていない。
州が毎年、報告するが、個々の申請書類は公開されない。
今ワシントン州には人を殺せる薬を持っている人が2人いる、ということですよね……。
もうダメ、と思った時にいつでも自分で死ねる……という安心感のため、というのは
気持ちとしては分からないではないし、
そういう意図で持っている人が誰かを殺すために使うことは、まずないのだろうとは思いますが、
その薬はどうなるのだろう????
http://www.health24.com/medical/MedsYou/777-786-787,50555.asp
http://www.anniefarlow.com/
http://www.guardian.co.uk/world/2009/apr/24/australia-miss-universe-thin-model
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/8016089.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/8014598.stm
http://www.nytimes.com/2009/04/24/opinion/24fri3.html?_r=1&th&emc=th
Exit Guide 養成のために使用していた
マニュアルの内容がAPによって明らかに。
誰かが苦しみから逃れるのを共感と思いやりを持って手伝う“スペシャルな人間”として
自分の事を祝福せよと説き、
使った器具を事後にどのように処分し、
遺体をどのように置くか、まで指示。
自分を祝福する気持ちをもって来るべき仕事を成し遂げるように。
たいていはレストランで静かに自分たちの仕事を祝福する、とも。
苦しんでいる会員を穏やかな死(exit)へと倫理的かつ合法的に導くことができたのだから
そこで緊張を解き、自分たちの気持ちを語り合うのだ、と。
「まるでカルト。やっていることが殺人と区別できない」。
世界中のブロガーがみんなで障害者差別に反対するブログ記事を書く日というのがあって、
今年は5月1日金曜日だそうです。
自分のブログアドレスと一緒に参加を表明するコメントを入れると、
このブログの管理人さんがスパムチェックを行った後で
左側の参加ブログ一覧にリンクを加えてくれる。
2.5月1日または、その前後に自分のブログに障害者差別に関連したエントリーを書く。
3.記事を書いたら、上記Diary of a Goldfishのサイトで「書いたぞ」とみんなに知らせる。
4.記事へのリンクがアーカイブとなっていくので、そこでみんなの記事を読む。
眺めていたら、なんだか嬉しくなってきたので、
Ashley事件関連で当ブログで何度も触れた
おなじみBad Cripple ことWilliam Peace氏が参入している。
英語だから苦労するとは思うけど、5月1日には何を書こう……?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/146360.php
http://www.medicalnewstoday.com/articles/146049.php
しかし腸ろうの効果と害については曖昧なままであり、きちんと検証される必要がある。
もっと詳細な記事バージョンもあり、そちらは障害児のケースにも触れている。いずれ、まとめたい。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/146197.php
http://www.nytimes.com/2009/04/16/opinion/16iht-edcohen.html?_r=1&th&emc=th
http://www.guardianbookshop.co.uk/BerteShopWeb/viewProduct.do?ISBN=9781844547623
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/04/22/AR2009042202248.html
http://www.lifesitenews.com/ldn/2009/apr/09041710.html
http://bioethics.seattlechildrens.org/events/the_ethical_and_policy_implications_of_limiting_growth_in_children_with_severe_disabilities_2009.asp
http://whatsortsofpeople.wordpress.com/2009/04/23/webcast-of-seattle-symposium-on-growth-attenuation/
http://blobolobolob.blogspot.com/2009/04/blogging-against-disablism-day-will-be.html
死を告げるのと同時に臓器提供を打診するのは
同意をもらえる確率を下げるのでやめましょう。
時間をズラせて。
医師はおおむね対人スキルが乏しく微妙なコミュニケーションがヘタクソなのに
その自覚がないままに自分の仕事だと頑張ったり
身近に移植コーディネーターがいなかったりして
自分でその役目を負ってしまうけれど、
医師にコーディネーターが同行してコーディネーターが話した方が
家族の同意は得られやすいので、
ちゃんと専門的な訓練を積んだコーディネーターを伴って行きましょう。
サイモンとガーファンクルのPaul Simonさんが
資金を集めてホームレスの子どもたちに無料で医療を届けられるように
医療設備のついた車を購入し、子どもの健康基金(Children’s Health Fund)を創設した。
現在Columbia大学Mailman校の公衆衛生学の教授。
80年代当時の子どもたちの貧困に比べて、
現在全国規模で進行している問題のほうがはるかに大きいと懸念している。
最も必要度の高いところから優先的に廻っては
ホームレスの子どもたちや貧困から医療を受けることができない子どもたちを
診察・治療して回っているが、とても追いついていない。
シェルターで暮らす家族や貧困状態にある子どもの数も急増中。
どこの州も財政難から社会保障プログラムをカットしている。
子どもにとっては死活問題に直結する社会福祉施策の縮小を検討している州は多い。
実は科学とテクノロジーの世界でも起こっているのでは……?
子どもたちから、ゆったりと安心して自分自身でいられる居場所を
どんどん奪っているような気がするのだけれど。
児童虐待の被害者の実態の詳細は警察と児童福祉が明かさなかったのだけれど、
その規制が去年の州法改正でやっと緩められたことから
LA Timesが独自に情報公開を求めたところ、
何度も調査が行われたり、児童福祉の専門家にはよく知られた家族だった。
家庭裁判所の監督指示が守られていなかったり、
近所からの度重なる通報が生かされていないなど、
ショッキングなケースも10件。
関係した職員はその終了までデスクワークのみに限定。
「非常に深刻な手続き上のエラーがある。
アカウンタビリティの不足とともに悲劇を引き起こした」とし、
14件すべてについて調査を開始する、と。
ソーシャルワーカー1人が抱える案件の多さ。
コンピューターシステムを改善する必要。
The abuse cases came from families that had been under scrutiny by L.A. County child welfare officials.
The LA Times, April 21, 2009
http://www.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/health/article6143744.ece?&EMC-Bltn=KLZHIA
本気で実現するために「時間は? 子どもは? その気にならなかったら? 面白テレビがある晩は?」と現実問題を検討する夫婦の姿。1年がんばってみたらこうだった、という話。この記事、本気で面白い。
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2009/apr/22/365-nights-charla-muller-sex
http://www.patriciaebauer.com/2009/04/20/nytimes-style/
http://www.patriciaebauer.com/2009/04/21/retardation-texas/
92人もの患者が不可解な死を遂げて事件に。
いまのところ、そのいずれも起訴には至っていない。
調査陪審員が調査を行い、このほど
それが患者の死を引き起こしたり早めたと認定。
鎮痛剤の投与は死因に関与していない、とも。
すでに3回の捜査を行ったとして警察は拒否している。
今回で3度めの司法判断が下ったことになるのだとか。
Diamorphine の処方を禁じValium(diazepam)の処方を制限するのみで
継続して同病院での勤務が認められている。
事件のあった1990年代以降、
同病院のシステムも方針も完全に刷新されている、と。
死者の数だけで病院を責めることはできないと思うけれど、
ただ高齢者だから死ぬのだというのとは別の話のはず。
過剰投与が病院の慣行となっていた可能性が疑われるそうなのに
なぜか誰も罪に問われない──。
今年のうちに尊厳死法案End Of Life Choices (Scotland) Billを議会に提出すべく
現在、準備中。(提出には18人の議員の賛同が必要)
法案は「危険であり不要」とするプレスリリースを発表。
死に行く患者も、苦しまなくてもよいのだと知ると
安楽死についての気持ちを変えることが多い」ので“不要”。
社会への重荷(burden)とみなされたり、
第2級市民とみなされるようになる」ので“危険”。
医師とその他医療職の役割を根本的に変えてしまう」ので“危険”。
すなわちスコットランド社会が、いかなる理由であれ、命によっては
もはや生きるに値しない、すでに一切の価値も意味も失って終わりにすべきであると
(初めて)合意することとなる。
さらに、自殺幇助を支持することは、
社会が意味も価値もないとみなす人は手を貸して殺してもいいと認めることでもある。
正にこのような影響を自殺幇助合法化議論そのものが
社会に与えている証拠なのでは?
こんなこと、なにも専門家がデータを出してくれずとも
分かっていたこと……とは思うのだけれど、
がん患者の中で親から受け継いだ病気の遺伝子のために癌にかかったという人は5%~10%。
乳がんや大腸がんも含めて、たいていのよくある癌なら、39%は予防できる。
それは、そうでない人に比べて発病の確率が高いというだけのことであり、
かならず発病するとは限らないのだ、と。
その根拠がこの記事には示されていないのが引っかかるけど、
主張されていること自体、もともと「そりゃそうだよね」ということではある……。
やっぱり、ストレスがよくない……と世に言われている常識だって
たぶん捨てたもんじゃないはず、とも思う。
多くのがん患者さんの共通の体験として、
がんを発病したり、再発する直前に、それぞれ
身体的にも精神的にもストレスの大きな数年間を過ごしていた、
という話が何度か出てきて、「ああ、やっぱりなぁ」と、しっくり腑に落ちた。
「がん患者学」の時から、私は、ごく部分的にしか共感できなかったけど
特に再発後のこの人の言動については批判的にしか受け止めることができません。)
娘が小さい時に、他のお母さんたちと話をしていたら、
「夜寝ない」「ちょっとのことですぐ起きる」「異様な激しい夜鳴きをする」ことに
親がほとほと困り果ていた……という体験が
その後てんかんの診断を受けた子どもたちに“予兆”として共通していた。
これまた誰もが共通に体験していた。
病気について分かることって案外に沢山あるんじゃないのかなぁ……と思うのだけど
信じるに足りる科学的エビデンスではない……みたいな“神話”もあるようで、
病んでいる人や障害のある人自身の体験から、さらにどんどん遠ざかり、
さらに人間が本来持っている知恵や賢さや本能的な知覚からも、どんどん離れていく。
私たち世の中の一般人までがそれに引きずられて
ずっと前から誰もが常識的に知っていたこと持っていたものをかなぐり捨てて、
知識の断片や欲望に振り回されない賢さを失っていくこと。
そうした世の中への警告のように読めた。
エネルギーがあったらエントリーにまとめたいと思いつつ、
なかなか果たせないので、メモ的に。
保護施設収容年限16歳では、出た後の子どもたちの非行が防げず、本来は21歳にすべき。
せめて18歳に。とはいえ、地方自治体の財政難が問題。
http://women.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/women/families/article6128640.ece?&EMC-Bltn=IOWEIA
勤務中にスペイン語での会話を禁じたことに対する損害賠償の集団訴訟で原告側勝利。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/146617.php
数ヶ月の間に10代の子どもまで30人もが親に捨てられて
精神保健行政のお粗末が炙り出されたネブラスカ州は同法を改正して年齢制限を設け、
支援策を約束していましたが、その後、このたびの経済不況を言い訳にぐずぐずしているので
NYTimesが社説でチクリ。
http://www.nytimes.com/2009/04/20/opinion/20mon2.html?_r=1&th&emc=th
NE州で「こうのとりのゆりかご」ジレンマ(2008/10/1)
NE州“安全な隠れ家法”を改正(2008/11/24)
NE州、法改正で終わらず支援策を約束(2008/11/27)
忘れているけど、実は友達の存在って大切な1つ。そりゃ、そうだ。
http://www.nytimes.com/2009/04/21/health/21well.html?th&emc=th
当ブログ開設からの2年間に取り上げた臓器移植関連の海外ニュースをまとめてみました。
世界では(といっても読んでいるのが英語ニュースなので英米が中心になりますが)
こんなことが起こっている……というのを知った上で考えるのと
知らないままで考えるのとでは、
かなり話は違ってくるのではないかと
夕方のニュースを見ながら思ったので。
Navarro事件で検察が移植医の有罪を主張(2008/2/28)
臓器移植で「死亡者提供ルール」廃止せよと(2008/3/11)
Navarro事件の移植医に無罪:いよいよ「死亡提供ルール」撤廃へ? (2008/12/19)
Kaylee事件について障害者人権アドボケイトからプレスリリース
What Sorts ブログのKaylee事件エントリー
救済者兄弟:兄弟への臓器提供のために遺伝子診断と生殖補助技術で生まれる子ども
英国の”救済者兄弟”事情 追加情報
兄弟間の臓器移植 Pentz講演
臓器目的で子ども作って何が悪い、とFost
「わたしのなかのあなた」から
「わたしのなかのあなた」から 2
「わたしのなかのあなた」から 3
60%は命に関わる栄養不良状態だった。
それにしても、5歳──。
子どもは親が選べるものになってきたことや、
あながち無関係ではない……という気がする。
108人のプライマリーケアの看護師を対象に行った調査で
その患者に慢性的な痛みがあれば臨床家は自殺幇助を認められるべきだ、と答えた。
Yesと答えたのは46%だった。
反対の人が54%。
Healthcarerepublic.com, April 20, 2009
あちこちのブログで衝撃が走ったり、話題にもなっているようなのだけど、
調査対象がたった108人というのも、なんか、よく分からない。
医師の3分の2は自殺幇助の合法化に反対だった。詳細は以下のエントリに。
無料で読めるのはアブストラクトだけですが、要するに
これは基本的な薬物治療が既に行われている国でのみ言えることかもしれないが、
貧困国においても、てんかん手術をもっと受けやすくできるのではないか。
その方策を考察する、と。
「コスト効率がよい」という言葉が繰り返されており、
(薬物治療が効かない)発作のある患者へのコスト効率のよい療法として受け入れられている」。
手術は「最後の手段」と捉えられているという話は紹介されていた。
なんでわざわざ推進する方策が検討されなければならないのか。
Jane Qiu, the Lancet Neurology, Volume 8, Issue 5, Pages 420-421, May 2009
病気を世界が背負い込む負担と捉え、それを軽減しようとのプロジェクトなのですが、
貧困などの社会的ファクターをまるきり無視した「科学的な検証」によって
今から世界中の医療が向かっていこうとしている方向がなんとなく見えてくるような……。
安全だの丁寧だの全人的だのと贅沢を言わず、
米国の精神科医療といえば、もっぱら薬漬け医療のように見えるけれど、
実はお金持ちだけは以前の通りに精神療法を受けている、という話が紹介されていた。
慈善資本主義
世界の医学研究を私物化するゲイツ財団
死亡率に障害も加えて医療データ見直す新基準DALY
世界の保健医療に「黄金律」作るとIHME
世界の病気・障害「負担」数値化へ
Lancet誌とIHMEのコラボとは?